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Yamareco

記録ID: 285484
全員に公開
山滑走
甲信越

苗場山ー神楽峰から秋山郷へ山スキーツアーー

2013年04月13日(土) [日帰り]
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yamaboke その他5人

コースタイム

10:40 みつまたスキー場トップ(1845m)ー11:15 神楽峰ー16:15〜35苗場山山頂ー20:40小赤沢集落林道
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2013年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
湯沢に車をおいてみつまた神楽スキー場へバスで行く。
帰路は秋山郷からバスまたは宿の車で越後湯沢に帰る。
コース状況/
危険箇所等
苗場山の馬の背の登りはロープワークが必要です。
秋山郷への下りは、三合目1290mを過ぎてから、まっすぐ下りすぎないように注意が必要です
2013年04月15日 17:17撮影
4/15 17:17

感想

7:40、越後湯沢駅発のバスでみつまた神楽スキー場へ向かった。シーズンを惜しむマニアで、バスは混雑していた。みつまたで、前夜、そばの民宿に泊まっていたM沢GMと直子さんと合流し、総勢6名となった。チケット売り場が長蛇の列で、あっけにとられた。チケット購入に30分かかってしまう。9時頃、ロープウエイに乗る。幸い、一番上のロマンスリフトが動いているとのことで、1時間セイブできそうだ。和田小屋で身支度を整え、小休止。
10:20、1845mのトップに着いた。そこは準備する山スキーヤーやボーダーで混雑していた。快晴の空が高い。背後には谷川連山がダイナミックなパノラマを広げていた。
10:40、出発する。緩やかな斜面で歩きやすい。稜線へあっさり出て、左に行く。
右手前方に苗場山が見えてくる。
11:15、もう神楽峰(2029m)だ。苗場山が全容姿を現した。神楽峰とのコルから、北東稜線の険しい馬の背を立て、牧歌的でなだらかな頂上領域に連なっている。馬の背には2か所、茶色い岩稜が出ており、ロープワークが必要かと思われた。恭吾Lは、“1時間位、ひいひいすれば・・・”と、言ったけれど、もっと時間を食いそうに見えた。風の少ない絶好の登頂日和の日だったが、頂上ではさすがに風を感じ、ゴアの雨具の上着を着た。
神楽峰から先は忽然とトレースがなくなる。急な富士見坂を100mほど下る。もったいない。
馬の背の基部まで、地面が出ている場所もあり、私以外は板を脱いで背負ったようだ。私は根性で基部まで板で行った。基部の少し上で、全員、アイゼンをつける。その少し先が、最初の岩稜だ。右斜面を恭吾Lがルート工作をする。待ち時間に備えて、薄いフリースジャケットを着、上下の雨具をつけた。恭吾Lは中間支点を取らず、上まで抜けた。6mm、50mロープでぎりぎりだった。時間を見ると、13:20で、ちょっと、時間が遅いような気がした。私はロープにプルージックをかけないで、ビナをかけていった。最後の抜け口が少し大変で、全員通過までに時間がかかった。そこから3,40m、尾根を登った。
その先、先行した恭吾LとG藤さんがロープを垂らしてくれたが、使わなかった。さらに、上段に、今度は左に流れる斜面があった。基部は若干高度感があり、恭吾Lがルート工作をした。今回は全員、ロープにビナをかけていったようだった。
そこを抜けると、頂上領域へ、尾根の斜面が光っていた。
残り、100m 弱か。なんだ、もうそこかと、ちょっと、キツネにつままれたような気がした。
恭吾Lが直子さんと友ちゃんをアイザイレンしてコンテで登って行った。残り3人はつながらず、あとに続いた。
山頂台地に着いた。3名がロープを解いた。そこからは、夏ならばのどかな湿原帯の、緩やかにうねる雪原を歩いて行った。
16:15、山頂ヒュッテに着いた。小屋の向こうに佐武流山の山容が大きい。ちょっと、遅くなってしまったな。宿泊予定の和山温泉仁成館に携帯電話で連絡を入れた。下山に1時間半、ヘッデンは使わずに済むかという見込み。しかし、これが思わぬ甘い誤算だったのだった・・・。
16:35、板をはいて苗場山山頂を出発。
広大な高層湿原の台地を、西へ滑って行く。滑る人の影が長い。
台地からの北側の降り口も問題なくわかり、いよいよ200mの壁の滑降に入る。
しかし、まあ、なんと重たいずぶずぶの雪。下層にアイスバーンのある部分もあった。、滑りにくく、それぞれに苦労した。私はよく転んで、2週間前の栗駒山の快調さ夢か幻か・・・。後で気が付いたら、右足の靴が歩行モードになっていたのだが。壁を下りきった時は17:15になっていた。
さらに、また、100m近い斜面を下る。そこから、正面に猿面峰をみながら右手へトラバース気味に横切ってから、沢を下る。日が傾いてきて、日暮れとの追いかけっこだ。1300m弱の駐車場までなかなか遠い。高度計を何度も見てしまう。
18:10、ようやく橋を渡って、1293mの3合目の駐車場に着いた。正面、西の空のヘリが赤く染まって、黄昏が訪れようとしていた。カメラの電源が切れてしまう。リーダーは、林道は遠回りになるということで、まっすぐ、林の中へ滑るコースを選んだ。前方に下赤沢の集落の明かりが見えた。しかし、まっすぐ進むと、傾斜が急になり、川の音が近づいてきた。おかしい・・・。私とG藤さんは下らずに立ち止まった。このままだと、二俣へ下りてしまう・・・。先行したメンバーが滑るををやめて、登り返してくる。それぞれにヘッドランプをつけ、板を背負う。私と直子さんはアイゼンをつけた。左手にトラバースを始める。対岸に渡れればよいのだが、下の沢は水量が多い。渡れるところまで、登り返すとしたら、どれくらいか。闇の世界になり、ビバーグ説も出る。足場の良いところで、私たちを休ませて、恭吾Lがルートを見に行った。私たちは下山で初めて休みを取った。しばらすると恭吾Lが戻ってきて、階段みたいに登りやすいところがあるとのこと。元気になって進むと、瀬が浅く、渡りやすいところがあった。靴の中を濡らさずに対岸に渡れた。闇の中では瀬音が響いて、瀬が大きく感じるられるのかもしれない。
対岸に登り、足場の良いところで、休んだ。左岸は急な斜面がせり上がっている。再び、恭吾Lが荷物を置いて、ルートを探しに沢沿いに闇に中に消えた。私はGPSで確認しようとしたら、電池が切れてしまった。しばらくたって、恭吾Lが再び明るい様子で戻ってきて、この先に滝があるが、下を横切れるとのこと。
少し先の左岸に、闇の中にも20m位のまっすぐに岩を洗う滝があった。道はやがて、大きな木立の中、沢地形になるが、水はない。恭吾Lは、自信があるようで、すたすたと下って行った。振子沢になっていて、ここは滑っておりた記憶があると私は思った。やがて、下にまぶしいような大きな明かりが見えた。そこは林道で、車がいた!なんと、宿のおじさんが、ここに下って来るだろうと当たりをつけて、ちょうど迎えに来たところだった。あとで、宿のおばさんがいうには、友ちゃんからの電話の声が元気だったので、大丈夫と思ったとのことだった。私たち全員、確かに不思議なほど元気だった。迷った場所が標高で1100m程度と低く、天候が良く、寒くなかったためもあるだろう。林道帰着は、20:40だった。

詳しい記録は下記山ボケ猫のサイトをご覧ください。
http://plaza.rakuten.co.jp/yamabokesya/diary/201304150000/
http://plaza.rakuten.co.jp/yamabokesya/diary/201304140000/

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