五竜岳武田菱α-γガリー稲妻ルート滑走


- GPS
- 07:27
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,627m
- 下り
- 2,416m
コースタイム
天候 | 晴れ(時々ガス) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
DPに行くルートはわかり辛い。 |
写真
感想
もともと4月に行く予定経ったルート。当初は1泊2日で確実に落とす予定でしたが、前の週にいっしーたちがこのルートを日帰りで滑って、メンタルをめちゃくちゃ揺らされ、ならば自分もと鉄チンさんを誘って天気が持つ土曜日の日日帰りを計画しました。
彼らからの事前情報でα-γルンゼは12時半には陰ってしまい固くなる恐れがあるので注意との情報を受けていたものの、DPで雪質判断して無理なら撤退しようと話し合ってとりあえず行ってみることに。(現場でこの判断は誤りだったことを知りますが)
当日は定時に仕事を上がって白馬の道の駅で車中泊。
定時上がりだと白馬に日付が変わるころに着くんですね。これなら白馬日帰りもつらくなさそう。
7時には五竜スキー場で鉄チンさんと合流。
8時ちょい前にスタート。
序盤はガスの中を歩きました。とはいえ視界はほどほどある感じです。
雪質はザラメで平坦な箇所は歩きやすいものの斜面のトラバースでは結合が微妙で板が横滑りする・・・
一方鉄チンさんはサクサク歩いていたので、これはシール歩行のスキル差か。はたまた板の選択か・・・自分はdynafit セブンサミッツだったので、センタートップテールの痛幅の変化が大きく、そのせいで雪への力の伝わり方に鉄チンさんのヘリオと性あったので、僕だけ滑るのかな〜と考えていたりしました。いや、僕が歩くのヘタクソなだけか。
そんなこんなで西遠見に11時。ここで晴れてきて、白岳沢を順調に詰めて五竜山荘に11時半ごろ到着。
ここでシートラに切り替えて尾根を詰る。
【稜線からDPまで】
いっしーたちからの情報でG1を回って取り付いた方がよさそうとの情報を貰っていたので、主稜線を詰めて巻けそうなところから回り込んだのですが、これが良くなかった。G1と勘違いしてG2から回り込んでしまったので、微妙なトラバースを強いられました。雪はぐずぐずではまるし、そのせいで雪がブーツの中に入り込んで靴下びしょびしょ・・・最悪だ〜
極めつけはDPまでの最後のトラバースが極悪に悪い。雪下は凍結していてアイゼンの刺さりも悪く難儀しましたが、自分は何とか突破してDPに到着。
これは、DPから引き返すのは相当に骨が折れそうですね。幸い滑れたので、良かったですが、ここでルンゼ内が凍結していたら相当厳しかったと思います。
到着してルンゼ内を覗き込むと意外なことにαルンゼは日が差していて雪質もいいザラメ。ラッキー。
ただ、鉄チンさんが悪場に苦戦していてなかなか到着せず。40分ほど待ちました。
ロープをFIXしておけばよかったですね。ここも反省です。
13:45を過ぎて現れなかったので、一度引き返して撤退の相談をしようとDPから板を担いで登り返そうとしたときに鉄チンさん到着。
【αルンゼ】
とりあえずDPまで来てもらって相談。その時にはαルンゼは半分日に隠れており、DP
からはαルンゼ下部は日が差しており、α-γルンゼはおそらく日陰。
『これはα-γルンゼの出合いで雪を見てみてカチコチならαルンゼを滑って降りよう』ということでドロップ。(結果これも間違いでした。)
αルンゼ上部は斜度はあるものの雪はまだ日が当たっているので、よく走るザラメ。
ちょっとおっかなびっくり滑りながら出合いに到着。
【α-γルンゼ】
出合いから下をのぞくとαルンゼ下部も日陰の中・・・・α-γルンゼも日陰の中・・・・ただ、α-γルンゼの雪質はαルンゼ同様いいザラメ。これなら問題なく下りれる。鉄チンさんも降りてきてリグループ。雪質もいいので、そのままα-γルンゼを降りました。
ここから斜度が緩くなるので、走るザラメを快適に滑ってγルンゼでリグループ。
【γルンゼ】
ここからはさらに斜度が落ち着いて快適に滑れる。
スキーヤーズレフトはスラフが作った溝があったので、ライト側を滑った。
気持ちよい滑走ができた。
【A沢から下山】
A沢はγルンゼよりでかい溝が開いており、デブリも多く滑るのは苦労した。スラフがめちゃくちゃ落ちていくのとデブリもあったので疲れた。
とはいえ、去年滑っているA沢なので、勝手知ったるルンゼ内。
まぁ適当にいなして滑ってルンゼを抜け、西遠見に詰め上がればあとはほとんど滑って帰れる。
西遠見で登山者に『どこを滑ってきたのですか』と聞かれ『五竜菱です』といえたのは気持ちが良かった。(自分でも器が小さいとは思うけれども)
あとは遠見尾根を滑って中遠見と小遠見を登り返せばゲレンデまで滑って終わり。
なんだかんだ五竜岳 α-γルンゼついにやり切れました。
剱岳 大脱走ルンゼと並んで憧れてたルートのひとつ。
ついにやり切れた!
雪質はパウダーではなかったもののよく走るザラメで、出だしこそ緊張したものの個人的には快適に滑れたと思います。
やり切れて感無量!付き合ってくれた@hiro_tetsuさんに感謝しないといけませんね。
いっしー、はっちさんと合流しての夜の宴会も楽しかった。酔っぱらっていろんな失言をしたような気がするが、スラフに流してほしい・・・
いよいよ決戦の時。武田菱滑走です。
エビちゃんがずいぶん詳しく書いてくれたのでそちらを見てね。
箇条書きで僕の感想
①DPに向かうトラバース(どうやらミスコース)でカッチンカッチンの氷が出てきて持参したアルミアイゼン(一応前爪はステン)では歯が立たなかった。前爪がしなったのは怖かったですねぇ…。結局少し戻ってルンゼを詰めて裏手から回り込んだ。ずいぶん待たせてしまって申し訳ない。(下手すればコンディション悪化で滑走不能となる可能性も有った)
②滑走はもう少し板を縦に向けたかったなぁと思う。特にα-γは条件が意外と良くもう少しターンを決めたかった(数ターン目で板が引っかかり以後ビビってしまった)γガリーは気持ち良かった!!
③下山の遠見尾根の滑りは久々に滑りで疲れた。さらにボコボコゲレンデで追い討ちをかけられた…Aルンゼのボコボコ滑りで疲弊したからか?板が軽い短い狭いヘリオ88だから?なんとかスキー場の営業時間内に降りられて良かったが。
結果オーライな部分も有ったけど、成功させることができて良かった!久しぶりに美味い酒が飲めましたね。
それにしても、2週連続で武田菱を滑る遅刻軍団って…
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