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Yamareco

記録ID: 2860659
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

(過去レコ)鋸岳(第一高点→第二高点)

2001年07月22日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
17.1km
登り
1,852m
下り
1,858m

コースタイム

日帰り
山行
10:55
休憩
1:10
合計
12:05
2:10
175
5:05
5:05
180
8:05
8:05
15
角兵衛沢ノコル
8:20
8:30
50
9:20
9:45
15
10:00
10:00
120
12:00
12:15
10
12:25
12:45
90
山行記録公開=2021年1月
天候 晴れ
アクセス
利用交通機関:
自家用車

感想

この山ほど、山行前に色んなガイドブックで入念に下調べした山は他にない。
登山地図も1998年のは2001年版に買い替えていた。
戸台からは時間も掛かるし、難コースらしいので、釜無川から行く事を考えて、武智温泉奥の林道ゲートまで下見したこともあった。
登山地図に付いているガイドでは角兵衛沢出合からピストンするのが一番短くて12時間50分、熊ノ穴沢を上がって角兵衛沢を下るのは15時間50分だが、前々から何とかして第二高点と第一高点の間を歩いてみたいと思う気持ちが非常に強かった。

戸台のゲートには夜中の2時10分着、広い駐車場に停められた車は2〜3台のみ。
工事用の車道終点からは水量の少ない河原歩きとなる。
下山では、上りでは分からなかった左岸の河原沿いの登山道を歩く。真っ暗な時間帯で、しかも初めて歩くルートだったので、この歩きやすい登山道に気付かなかったのは仕方ない。

上りで、角兵衛沢が近くなり、戸台川が少し狭くなってから登山道を歩く。
角兵衛沢出合には『鋸岳』と書かれた立札が右手のやぶの中にあった。
予定していた熊ノ穴沢出合は更に奥だが、10分ほど歩いた奥の、地図にある道標類は現地には見当たらない。
丁度その時、昨夜は丹渓山荘に泊まったという中年のカップルが下って来た。
熊ノ穴沢はどこですかと聞くと、河原に丸太を渡してある所と言うだけで、そのカップルにも明確には分からないらしい。

鋸岳に登ったと言うので、どんな山だったかと聞くと『やめた方がいい。第二高点から先は道がない。死にに行くのなら別だが』などと縁起でもないことをはっきり言う。
地元(長谷村、伊那市)の人かと思ったが、昼過ぎに下山して奥さんと話をすると茨城から来たという。

行ける所まで行ってみようと思い、カップルと別れて河原へ降り、丸太のある所を探したが見つからず。
このままでは遅くなるので、立札のある角兵衛沢出合からピストンすることに。
先ほどのカップルも角兵衛沢出合のやぶの中にテントを張り、これから登るのだと言っていた。

踏み跡のはっきりしない林の中には赤やピンクのテープがあった。
500ミリのPB三本が重く、一本を大木の裏にデポし、帰りに回収することにした。
樹林帯から抜けるとガレ場の急登が、第一高点北側の乗越まで続いた。
CT4時間10分の処、ちょうど3時間、8時05分に乗越に着く。
晴れて暑かったが、体調は良く、腹も減っていなかったので、休まず第一高点へ。
8時20分登頂時、甲斐駒だけガスが掛からず、北岳も仙丈も頂上はずっと見えず。
八ヶ岳や中央アルプスも半分から上はガス。若い単独行が二人先行していた。
第二高点が間近に見え、眼下の岩稜にヘルメットを被ってそちらへ向かう人が…。
その時、私も行ってみよう思い、第一には10分いただけで第二へ。
もし第一に先行者がなく、第二へ向かう人の姿も見掛けなかったら、第一で引き返していた。

第一からすぐ先の垂直の岩場にはロープがあった。ロープがないとクライマー以外は通過できそうになく、以前の山と高原地図には通過困難と表記されていた。
ロープは新品で、ガイドブックには書かれてないので最近設置されたのだろう。
鹿の窓をくぐった岩溝にもロープがあった。この下で、頂上から見えていた第二に向かう人(カップル)に追い付き、先に行かせてもらう。
岩溝(ルンゼ)を下りきった所から大ギャップに出るまでは、狭いバンドを横切る気の抜けない所だった。大ギャップから草付きの斜面を上がって、50分で第二高点へ。
山地図にある第一⇔第二間のCTの2時間は掛かり過ぎだと思う。
第二には誰もいなかったが間もなく追い抜いたカップルが来て、話が盛り上がる。
今朝、熊ノ穴沢出合で話をした茨城のカップルが、第二高点から先は道がないと言っていた意味が分かった。第二の前方は絶壁でとても降りられず、第一へ行くには少し戻って南へ下るのだ。

中ノ川乗越から熊ノ穴沢出合までCT3時間の処、2時間で下る。
角兵衛沢出合には今朝のカップルの女性だけがいたので、しばらく話をする。
ご主人だけ第一高点へ向かい、奥さんは途中で引き返したという。

鋸岳は妙義山より格段にやさしく、単純には比較できないが、北アルプスの奥穂⇔西穂程度だと思う。
後年、第二から第一方向へも歩いたが、大ギャップ付近が分かりにくく、この方向(第二から第一へ)はやや難度が高いように感じた。

【34950歩】

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