表妙義、裏妙義周回
- GPS
- 09:11
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 3,082m
- 下り
- 3,074m
コースタイム
天候 | 快晴後晴れ。5時の気温 4℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト: 石門入り口 中の岳に登るところ 裏妙義国民宿舎 妙義神社の最上段 危険なところ: あまた、あります。稜線岩稜帯は、みな危険地域です。 また、傾斜がきついところも多いので、転倒ですらよろしくありません。 本コースだと、鎖の設置されているところが 40 箇所ぐらいになります。 女坂は、道が少し不明瞭です。 水場: 国民宿舎 女坂下部の沢沿い 携帯電話(Au): 裏妙義側に入るとほとんど圏外です。 そのせいか、相馬岳の手前で電池切れとなりました。 |
写真
感想
GPS 累積標高 +2750M/-2750M
GPS 沿面距離 24Km
標準コースタイム 18:30
表も裏もそれぞれ行ったことがあるのですが、国民宿舎から表妙義への2つの道は未踏のため、表裏両方をつなげて、一度に行けるものかどうか検討していました。理想的には、あさお吊り橋まで行って戻ってきたいところですが、そこまでの体力はないので、裏妙義北側はパスしました。
荷物を軽くして暑くない天候なら、行けそうな感じがしてきたので、バラ尾根を行く替わりに、裏妙義にまわって再び表妙義に戻ってくるルートにしました。
距離の割に標高差があるので、Up/Down の厳しいコースです。
普通の山と比べると、圧倒的に腕力を使うので、同じような標高差、距離でも体の負担は大きく感じられます。また、岩場が多く緊張している時間が長いので、その分疲労感は増します。一般的な山より、道のわかりにくい場面も多いので、注意が必要です。
道の駅〜第4石門:
暗くても道路なら問題ないので、まずは石門方面を目指します。舗装道路の後、登山道となり、一本杉でまた舗装道路ですが、途中から右上に行きます(登山ポスト有り)。稜線を行くぐらいのつもりなら、第2石門のクサリ場はどうということもなく通過できます。いつもは反対方向なので、パスしていましたが、本日は、第2石門をくぐってみました。
第4石門〜中の岳:
中の岳と西岳の鞍部まで、結構な急傾斜ですが、特に困難なところはありません。
中の岳頂上直下に2段のクサリがありますが、こちらも登りならそれほど困難ではありません。(小学生の頃、登っていました)
中の岳〜鷹戻し:
この間は事故の多いところです。表妙義だけの時は、反対方向から通過しています。この部分、どちらから回っても大差ない感じがしました。以前のクサリの無い下りの岩場は、クサリが付いているので、簡単(安全)になりました。鷹戻しの手前2段の表妙義で一番手強い鎖場は、登りになるのでだいぶ楽でした。この鎖場は、降り初めがいやらしいのですが、登りだとそれほど困難な感じがしません。鷹戻しの方も、何度も来ているせいもありますが、高度感が登りより感じる程度で、むしろ下りの方が楽なくらいです。
鷹戻し〜女坂分岐:
この間は、普通の道です。
女坂分岐〜林道:
最初、一気に下ります。ルートは、割としっかりしていて、指導標もあります。
が、林道に出る手前で迷いました。その手前でも沢の中に道が入ると、その後の続きを見つけにくいのです。下部で道迷いの注意が必要です。
林道〜三方境:
そろそろ疲れが出てくる頃な上に、だらだらと長い登りで、ちょっとうんざりでした。この道は、6月ともなると、山ビルが一杯出てきますので注意が必要です。裏妙義は、山ヒルの巣みたいなところです(CW-X のようなタイツをはいていれば、大丈夫です)。
三方境〜丁須の頭:
裏妙義のハイライトです。赤岩の巻き道が少し悪いですが、大したことはありません。その後、丁須の頭の手前にチムニー状のクサリがありますが、登りならクサリを使わなくても登れる感じです。濡れていなければ、問題ないでしょう。
先客が登攀中だったので、待っている時間もないことを言い訳にして、丁須の頭には登りませんでした。(かなりのお疲れ状態だったのが本音です)
あと、もう一回、累積標高差720M の表妙義までのビッグな登りが待っています。
丁須の頭〜国民宿舎:
沢に沿った登山道なので、段差が多く、疲れた足には堪えました。
以前に登ったときの登りの方が早いくらいです。ここの段差を考えると、籠沢から登って三方境に行く方が楽でしょう。
国民宿舎〜相馬岳:
今回の一番のつらいところでした。半端ではない急傾斜をひたすら登りまくります。へばらないで行ければ高度が稼げますが、へばると、とんでもなく時間がかかりそうです。間違っても夏には、登らないことです。
地図にある3本の沢を渡るというのはよくわかりませんでした。最初の部分に、簡易な道が造られています。その後、登山道になると、トレースは、はっきりしていて迷うことはないと思います。途中の相馬岳北稜が圧巻です。穴からのぞくところもあり、なかなか良い景色ですので、行ってみる価値はあると思います。途中のクサリ場は、本数は多いものの困難ではありません。補助程度に使うものばかりです。それにしても、平らなところがほとんどなく、ひたすら急傾斜が続く大変な道です。こんな急登は、朝一番の方が良いでしょう。
相馬岳〜天狗岳:
この間は、平和なところです。でも疲れた足には・・・。
天狗岳〜見晴し:
大のぞきのクサリが登りとなります。長いですか、それほどきつくありません。
続くクサリも困難なものではありません。ビビリ岩のクサリ場は、こちらから行くと、高度感があります。
見晴し〜大の字:
見晴らしで稜線ともお別れです。足はかなりへたってきていました。奥の院のクサリは長いですが、ホールドは十分です。萎えてきた腕に活を入れ、最後の悪場を下ります。帰りの高速道路渋滞が気になるので、大の字にはよらずに下山を急ぎました。
大の字〜道の駅妙義:
傾斜はきつめですが、一般登山道です。痛い膝をかばいながらの最後の頑張りでした。
その他:
表妙義は、妙義神社から登った方が、鎖のない小さな岩場が、ほとんど上りになる感じです。このコースを回るのなら、白雲山側から入った方が、いくらか楽だと思います。
今回のように、表裏同時に行かれるなら、時間切れにならないようにすることが大事です。岩藪山なので、暗くなると道が非常にわかりにくく、リスクが高まります。
時間切れにならないために:
表裏別々に行き、道と行動時間を確認する。
登攀用具は使用しない。(使うと高確率で時間切れになります)
岩場を確保なしでも不安なく通過できる。
軽量化のため、食料、水(今回は、800cc 使用)も最小限にする。
といったことが必要です。
朝起きたら、全身筋肉痛でした。
コメント
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misuzuさん、こんにちは。
多分始めてだと思います。Futaroと申します。
今年の6月に初めて妙義を登った妙義初心者です。このルートとほぼ同じルートを考えていましたが、てっきりヤマレコでは初だろうと思っていました。それでこのレコを見つけて驚きました。似たような事を思いつく人はいるものですね しかも同年代ですね。
11月の初めにほぼこれと同じルートをまた計画していますが、自分はもっと時間がかかる予定ですが、このレコはとっても参考になりそうです。ただちょっとmisuzuさんのペースでは歩けないですけどね
因みにこの日の一日前に、これと似たようなルートを丹沢で歩いています。標高のグラフがかなり似ています そちらも変な縁を感じました。
Futaro さん、初めまして。
いつも、夏冬ともにアグレッシブなロングレコを拝見して、同年代なのに凄いなぁ と驚いていました。実は、南ア鋸岳に行ったときも、レコを参考にさせて頂き、助かりました。
初見の表妙義を 5H で抜けられるとは、さすがです。道がわかりにくいところもあるので、初めてだと 8H ぐらいかかるのが普通です。
このルートだと、鎖の本数が 40 本ぐらいはあったと思うので、一般的なコースとは距離、標高だけでは比べられないものがあります。11月だと日が短いので、時間切れが要注意です。完全に道を覚えていれば良いですが、暗くなると、かなり道がわかりにくくなり、コースを外れると、どこにいるのかわからなくなってしまいます。私は、表妙義はかなり慣れている方だと思いますが、それでも反対方向に周回しただけで、「あれ?」なんて思うこともあるぐらいです。それが、暗かったらと思うと、非常に恐ろしいものを感じます。夜、この山域を歩くことだけは、絶対に避けてください。
是非、もう一山越えて、あさお吊り橋まで行って、戻ってきてください。そこまで行けば、妙義完全走破です。これに+2〜3H で行けると思います。
やはり、私ぐらいの年代だと、あちこち故障が多いものというのが、妙に納得してしまいました 。今後とも、よろしくお願いいたします。
misuzuさん、こんばんは。
鋸岳のレコ、役立てていただいて光栄です
確かにこのルートは時間との戦いですよね。一応は女坂分岐で撤退タイムを設定し、それより遅れればホッキリから中道に下りる予定です。中道に下りればヘッデンでも大丈夫ですから。
ところでこのルート取りをベースに妙義完全走破は無理だと諦めています。谷急山を入れないと完全走破とは言えないと思いますしね。やるとすると稜線のみの妙義完全走破で妥協し、自分の6月の時の様に表妙義から裏妙義は車で移動するダブルヘッダーでどうでしょうか?
但し裏妙義は車を国民宿舎では無く、92号沿いに置いてMTBであさお吊り橋そばの駐車場に移動、そこから御岳〜丁須の頭〜谷急山と縦走して、谷急山北尾根のバリルート(沢屋さんの谷急沢の沢登の際の下山ルート)で92号沿いの車を置いた所に下山です。ヒルが多い所を通るので4月か5月の初めでしょうか。
表から裏まで、すべて主稜線で通すという手もあります。
またまた、Futaro さん、こんばんは。
ただ、やはり日帰りで夜道無しとなると、 かなり無理を感じます。途中、バリですし。
谷急山か〜、ここをどう見るかですね。どうしてもここをいれるのか、それとも、1本で歩き通すことにこだわるのか。理想は、谷急山をピストンして、あさおつり橋まで行くことになりますが、さすがに相当にハードです。谷急のバリがどの程度かによりますが、これだけのルートの中にバリを組み込むというのは、私にはできません。やるとしても、バリからスタートしたいです。
6月の裏妙義は、山ヒルの巣窟と化します。湿っぽくなる前がチャンスです。
どんなレコになるのか、楽しみにしていますね。
misuzuさん、またまたで済みません
実は一本で歩きとおすルートで、今回のルートに”もう一山越えて、あさお吊り橋まで行って、戻ってきて。。。これに+2〜3H で行ける。。。”という所が気にかかっていまして。。。
これってこのmisuzuさんのルートで、丁須ノ頭〜国民宿舎間を、丁須ノ頭〜御岳〜あさお吊り橋〜国民宿舎に変えるという事ですよね?あさお吊り橋〜国民宿舎は下ですよね?それでないと+2〜3H では済まないと思いまして。。。
Futaro さん、こんばんは。
山レコには載せていませんが、かつて、裏妙義を訪れたとき、
あさお吊り橋->丁須の頭(第二不動滝経由) 1:15
丁須の頭->あさお吊り橋(御岳経由) 1:46(この時も下りでペースダウン)
ぐらいで行けたので、2H ではきつですが、3H〜3.5H あれば行けると思ったのです。
このときは、裏妙義の下りあたりから膝痛になってしまいペースダウンしてます。
もし、ペースダウンがなければ、8.5H ぐらいでは行けたように思いますので、
快調に行ければ、8.5+3.5 = 12H ぐらいで行けるのではないかと想像しています。
行程に無理があるとは思いますが、不可能ではないとも思います。
misuzuさん、今晩は。
それは思ってもいませんでした。凄いですね その往復を入れると完全に登って、完全に下るがもう一つ足されて4回の山ができますね ただ今年は第二不動滝経由のルート、通行止めになっていますね。土砂にルートの一部が流された様です。通れない事は無いでしょうが。。。
不可能では無いですが、自分は12Hでは行けないですね。ただ挑戦し甲斐のあるルートですね。misuzuさんのレコ、楽しみにしています
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