(過去レコ)剱岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 2,297m
- 下り
- 2,297m
コースタイム
天候 | 曇り一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
台風一過の翌々日で、予報は概ね晴れだったが、晴れていたのは日本海沿いの平野だけで、山は大外れだった。八王子ICから滑川ICまで高速走行。
甲斐駒の黒戸尾根を日帰りした時、東京から早月尾根日帰りも出来るかも知れないと思った。
標高差は黒戸尾根が2192m、早月尾根が2249mで、早月尾根では何ヶ所かで僅かに下る部分が黒戸尾根より多く、累積標高差は2300mを超えていると思う。
歩き易さでは早月尾根がはるかに楽だった。
夜中の2時40分、石碑に『試練と憧れ』と彫られた登山口の駐車場をスタート。星は全く出てなく、風もなくて大変蒸し暑く、汗びっしょりになりながら歩いた。
1時間半ばかり歩いた頃だろうか、真っ暗い中で霧雨となった。
登山を諦めようかと暫く立ち止まっていたら、下からヘッ電を点けたカップルが上がって来た。
駐車場の私の車の隣で仮眠していた地元のカップルだと、後で分かった。
彼らが先をどんどん上がって行った後も、暫くどうしようかと考えていたが、小降りになったので登ることにした。
カップルに追い越される前、私より先に登った真新しい足跡があり、追い付いてみれば地元の初老で、足が引きつったと言って地面に仰向けに寝そべっていた。
暑かったのか、肌シャツは着てなく、上着のボタンを外し、裸同然だった。
早月小屋では小屋の主が部屋から顔を出し、「おはようございます。気を付けて行ってらっしゃい!」と声を掛けてくれた。
標高2600m付近からステンレスの鎖が出て来たが、なくても岩にしっかり掴まっていれば歩ける所が殆どだった。梯子はどこにもなかった。
霧雨は未明の一時的なものだったが、登山中は日が全く差さず、ガスが濃くて視界は数十m先が限度、時には十数m先しか見えないことがあった。
写真は撮る気にもならず、山地図は一度も広げることはなかった。
8時半に登頂時、数十m先の岩場以外は、下界も見下ろせなかった。
登頂しても展望がないのですぐ下る人が多いのか、頂上は数人だけ。
水は500ミリを三本持って上り、登頂時は一本半残っていた。
頂上で一本丸々飲み、おにぎりを食って下り始める。
早月小屋で残りの水を飲み、500ミリ二本(600円)買う。
下山中、原因は分からないが、過去に経験をしたことがない下痢となる。
土曜日とあって登る人が多く、登山道脇には入れるやぶもなく、かなり我慢を強いられた。
登りで肌着もろとも汗びっしょりとなり、乾かず登頂して腹を冷やしたのだろうか?
左膝も少し痛く、高度障害か頭も痛かった。
CTは往復で13時間50分だったが、私は休憩込みで10時間50分だった。
黒戸尾根でもそうだったが、展望が良ければ素晴らしい登山だった。
同時に、頻繁に写真を撮り、その分遅くなっていただろう。
その年、55歳の8月は、黒戸尾根と早月尾根を日帰りした忘れられない歳となった。
【歩数=31450歩】
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