(過去レコ)斜里岳
![情報量の目安: B](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_B2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan.png)
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 1,003m
- 下り
- 1,005m
コースタイム
天候 | 曇り一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2003年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
雌阿寒岳へ登った翌11日(金)、雨の中でも登ろうと思い、斜里岳の登山口(清岳荘)を出たものの、最初の渡渉点で靴を濡らさずには渡渉できないほど増水していたので引き返した。雨は大したことなかったが、風がとても強かった。
それから岩尾別温泉へ向かっていたら雨はやみ、何とかして登れないものかと、10時頃に引き返して清岳荘まで行ってみたが、雨はやんでいたものの、風は強くて沢の水は引いてなく、登るのは再び諦めた。
その後、摩周湖の展望台へ行ってみたが濃いガスで何も見えず、車から降りることもなかった。
県道知床公園線のカムイワッカ橋の先のゲートまで行ったりしていた時、前方上空に大きな虹が出ていて綺麗だった。
結局、その11日は山には登れなかった。
13日の明け方も雨、天気予報は回復傾向だったので、取り敢えずレインウェアのズボンだけ履き、上っ張りはザックへ。
旧道コースは、地図には滝が七つ表記されているが、現地には一切表示がなく、どれが何という滝か分からず。
オショロコマが居そうな大きな滝壺があり、下山後重広恒夫氏に似た精岳荘のご主人に聞いたら、魚はいないとのこと。
登山者の中には渓流シューズを履いている人もいた。
旧道コースは上に行くほど滑り易い滑滝沿いの岩場が多くなった。
清岳荘のご主人は、登山者には上りと下りでコースを使い分けるようにアドバイスすると話されていた。
上二段で新旧のコースが合流してからも沢状の凹地が登山道だったが、水流はない。
この凹地を上がりきると馬の背で、好天なら展望が良さそうだった。
踏み跡と目印は左右両方向に着いていた。右は廃道化しているようだ。
10分ほど歩いた平坦な道の脇に小さな祠があり、この山は麓から見上げると凄さを感じさせる、天を衝く尖峰なので昔から山岳信仰の対象になっていたのだろう。
7時35分、登頂した時には先行者がいた。ガスで展望皆無なので、その人は間もなく下った。
上二段の上で追い越した大阪から来た初老の男性と二人だけの時間が長かったので、私がこの山で百名山を完登したと言うと、喜んで拍手をして下さり、ご自分のテルモスから蓋のコップに祝いのお茶だと言って差し出してくださった。
見るからに人の好さそうな男性で、思いがけないサプライズに胸が熱くなった。
私にとって深田百名山はあくまで登る山の目安に過ぎず、百名山は今後も登山口やルートを変えて登りたいと思っている。
ガスが濃くて展望は全く無かったので、感動はなかったが、一期一会の登山者から祝福されたのは生涯忘れられない。
間もなく三人目、四人目の方が登頂し、中には他の山で私を見かけたのか、トムラウシや羅臼へ登った時のタイムを聞いてくる方があった。
メモしていた手帳を出して答えると、みんな速いと言ってびっくりしていた。
下りは新道コースへ回ったが、下二段への急降下は濡れていてとても滑り易かった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する