早春の房州関東百名山3座早回りExtra:鋸山(日本寺と鋸山の勢力争いでハイキングルートが輻輳、しばし彷徨う羽目に…)


- GPS
- 03:02
- 距離
- 5.3km
- 登り
- 604m
- 下り
- 600m
コースタイム
- 山行
- 2:15
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 3:02
天候 | 快晴(稜線上はしばしば爆風状態…) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・日本寺境内は石段・歩道・案内標識等完備(但し「山頂」の標識は基本的に全て地獄覗き展望台を示すので要注意) ・入山時に受領の案内図には、鋸山頂上へのハイキングルートの表示はほぼ皆無…。ハイキングコース入口は地獄覗き・百尺観音から北管理ゲートを出て、浜金谷方面への下山路を急降下し先にあり、大変分かりにくいので要注意(ハイキングルート入口手前には一切案内標識等ナシ:日本寺の自己チューなコース管理・ガイド姿勢には大いに疑問あり…!) |
その他周辺情報 | 保田の国道沿い複合施設「ばんや」(保田漁協直営)に炭酸人工泉の日帰り風呂・食堂・土産物屋あり(温泉は午後10時まで、大人600円/食堂は土日19時まで、18:30ラストオーダー、終了間際は売切れメニュー増えるので要注意…) |
写真
感想
房州関東百・日帰り3座早回りの仕上げは、四半世紀以上前に2度ほど訪問した鋸山へ。当時は東京湾アクアライン(1997年開通)の開業前で、1度目(独身時代…)は確か川崎からフェリーで浜金谷へ、ロープウェイで山頂駅へ上がったミーハー観光ツアー。2度目は結婚後、千葉県内に住んでいた折、車で日本寺の駐車場へ乗り入れた朧気な記憶あり。いずれも地獄覗きの強烈な印象は残っているものの、鋸山山頂を踏んだ記憶・記録がほぼ皆無で、果たして「鋸山踏破済み」かどうかも自信ナシ…。ということで、今回は古い記憶の呼び起こし兼ね、日本寺からハイキングコースに入り、鋸山山頂を目指すことに。
御殿山から下山後、道の駅鋸南で体勢を立て直し、保田地区の先から観光道路を上がり、日本寺東口管理ゲート前の無料駐車場へ。有料道路も駐車料金もスルーでき、ここまでは至極順調です。時刻はまだ午後1時を少し回ったところで、これなら余裕を持って山頂往復できそう…とこの時点ではルンルン気分。拝観料700円也を支払い、親切そうな窓口の女性に鋸山山頂へのハイキング道の入口を尋ねるも、少々怪訝な顔をされた上、「大仏の横に直登する道もありますが、まずは参道を大回りし、展望台などを辿りながら山頂を目指して下さい」と頼りない返答。渡された境内の案内地図にもハイキングルートの表示は一切なく、少々不安に駆られながら足を踏み出します。(後で分かったのは、日本寺のスタッフや境内の案内標識が「山頂」というのは基本的に全て地獄覗きの展望台ピークを指すようで、地味な鋸山山頂へのコースなど殆ど眼中になし…という状況でした…〈涙〉)
ちょうど境内は梅の花や早咲きの桜が咲き乱れ、コース上にも香しい匂いが漂いますが、好天の土曜午後ということで観光客の数も多く、常時マスク着用のため、梅の香りもあまり味わえず少々残念。郷に入りては郷に従え、と石段を登り、観光スポット感満点の日本寺大仏、石窟の羅漢・観音群をそぞろ歩きにて巡っていきます。いい加減息も切れてきた頃、本山域のメインスポット、地獄覗き展望台の入口に差しかかりますが、外人さんと思しきカップルや家族連れはじめ、多くの観光客で大賑わいの状況に少々恐怖さえ感じ、地獄覗きはパスして石の切り通しを抜け、北口管理ゲートを出て浜金谷への下山路に入ります。ここで、ルートのあまりの急降下ぶりと、すぐ近くにあるはずの鋸山へのハイキングコース入口がなかなか現れないことに不安が募り、ひょっとして入口を見落としたかも、と一旦急な石段を登り返します。途中、分かりにくいジオパークの案内板を再度見返し、どう見ても下方に入口があるらしい、と再び下っていくと、やがて立派な案内標識の立つハイキング道分岐に到着。ここまでの道迷い&急斜面の無意味な往復で両脚太腿の筋肉と膝が悲鳴を上げ、石切場下の休憩ベンチで思わず大休止…。タブレットやゼリードリンク、チョコで塩分・ミネラル・養分を緊急補給、何とか気を取り直し、再び石段の急登に取りかかります。
ここから先、山頂までの区間も地味なアップダウンや迂回路が続き、栄養補給とプチ休憩を繰り返しながら、痙攣気味の両脚を騙し騙しゆっくりと登っていきます。すっかり疲労困憊したところで、午後3時前にようやく久恋の鋸山山頂に到着。樹林に囲まれた超地味な山頂広場は殆ど小生の記憶から欠落しており、ひょっとして過去2回の訪問ではこの山頂を踏んでいないかも、と重大な疑念も持ち上がります…。ともかくも、無事本日3座目の名山山頂を踏めた充足感に浸りながら、ご褒美のフルーツゼリーを疲れた胃腸に流し込み、証拠写真数枚を撮った後、そそくさと下山にかかります。幸いこの時間、このエリアまで来ると、行き交うハイカーの数もかなり減り、マスク着脱の煩わしさからもほぼ解放されますが、地獄覗きへの登り返しは文字通り地獄の苦しみ…。再度、足攣りの波状攻撃に立ちすくみつつ、何とか気力を振り絞り、両手もフル動員してどうにか急登をクリア。ヘロヘロ状態で登り着いた地獄覗き展望台は、午後4時前というのに多数の軽装観光客で溢れ、ガッツリ登山者スタイルの当方は完全アウェー状態…。東京湾の絶景をバックに強風も吹きすさび、撮影スポットの順番待ちも気詰まりながら、一応の記念に展望台末端の手すりにしがみ付き、居合わせたカップルにスマホのシャッターを押して頂きます。これにて名山踏破と日本寺絶景スポットのミーハー観光は全て終了、後は石段の急坂をスキップするように早足で下り、午後4時20分前、無事明るいうちに登山口の駐車場へ帰り着きました。
当初は、日本寺から山頂を往復することで全体の標高と距離を節約し、日本寺観光も楽しもうという目論見でしたが、日本寺と鋸山ハイキングコース(関東ふれあいの路)の不毛な勢力争い!?と案内標識の不備のとばっちりを受け、ルート迷いと余計なアップダウンで結局独立した山を2つ登らされたような仕儀となりました。これだったら、最初から日本寺は無視し、浜金谷駅あたりから単純に山頂往復した方がかえってラクで、山歩きを純粋に楽しめたのでは、と後悔されますが、後の祭り…。ともかくも、ヨレヨレ状態ながら何とか1日関東百3座踏破の目標を何とか達成し、それなりの充足感を噛み締めながら保田漁港のばんやへ向かいます。車を降りる際に不覚にも再び足が攣りそうになりながら、ご褒美の人工温泉入浴と海鮮丼のガッツリ夕食で、隣人と距離を取りつつしっかりリフレッシュします。売上げが減少してそうな土産物屋で自慢の海産物など手土産もいそいそと買い込み、途中、大坂なおみの全豪オープンテニスV2のニュースでテンションを上げつつ、渋滞もさほどでないアクアラインを走り抜けて、ばんやから約2時間で自宅へ帰り着きました(東京湾アクアラインによる房総との時間距離短縮の恩恵を実感!)。
ツアー後の体重減は2kg強とまずまずの成果ながら、当日夜からの食欲のリバウンドと筋肉痛も半端なく、取りあえず今回のツアー決行で山歩きの虫の疼きも暫くは治まりそうです。願わくは、更に首都圏の感染が減少して現下の緊急事態宣言が早期に解除され、本格的な春の訪れとともに、群馬や栃木、山梨など小生お気に入りの名山達へのツアーが心おきなく挙行できることを願うばかりです!
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