阿蘇山
- GPS
- 01:55
- 距離
- 4.2km
- 登り
- 331m
- 下り
- 331m
コースタイム
- 山行
- 0:50
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:50
過去天気図(気象庁) | 2006年03月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
大分県から熊本県に伸びる九州一の「やまなみハイウェイ」。青空に映える「由布岳」を背に湯布院を出発し、百名山の九重連山を抜けたら、突然阿蘇の山並みが目に入ってきました。カルデラの外輪一帯が放牧地で、野焼きたけなわの煙たなびく光景は、阿蘇に春を告げる風物詩です。
この山はいつか必ず息子と登らなければと思っていました。九州の雄、火の国の象徴である世界一のカルデラから這い出た姿は、九州男児を彷彿とさせるもので、その力強さに触れさせたいと思っていたからです。
「仙酔峡ロープウェイ」の乗務員から、「今日は最高の天気だよ。昨日は風が強いし、吹雪くしで最悪だったから。」と言われたとおりの無風快晴。しかも、前日には熊本市のソメイヨシノの開花発表があったばかりで気温も20℃ぐらいまで上がっていたのです。そんな絶好の好条件の中、「火口東駅」から登り始めました。
国内を代表する現役バリバリの活火山は、有毒ガスを含んだ噴煙を上げるため、登山禁止の日もあり、また、登山道脇のところどころに「避難壕(シェルター)」が設置され、突然の噴火への対策がなされています。初めてでビックリでした。
最初は「中岳火口」。煮えたぎる湯釜の温度は1000℃以上もあるとかで少々ビビりますが、ここまでは一般観光客も必ず登るようです。また、火口見物のヘリ(大人5000円)が絶え間なく飛んでいました。
噴煙の風向きに注意しながら、次に「中岳(1509m)」を目指し、火山特有のガレ場の急登続きをまもなく小学3年生になる息子の足取りは軽くあっさりクリア。最高峰の「高岳(1592m)」への登山道からもガスが噴出して気味悪かったのですが、ダラダラの坂を次第に高度を上げて山頂に達しました。
阿蘇の最高点に立った喜びも去ることながら、父子を驚かせたのは四周の絶景でした。阿蘇を取り巻くようにカルデラの中に村々が張りつき、九重の山並みはもちろん、高千穂の山々、百名山の「祖母山(1756m)」もかっこよく尖っていました。いつまでも飽きることのない大パノラマにしばらく足が止まってしまいました。
山を下りながら、息子を連れてきて本当に良かったと思いました。ポッカリと開いた世界一のカルデラの中に、噴煙上げる赤茶けた山肌と草原が織りなす絶妙な風景は、ここに来なければ見れないからです。
今回の山旅は、いつか息子が親の手を離れた時に思い出すかもしれません。山頂で元気に飛び回る息子の姿は、永遠に父の脳裏に焼きついて消えることはないと思います。
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