男体山
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 697m
- 下り
- 697m
コースタイム
- 山行
- 2:55
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:25
過去天気図(気象庁) | 2007年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
来るたびにこの山は必ず私の前に力強く立っていてくれます。今回も台風一過が味方してくれました。本来であれば、「二荒山神社」に詣で、中善寺湖畔から直登する1200mの高度差の表参道を登攀しなければならないのですが、完全に俗化してしまった表よりも、奥日光の自然を満喫できると思い、裏の志津から登ることにしました。
志津からの標高差は700mで、登山口までは「ここまでもか」というほどのカラマツの樹海の中を走る林道を標高1700mまで上げます。すでに車停めは満車で、最近は裏コースの方が人気が高いと言われるだけのことはあります。
「太郎山」に送られてスタート。すぐに「志津小屋」を通過し、急な登りが待っていました。ここの登山道は「10合目」まできちんと標識があって親切です。「3合目」で水分補給をして、さらにキツイ登りで高度を稼ぎました。「7合目」から雪道となり足場が悪くなりましたが、息子はどんどん駆け上がりました。「8合目」で視界が開け、素晴らしい景色を楽しみながら稜線を進み、ほどなく山頂に着きました。ここまで何組ものグループを追い抜いてきたので、山頂には2人しかいませんでした。
まずは「日荒山神社奥宮」に参拝し、その後はゆっくりと四周のパノラマを堪能。コニーデ火山の独立峰だけに眺めはすこぶる良く、「富士山」こそ霞んで見えませんでしたが、隣の「奥白根山」はもとより、「皇海山」、「武尊山」、「谷川岳」、「至仏山」、「燧岳」、「会津駒」、「那須岳」、「安達太良山」、「吾妻山」、「磐梯山」、「飯豊山」、そして我が故郷の「蔵王」、「大朝日岳」までもが視界に 入り、百名山だけでも十指で足りない感動のシーンでした。
また、言うまでもなく眼下には「中禅寺湖」、「戦場ヶ原」があって、この山の高さと偉大さにすっかり参りまった。見るだけの山だったこの頂きを踏んで、柄にもなく熱いものがこみ上げてくるのを感じました。
息子は鐘を鳴らしたり、大太刀に登ったりしてハシャギ、「次はあの山だね」と「奥白根山」を指差していました。
帰りも息子の足は快調であっという間に登山口に着きました。この山は、その急峻な傾斜から「這って登る」というぐらいに登山者泣かせらしいですが、裏コースとはいえ、登り2時間50分、下り1時間45分のコースタイムなどものともせずに、登り1時間40分、下り1時間15分でやっつけてしまいました。そして、「楽な山だね」とヘトヘトの父を見下していました。
1200年前、勝道上人が14年の歳月をかけ、3度目にしてやっと極めたこの頂。神仏の加護をひたすら祈り続け、「中禅寺湖」畔で17日経を詠み、仏に礼して、「われ若し山頂に至らざれば、また菩提に至らず」という強い発願の末の登頂だったといいます。そんなお山に、「今度は表から登るから」と息子は元気に山を後にしました。
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