八ヶ岳【稲子湯から東・西天狗岳をピストン】
- GPS
- 06:10
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,150m
- 下り
- 1,142m
コースタイム
- 山行
- 4:49
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 6:10
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
朝にもすでに数台停まっていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ルート上の雪は踏み固められていて、アイゼンもよく効いて歩きやすかったです。 |
写真
装備
個人装備 |
SALEWA MS CLOW GTX
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感想
1月の撤退から山行がご無沙汰してしまい、ほぼ2ヶ月ぶりになってしまった、冬山チャレンジ。
雨続きだった週末の天気が少しだけ良くなったので、稲子湯からの天狗岳に行ってきました。
午後からの天気が崩れる予報だったので、ちょっと早めに出発できるように家を出て、唐沢橋に車を停めました。
12月、1月の際は、唐沢橋に車はあっても、人はいませんでしたが、今回は、数人の方がいて、歩きはじめの準備をされていました。シーズンがよくなって、山に入る人の数が増えているということで、今回はとても心強く思いました。
暗い中の唐沢橋を渡り、今回はすぐにチェーンスパイクを装着し、両手にはストックを持って、歩き始めます。
雪は固く閉まっていて、チェーンスパイクの爪も効いて、前回とは雲泥の差です。
少々汗ばみながらも快調に歩を進め、みどり池に到着です。
しらびそ小屋には誰もおらず、リスが静かにご飯を食べていました。
みどり池越しの雪をまとった天狗岳の姿がとても美しく、これからのモチベーションを上げてくれます。
みどり池からも、トレースがしっかりついていて、チェーンスパイクで行けるところまでは、そのまま進むことにしました。
稲子岩壁へのルートを分けると勾配がきつくなり、中山峠への最後の登りに入ります。
ここの直登はかなりの勾配で、雪が付いているとさらに難易度は高くなります。今回はトレースがあり、雪も固くなっていたので、チェーンスパイクで登ることができました。
前回に撤退した1月の状況だったら、今の私の技術では、登ることが難しかったように思います。
中山峠で、チェーンスパイクから12本歯アイゼンに換え、せっかく持ってきたのでピッケルを手にしました。
進行方向には、すでに東天狗岳のピークが望め、否が応にもテンションは上がります。
ひと登りすると、樹林帯を抜けて、視界が広がり、両天狗岳の雄姿や天狗ノ奥庭の景色を楽しむことができました。
積雪がしっかりあったので、岩場もとても歩きやすく、あっという間に東天狗岳の頂上に到着しました。
遠くは霞んでいましたが、空はとても青く、八ヶ岳は、北部、南部ともに全貌を拝むことができました。
眺望を一通り楽しみ、西天狗岳に向かいました。
鞍部から西天狗岳の登り詰めは、急傾斜の雪面を登って行くので、アルプス的な雪山歩きを楽しめました。ただし、あっという間(数分)で終わってしまいますが(笑)。
西天狗岳の頂上には、唐沢鉱泉から登ってきた方々がたくさんいて、大賑わいでした。
全方向に素晴らしい景色が広がり、南八ヶ岳、北八ヶ岳だけでなく、南アルプス、中央アルプス、北アルプスまで見通せました。
風もほとんどなく、頂上にいても寒さを感じることはありませんでした。
西天狗岳でしばらくゆっくりして、それから下山を開始しました。
鞍部まで慎重に下り、そこからは東天狗岳には登り返さず、巻き道を行きました。
実は、この巻き道を歩いてみたくて、とても楽しみにしていました。
夏に、この巻き道の後を見たときに、このルートを歩けるのは、雪の積もる特別なシーズンだけのご褒美のように感じていました。
雪さえ積もっていれば、ルートの選択を自分で行うことができる、雪山の醍醐味だと思います。
中山峠まで戻り、そこでにゅうを経由して白樺尾根を下山しようか悩みましたが、白樺尾根は夏シーズンでも歩いたことがないので、今回はあきらめ、みどり池経由での下山を選択しました。
中山峠からの150メートルの高低差の下りは、緊張しましたが、無事に下りることができ、あとは快適に歩いて下山することができました。
雲もなく、風もないといった、とても天候に恵まれた山行でしたが、天候次第でコンディションが大きく変わるという冬山の特徴の一部を垣間見ることができた参考になりました。
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