光兎山(千刈コース)
- GPS
- 06:07
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,140m
- 下り
- 1,142m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雷峰手前〜山頂まで登山道上に不安定に残る雪塊の通過に注意(踏み抜き、クレバス、滑落) |
写真
感想
白く輝くピラミダルな山を目にして目的地を光兎山に変更した。橋を渡り千刈集落に入るとすぐに除雪は終点(160m)。残雪まだらの車道を200mほど歩けば登山口。赤松や杉林の緩やかな残雪の登りがしばらく続く。残雪はやや緩んでおりツボ足で5〜10センチ程度沈む。やがて雑木林に変わると中束コースと合流して主尾根に乗る(450m)。ブナの二次林の中を気持ちよく登ると石灯篭のある虚空蔵峰(630m)。日当たりが良く地面が半分以上露出している。
その先で北東へ延びる広尾根をカモシカの足跡につられて間違って下り引き返す。無駄な時間と体力を消費してしまった。次のピーク観音峰(621m)からは目指す光兎山や雷峰の展望が良い。鞍部を過ぎると南側が急になった細尾根が続き、女川対岸の湯蔵山方面に開けている。樹林は低くなり日当たりの良い登山道は大半が露出している。急激に雪解けが進み4月中旬頃の雰囲気だ。尖った雷峰(805m)は南側に雪庇が張り出すが北側にある雷権現は姿を現す。「光兎山」の山名由来になったという、カラキ沢の源頭の兎の雪形は確定できなかった。
油コボシにかけて緩やかなアップダウンを繰り返す。所々登山道に不安定に残る雪塊で歩きにくい。姥石の手前で先行の健脚単独登山者とすれ違う。カモシカのように無駄のない軽快な歩きだ。いよいよ山頂直下の忍耐の急斜面が眼前に迫る。残雪歩行区間はステップを切ればアイゼンなしでツボ足でも登れる。振り返れば高度感を増した風景が広がる。登って来た主尾根が馬の背のように連なる。偽ピークを越えると誰もいない残雪たっぷりの光兎山(966m)だ。光兎神社の朱色の祠は屋根だけ見えている。東方にはどっしりと高原状の頭布山が聳え、その左手に白銀の屏風のような朝日連峰が連なっている。南に飯豊連峰、西に日本海や村上の平野部、葡萄山塊など独立峰ならではの大展望を満喫する。
しばらく昼休憩していると登山道のない北方向から熊鈴の音色が近づいてくる。大きなザックを背負いアイゼンをつけた重装備の単独登山者が現れた。本人曰く、カイラギ尾根から登って来たが前半は想定外の薮に相当苦労したそうだ。下りはヨド尾根に変更するそうだ。こちらの方が一般登山道より距離が短いので楽だとのこと。自分も厳冬期にヨド尾根から山頂を往復したことがあるが、細尾根のアップダウンもあり意外と苦労した思いがある。
この時期に光兎山に登るのは健脚登山者ばかりのようだと思った。下山は登ってきたコースを春の日差しを浴びながら戻った。
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