宮之浦岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 28.5km
- 登り
- 2,233m
- 下り
- 1,829m
コースタイム
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:55
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 8:15
4月1日(木)7時にフェリー到着後、街へ歩き宮之浦バス停から8時13分発のバスに乗った。白谷雲水峡に8時45分に到着した。
9時出発。渓谷を見ながらどんどん歩いていく。すぐに自然豊かで大きな森に包まれ気持ちが良い。雨はまだ降っていない。
9時40分、白谷小屋着。水場もあり、トイレもきれい。AEDまであった。
10時10分、辻峠着。ここから左に寄り道をすると「太鼓岩」だ。10分ほど登って、その太鼓岩に着いた。絶景だ!山こそガスで見えなかったが、下方の広大な森一面に広がる山桜の群れが、緑の中に鮮やかに広がって、一面の水彩画を見ているようだった。
一方通行になった下山路を下りて、また辻峠に出た。そこからは下りになる。
どんどん下ると、荒川登山口からの道と合流する。ここが楠川歩道入口である。いわゆるトロッコ道である。ここからこのトロッコ道を永遠に進むことになる。
12時5分、大株歩道入口に到着。ここから本格的な登りになる。といっても木道がしっかりと整備されている。
ウィルソン株を過ぎ、13時50分、遂に縄文杉とご対面。デカイ!! 完全に遠巻いた展望デッキから見るようになっている。雨も少し降り出していたし、この時間には1人だった。
それからすぐに高塚小屋に到着。14時50分。風が強く寒い。
方向は南向きに変わり、いよいよ屋久島の背骨を縦走することになる。尾根は樹木に囲まれてはいるものの強い風が吹き通る。
14時55分、新高塚小屋に到着。先客2名。しかし、1名は軽身で宮之浦岳山頂往復に行ったらしい。
トイレもきれいで臭いはない。小屋の中もきれいで広い。40名収容らしい。
明るいうちに夕食を食べて寝る体制に。モンベルのフリーズドライ「カレーリゾッタ」はなかなかうまい!ぺろりと食べた。さらに、カップヌードルも。
16時、片付けていると、隣のソロが、「ここはネズミが出ますよ。夕べカサカサと食料をあさっていましたから。」だと。慌てて、食料をスタッフバッグに放り込んだ。
17時10分、就寝。
4月2日(金)3時15分起床。雨ザーザー。
朝食をサッとすませ、4時50分、暗く、雨の中、ヘッデンで出発。
暗いから、ピンクテープと踏み跡を確認しながら、慎重に慎重に登って行った。尾根の西側は静かだが、東側は風がかなり強い。したがって雨も強い。
6時前にようやく白んできた。7時10分、宮之浦岳に到着。山頂はもちろん貸し切り。しかし、何も見えねえ!安定の雨とガス!
写真を撮ったらすぐに出発。何も見えないし寒い。長居は無用。7時18分発。
下りはガンガン行く。水場も確認した。投石平とかいう花崗岩が広がる場所を通ったが、ごみが汚い。拾う気持ちを超える量、がっかり。
どんどん下って、花ノ江河に到着。期待通りの泥炭湿原。2600年前にできたって、どんな出来方だったんだろう。シャクナゲが咲いたら綺麗だろうなあ。ここで、昨日、海抜0mから来たというアベックと会った。昨日は、海から淀川小屋まで11時間かかったと言っていた。やるなあ。
10時20分、美しい淀川を渡ると、淀川小屋に着いた。靴中もシャツももうビショビショ。ここで大休止をした。トイレも水場もある。トイレは臭い。
10時45分、淀川小屋を出発。ガンガン下って11時20分、淀川登山口に着いた。新高塚小屋から6時間半である。
11時25分発。ここからはもう立派なアスファルトの車道である。看板には、紀元杉まで1.7km30分、さらにヤクスギランドまで6.5km1.5時間と書いてある。とりあえず紀元杉のバス停まで行ってみよう。
11時45分、20分で到着したが、何にもない。ただバス停があるだけ。想定内ではある。14時55分のバスまであと3時間もここで待つわけにはいかない。濡れているし、寒いから風邪を引きそうである。あと6.5kmかあ・・・。歩くしかない。
13時5分、ヤクスギランドに到着した。新高塚小屋から8時間15分、頑張ったと思う。
しかし、バスの時間まではまだ2時間もある。展示室兼休憩所があるので助かるが、濡れていて寒い。
15時15分、やっとバスが来た。ホッと一息。しかし、これは宮之浦までは行かない。15時58分、終点、安房の合同庁舎前で下りた。ここで、宮之浦行きを30分待つ。
16時32分発のバスに乗り、17時5分、宮之浦で下りた。予約した民宿に到着。シャワーを浴びてほっと一息。夕食は近くの料理店へ。
20時には就寝。
翌4月3日(土)7時発トッピーで帰る。
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
船
|
コース状況/ 危険箇所等 |
木道がしっかりとしている。 上部尾根道は普通の山道。 特に危険なところはない。 |
その他周辺情報 | 小屋はきれい。トイレも完備している。 |
写真
感想
憧れの屋久島・宮之浦岳を縦走してきた。
安定の雨とガス。さらに風強し。言う事なし(笑)
色々あったが、3月31日と4月1日の「日付変更線」を道中で祝うという作戦が実行することになりよかった。
屋久島の宮之浦の街は海沿いにあるが坂が多いことに気づいた。それだけ山が海まで迫っているということだろう。
太鼓岩は、勧められ行ってよかった。絶景だ!山こそガスで見えなかったが、下方の広大な森一面に広がる山桜の群れが、緑の中に鮮やかに広がって、一面の水彩画を見ているようだった。
楠川歩道入口で、前方の単独女性がやたらに速い。飛ばすが追いつけない。
縄文杉は、初めてその存在を知ったころのイメージでは、みんなで木の幹回りを手でつないで測っていた画像のイメージだが、さすがに世界遺産となってはそれはできない。完全に遠巻いた展望デッキから見るようになっている。それにしても、威圧感ばっちりだ。存在感半端ない!
宮之浦岳を越えてから植生が昨日と変わったなあと思っていたが、小花ノ江河を過ぎると、また、屋久杉の森が現れた。昨日ほどのスケールはないが、やはり苔がまとわりついて美しい。
淀川登山口到着後のアスファルト歩きは堪えた。また、右足のくるぶし外側が、あのキタカマ敗退の時と同じように痛み出した。後半は靴紐を緩めたり、ストレッチをしたりしてしたが、痛みは増すばかりで拷問だった。
屋久島は素泊まり民宿が多いようだ。初めて泊まった1軒だけの感想だが、部屋にシャワーもトイレも完備していてなかなかよかった。女将さんの対応も良く、濡れた靴に対して新聞紙まで提供してくれた。
島の「飛魚のから揚げ」はうまかった。
初めての屋久島そして、宮之浦岳縦走ができてよかった。安定の雨とガスだったが、それでよかったと思う。
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