記録ID: 2854071
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ハイキング
房総・三浦
房総アルプス−高宕山自然動物園、お茶立て場、林道志組線−周回コース
2021年01月10日(日) [日帰り]
千葉県
体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 08:17
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 579m
- 下り
- 569m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 8:03
距離 12.5km
登り 583m
下り 579m
17:23
ゴール地点
スタート地点の高宕山自然動物園にゴールしたものの、スマホのヤマレコナビの操作のゴールでの終了を忘れたため、計画時のゴール地点が変更されてしまった。今回はヤマレコ挑戦2回目。スキルが十分ではないため、修正方法がわからない。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
〇昨年末未了コースのリベンジ この周回コースを知ったのは7、8年前だったろうか。体力が落ち始めている高齢での単独トライは、入山者が少なく、荒れて不明瞭点とアップダウンの多い長丁場へのトライは、私にとってはかなりのリスキーと、長い間避けてきた。今回このコースに含まれるお茶立て場からの郡界尾根分岐までの領域が、前回昨年末の三郡山、笹郷山コースの山行で、時間切れでやむなく未了に終わっていることを理由に、この周回コースへのトライを決めた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
〇入山者少ない周回コース 車で、AM9:00に高宕山自然動物園(別名サル園、休園中)到着。 標高約60m。気温は零度ちかく、車もなく、誰もいない。さすがに、本日ここを起点とするこのコースの周回者は私一人かもしれない。 一般的なコースではないので、スタート地点にはコースの方向を示す標識が見当たらない。コースの登山口もごく普通の畦道にあるので、標識がなければ、完全に見過ごしてしまうだろう。登山口から、すぐにコースの荒れっぷりを体験させられることになった。コースの目印となるテープ印が見当たらない。落葉がたまっているので、踏み跡も見えない。ただコースはゆるやかな窪地になっているので、迷うことはない。しばらくすると標識が現れ始めた。 〇不明瞭点多数だが、美しく、落ち着いた尾根歩き」 尾根に到達すると状況は一変する。歩き易く、コース景色も落ち着いていて、美しい。 全般にアップダウンも数多いが、トラバースも多い。そして全域で荒れている。荒れたトラバースの不明瞭点には、テープ印がつけられている。しかし大きく崩落したところではそのテープ印や踏み跡がなかなか確認できず、コースを外れることしばしば。 〇崖地でのロープの使い方に注意 崖地や大きく崩落した数か所は、鎖ならぬ、ロープが設置されているが、 このロープがなければ、このコースは、高齢者や女性にとってかなり危険なはずである。しかしこのロープは鎖と違って、滑りやすくグリップが利きづらい。持ちやすいように等間隔で結び目が作られているが、人によってはこの位置がうまく使えない。ついつい持ちやすい位置でロープを手に巻いてしまうが、間違ってもロープを手に巻き付けてはいけない。巻き付けた状態で体重をかけた時にはその重みで手を砕いてしまう恐れがある。 今回私はその過ちを犯してしまった。ロープを手に巻き付けたのと、あまりに左手のロープを頼ったせいで、体のバランスを崩し、大きく左の谷側へ振り子のように引っ張られて体を反らしてしまうことになった。そのため、体重がロープの片手に一気にかかり、手を締め上げた。その痛みに耐えきれず、思わずロープを放してしまう。手はロープから離れ、体は左の谷側へ振られながら投げ出されてしまった。が、張ってあるロープにザックが引っ掛かり勢いよく跳ね返されて、辛うじて転落を免れることになった。もしロープの下端が固定されていなければ、跳ね返されることもなく、転落していたかもしれない。反省をしてもしきれない。 帰宅後、早速、滑り止めの軍手を注文した。 そして山岳保険への加入と筋力アップ・体幹強化のトレーニングの見直しを検討することにした。 |
その他周辺情報 | 〇山中での不思議な出会い 以前は仲間との山行が、ほとんどだった。高齢になってから、一人また一人とリタイヤが続き、現在は単独行がほとんどだ。 しかも、私は基本的に同じコースを選択しないので、自然といわゆる破線コースの選択が多くなる。破線コースは一般的ではない。多くの登山者は避けるので、山行中に、全く人に合わないことも多い。 今回も、孤独?を楽しめるに違いないと期待??をしつつ、黙々と歩んでいたところ、なんとお茶立て場を過ぎ、三郡山・郡界尾根の分岐の房総最奥と思われる地点。時は12:20ごろなんの前触れなくその人は現れた。70歳といわれるその人は、私よりもはるかに精悍。どこから来たか、どのくらいかかったのか、どこに行くのか、あそこは危険だから、コースを変えたほうがいいとか、のやりとり。いつものように山での出会いは、二度とない一期一会だ。しかし、この日なんとこの人に再会することになったのだ。志組コースの入口で遅めの昼食を終え、周回コースの終盤、志組コースに入って約1時間半後の午後16:00過ぎ、最後の難関、志組コース展望地点に這い登り、林道終点に向かって下っていたところ、どこかで見た顔が、登って来るではないか。まさかのあの人だ。聞くところによれば、彼はお茶立て場近くの分岐を私と別れたのち、私が登ったほとんど同タイムで、私のスタート地点の高宕山自然動物園まで下り、そこから、私の帰路コースを逆走して登ってきた。そして高宕山直下を経由して、彼のスタート地点の石射太郎山登山口まで約3〜4時間ほどの行程を走破するという。なんという健脚、なんという大胆。それにしてもあと1時間もすれば、山中は真っ暗だ。だいじょうぶだろうか? 最後のやりとり。私−ライト持ってますか? 彼−はい大丈夫です。ありがとうございます。この最後の一言で気持ちは通じ合い、下山中の私にとって、心地よい余韻となった。 彼は無事に石射太郎山登山口へ到着しただろうか。 山行50年強の歴史の中、はるか昔、同じような体験の記憶がある。残り少なくなった時間の中、このような奇遇と余韻をもう一度経験できるだろうか・・・。 17時15分、スタート地点でもある高宕山自然動物園にゴール。 やはり誰もおらず、他の車一台もいない。 〇房総アルプスといえる房総最奥の高宕山山塊コースを守る人々 2019年台風の甚大な影響で倒木、崩落が多数の房総の山々。 登山コースは惨状を極めていましたが、多くの山岳愛好ボランティアの方々が、コースの修復に尽力をされました。私も昨年に二度、作業中の皆さんに遭遇したことがあります。皆さんの対応、無心な表情とたたづまいに好感させられたことを記憶しています。世の中には、こんな人たちもいるんだなぁー、人っていいものだなぁー、美しいなぁーという印象。 今回トライした周回コースは、台風の影響をもろに受け、荒れまくっているといっても過言ではありませんでしたが、いたるところで修復され、迂回コースが設けられおりました。房総アルプスともいえる山塊の山容が、台風の惨禍でますますアルプスぽっくなったコース。それを楽しめさせてもらえたのは、これらの山岳愛好ボランティアの方々のおかげではないかと、山行のまとめをしながら、今更思いいたっています。 皆さんのご苦労に報いることもなく、何の負担もなく、私は無事にささやかな夢を達成することができました。 この場を借りて、房総の、全国の山岳愛好ボランティアの皆さんに、敬意を表し、お礼申し上げます。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ予備
ズームレンズ2本
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感想
冬季になると、積雪を避け、房総、三浦半島、群馬界隈に、山行ルートを選ぶことにしている。この時期になると、いつも今回の周回コースの地図を眺めながら、果たせぬ夢にため息をついていたものだ。
が、今回、何のめぐりあわせか、長年の夢がふと実現してしまった。長年避けていたが悔やまれてならない。今回のこのコースは、荒れていることで、迷いやすく、入山者が少ない。故に静かな、そして心地よい、美しい景色を楽しめる、房総アルプスともいえるなかなか得難い秀逸なコースであった。さらに奇遇な出会いも相まって、私にとって忘れがたい山行コースになるに違いない。
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この記録に関連する登山ルート
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初めまして。
suge-gasaと申します。よろしく。
さて、ルートの修正方法が分からないとのことですので、僭越ながら修正方法を記載します。是非、参考にして下さい。
1.タイトルの下にある「編集」の、左から三番目の「ルート」をクリックします。
2.登録済みルートの編集をクリック。
3.記録されたGPSログが赤い点点点・・・で表示されます。
ヤマレコの記録として残したい「最後の点」にカーソルを合わせます。
手の平の「ぱー」が「人指し」に変わりますから、クリック。
4.「これより前を削除「この場所を削除」「これより後を削除」と表示されますから、「これより後を削除」をクリック。
5.「この地点より後に通過したルートを削除してもよろしいですか?」と表示されるので、「OK」をクリック。
6.画面の右上にある「保存して終了」をクリック。
以上です!
余談ですが、私も同じコースを歩いています。
同じコースを歩いた人のGPSログをコピーして、自分のGPSに落とし込んでおけば、標識やリボンが無くても、道迷いはありません。GPSを頼りに歩けば良いのですから。
なお、ヤマレコには「質問箱」のコーナーがあります。
「質問箱をもっと見る」で開いて、「新しく質問する」で質問することが出来ます。
私自身、ヤマレコの使い方やGPSの使い方などは、質問箱で質問して解決しました。
ここの参加者さん達は、良い人ばかりです。
suge-gasaさん
コメントありがとうございます。
ご指摘通りの方法で
ルートの修正が簡単にきました。
遅まきながらの、ヤマレコ挑戦なので、
分らないことだらけです。
「質問箱」を活用したいと思います。
ご親切な、ご指導ありがとうございました。
お役に立てて何よりです。
「ルート編集」は以上でしたが、最後に「コースタイムの修正」をして下さい。
(忘れてました)
1.タイトルの下の「感想」をクリック。
2.赤い文字で「ルートが変更されています。」「新しいルートでコースタイムを作り直す場合は、再計算ボタンを押してください。」と表示されます。
その文字の下にある「再計算」をクリック。
もしも、赤い文字が表示されたない場合でも「再計算」をクリックして下さい。
3.「コースタイムの情報が一度すべて削除されて、再計算されます。よろしいですか?」と表示されますので、「OK」をクリック。
4.画面の一番下の「保存して終了」をクリック。
以上です。
suge-gasaさん
追加のご指導ありがとうございます。
コースタイム変更できました。
何から何まで恐れ入ります。
秩父は憧れの地です。
引き続き、情報いただけましたら、幸甚です。
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