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Yamareco

記録ID: 28367
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

阿弥陀岳

2007年12月10日(月) ~ 2007年12月11日(火)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
5.1km
登り
1,091m
下り
15m

コースタイム

12/10

1140。観音平から網笠・権現行って、下ったら麓のキャンプ場で一泊しようと思ってたら、観音平口のゲートが閉まってた。参ったなぁと思いつつウロウロして、結局美濃戸口に到着したのが11時頃。しばらく登るかどうしようか迷って、行者小屋経由阿弥陀岳に決定。赤岳山荘の??おばちゃんに駐車料金2000円を払って、赤岳山荘の水場で水を汲んで、初っぱなから雪の道を歩き出した。と言うか山荘前の道は凍ってる。初の冬季雪山単独行なので、若干緊張する。

今日は初ジムニー、初ダートで雪道、初四駆、初冬山キャンプ。初めてづくし。冬靴も履くの初めて。これがすっかりスキーブーツみたいに足首ガチガチで歩きにくい。

行者小屋方面ルートの入口に、いきなり『橋が壊れているので通行止』と書いてあって焦るが、昨日赤岳に上ってきたという、道の駅白州で会った人の話では大丈夫という事だったし、踏みあともしっかりついてるのでそのまま歩き続ける。

時々出くわす沢が、流れてるんだけど部分的に凍って盛り上がったりつららになったりしてて見飽きない。

1241。行者小屋までもつかなぁと思ったけど、やっぱり小腹がすいたので草団子で昼飯。

1250。あっという間にランチ終了。再出発したら、いきなり道を間違えて滝に出てしまった。踏み跡がしっかりついてたから、たぶん水場なんだろう。岩が白くなってたのは硫黄の成分が結晶して岩に張りついてるからだろうか?飲んで大丈夫なのか?

歩いても歩いても行者小屋に着かない。5月に会津駒とか越後駒とか歩いた時はほぼコースタイムどおりだったので、踏みあともしっかりしてるし今日もコースタイムどおり二時間で着くつもりだったのに甘かったようだ。慣れない靴のせいだろうか。空きっ腹気味で歩いたせいかもしれない。

1456。やっと行者小屋に到着。予定より一時間以上遅い。2時前に着いたら阿弥陀往復しようと思ってたが、ここまでのペース考えたら完全に無理っ!!この時点で気温マイナス2℃?!

しばらく小屋の周りをウロウロしてテント場を物色するが、結局小屋の真ん前にした。多分誰も来ないだろうし。

早速テント設営に取りかかるが、手はかじかんでるしなんか体にも力入んなくてポールを通してはめるのにエラい手間取ってしまった。テント自体寒さのせいで固くなって伸縮性が落ちてたのかもしれない。

なんとかテント立てて、やっと中入って、しばらく頭が回んなくてぼーっとしてしまった。やっと、とりあえずコーヒーで体あっためて着替えようと考えがまとまって、湯が沸くの待ちながら気温見たら今度はマイナス7℃!!なんで?テントの中なのに?!

そんで着替えて、しばらくシュラフにくるまって、気がついたら汗で湿ったシャツやらフリースやらが凍って固まってるんで驚いた。まぁマイナス7℃だから冷静に考えたら当たり前か。この時点でやっぱり極寒仕様のシュラフにすれば良かったなぁと後悔するも後の祭り。まああったかいもん喰ってシュラフにくるまれば、とりあえず死にはせんだろうとたかをくくる事にした。そんでラーメン喰って、すること無いんで五時くらいからシュラフに潜り込んで、これ書いてる今が6時半。あんまり寒いんで、多分そろそろ星が綺麗なんだろうなぁ、と思いつつ外に出る気がしない。

なんにもすることなくて、シュラフから出るととても寒いのでラジオでも聞こうと思ったら、車の中に忘れてきたらしい (@_@;;

ホットウィスキーでも飲めばあったまるのになぁと思ったが、今回酒は一滴も持ってきてない。松濤明はもっと厳しい状況を何度も乗り越えてるんだよなァと、最近読んだ『風雪のビヴァーク』の事を思い出しながら考える。

1910。我慢できなくなって小便に出る。やっぱり星が綺麗。テントの内張りは結露してるし外張りは凍結。でも気温マイナス8℃で、とりあえず低下は止まったようだ。シュラフの中は思ったより温かいので、とりあえず凍死の心配は無さそう♪

12/11

0648。起床。全然眠った気がしないが、それなりにウトウトしたようだ。マイナス6℃。既に気温は上がり始めてる。

0918。テントの中でまずモーニングコーヒー。雑炊のもとを忘れたので、サトウのごはんと卵スープの雑炊で朝飯を済ませて、テントを撤収してやっと出発。行者小屋は、一応トイレだけは使えるようになってるし、紙もちゃんと置いてくれてたので助かった。朝食から一時間以上経ってしまったので、既にちょっと腹が減ってる。とりあえず文三郎尾根との分岐に向けてスタート。

0930。文三郎尾根分岐。ここまでは割と平坦な道だったけど、ここから少し傾斜がきつくなるようだ。

しばらく歩くと、たぶん行者小屋と山頂までの中間地点辺りだと思うが、ちょっと急傾斜で所々岩が露出してる短い区間があった。ここは、下りで勢いに乗って一気に行ってしまうと危ないなぁと思いつつ通過。

1004。小雪がちらつき始めた。吹雪いてきたらやだなぁ。続ALWAYS三丁目の夕日まだ見に行ってなかったなぁとか、とりとめもなく考える。

1031。中岳分岐。あと頂上までもう一息。でもここからは雪をかぶった岩場。小腹が空いたので朝バナナで中食にするが、すっかり冷たくなっててアイス喰ってるのと変わらない。冬場の行動食にウィダー系は向いてないかもしれない。ザックをデポして、カメラと三脚だけ持って上がることにする。

取り付きは鉄パイプの階段になっててすぐに鎖場になる。最初の鎖が終わった所で、どこ歩いて良いか判らなくなった。とりあえず目の前の岩によじ登ってみると左手に二つ目の鎖が見えたので、一旦下って左に捲いて鎖沿いに上へ。その後も、どこが道なのか良く判らないので適当に上へ。ただし、上ったはいいが帰りに下れなくなるとやばいのでその辺は注意深く進む。だんだん雪とガスが濃くなってきて、デポしてきたザックもスッカリ見えなくなってしまった。

1106。撤退決定。時間的に山頂はかなり近いはずだが、ガスでどこが山頂だかよく判らない。相変わらず道も分かりにくいし、やっぱり雪が降っているので圧迫感が大きい。踏みあとが隠れてしまうほどの雪ではないと思うが、また次回、もっぺんチャレンジするチャンスを作ったことにすればいいやと思うことにした。

1120。再び中岳分岐。もうちょっとてこずるかと思ったが、意外と簡単に下ってしまった。もうちょい頑張って頂上を目指すべきだったか。でもさすがにまた上り返す気もしない。

1142。行者小屋に復帰。トイレに行って『さぁ出発』とテント場に続く踏みあとを辿ったら、踏みあとが途切れてしまった。ちょっと焦って小屋に戻って、もう一回よく探してみると、ショベルカーのすぐ脇に昨日歩いてきた踏みあとを発見。ホッとして再スタート。

途中までは明瞭な踏みあとと、所々にある赤テープのおかげで順調に下山。中間地点の橋を渡った辺りで踏みあとが薄くなってしまったが、代わりに赤テープが増えてきたので道に迷う心配はなさそうだ。それでも沢を何度か横切る所でコースマークを見失って、辺りをキョロキョロを繰り返す。

1328。赤岳山荘着。無事下山完了。
過去天気図(気象庁) 2007年12月の天気図
アクセス
2007年12月10日 12:32撮影 by  Canon IXY DIGITAL 60, Canon
12/10 12:32
2007年12月10日 12:32撮影 by  Canon IXY DIGITAL 60, Canon
12/10 12:32
2007年12月10日 12:45撮影 by  Canon IXY DIGITAL 60, Canon
12/10 12:45
2007年12月10日 13:01撮影 by  Canon IXY DIGITAL 60, Canon
12/10 13:01
2007年12月10日 13:01撮影 by  Canon IXY DIGITAL 60, Canon
12/10 13:01
2007年12月10日 13:04撮影 by  Canon IXY DIGITAL 60, Canon
12/10 13:04
2007年12月10日 14:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL 60, Canon
12/10 14:24
2007年12月10日 15:04撮影 by  Canon IXY DIGITAL 60, Canon
12/10 15:04
2007年12月11日 08:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL 60, Canon
12/11 8:24
2007年12月11日 08:24撮影 by  Canon IXY DIGITAL 60, Canon
12/11 8:24
2007年12月11日 09:42撮影 by  Canon IXY DIGITAL 60, Canon
12/11 9:42
2007年12月11日 09:42撮影 by  Canon IXY DIGITAL 60, Canon
12/11 9:42
2007年12月11日 11:18撮影 by  Canon IXY DIGITAL 60, Canon
12/11 11:18
2007年12月11日 11:43撮影 by  Canon IXY DIGITAL 60, Canon
12/11 11:43
2007年12月11日 13:29撮影 by  Canon IXY DIGITAL 60, Canon
12/11 13:29
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