記録ID: 3106520
全員に公開
トレイルラン
富士・御坂
富士山100マイルチャレンジ
2021年04月23日(金) ~
2021年04月25日(日)

体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 45:19
- 距離
- 157km
- 登り
- 7,080m
- 下り
- 7,303m
コースタイム
1日目
- 山行
- 11:53
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 12:43
距離 57.5km
登り 2,488m
下り 2,475m
11:03
81分
スタート地点
23:51
宿泊地
2日目
- 山行
- 22:39
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 23:40
距離 74.1km
登り 3,396m
下り 3,144m
0:03
46分
宿泊地
23:52
3日目
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 8:37
距離 24.9km
登り 1,216m
下り 1,684m
| 天候 | 奇跡的に3日間常時富士山を拝むことが出来るような天気だった |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
山伏分岐から石割分岐と、杓子山前後2kmは、ヤセ尾根・岩場・崩落個所・スリッピーな路面が連続しており、既に130km以上を踏破してきた睡眠不足の体には非常に厳しい。 |
| その他周辺情報 | ふじやま温泉を利用。1,800円。レース後の仮眠、昼食(反省会)、お土産購入もすべてここで済ませた。 |
写真
今回の出走にあたって調達したエネルギー源の全て。小さくてハイカロリーでコスパの高い商品を選定。トップバリューと業務スーパーのPBを多用。気分転換に甘酒も準備し、サポートのH氏妻の車に忍ばせておいた。
今回のイベントの集合場所である「Rental Villa Engawa House ベル館」。ここがゴール地点の為、解散場所でもある。ここから貸し切りの観光バスに乗り込み、スタート地点である富士山こどもの国に移動。バス内はあたかも小学校の遠足のような雰囲気だった。
covid19対策の為、11時から20人ごと2分間隔のウェーブスタート方式となった。第一エイドまでの渋滞をなるべく回避すべく、我先に凄い勢いで飛び出していく…というUTMFのような光景はなく、非常にゆったりとしたスピードで走り出す出場者達。
約25km地点。ファミマ白糸の滝店。想定IN14:30に対し、余裕をもって到着することが出来た。covid19対策の為、エイドやコンビニ入店の際は、マスク着用が必須である。コンビニの食料と、H氏妻のサポートを併用。
約38km地点。熊森山登頂。ここでライト装着。熊森の下山の一番わかりにくいところで、いいのわたる氏がコース誘導をしてくれていた。車道から遠く、寒い中、にこにこしながら誘導してくれ、非常にありがたい。ここからA1麓(1回目のドロップバック)までが非常に遠く感じた。さらにその先精進湖民宿村まで、夜間の為写真無し。
精進湖民宿村には4時頃着。ここでH氏妻によるサポートを受けた。一番寒い時間帯での暖かい飲食で、ベホイミ。精進湖民宿村で夜明けとなり、H氏がラリホーの呪文を受けながらも、青木ヶ原を着実に進んでいく。
足和田山頂ベンチで足の回復を図る。2年前のUTMFの時も、このベンチに寝っ転がった記憶あり。さすがにこの距離を踏破してくると、膝の調子が怪しい。右膝が曲がらなくなっており、それをかばう左膝にも負担がかかる。うんこ座りは困難。
約90km地点。A2勝山「engawa house」。2つ目のドロップバック。想定IN9:00に対し9:15着。想定OUT10:00なので、45分で装備の入れ替えや補充を行う。あたしは足を洗い靴下を変えたが、H氏は全身シャワーを浴びた上で着替えも済ませ、完全リフレッシュした。
約97km地点。富士急ハイランドを通過。どうも営業していない様子。右肩の黒いのがGPS「ibuki」。これを使用してリアルタイムで位置情報を発信しつつ、計測をしていたもの。レース後半から右肩が極度にこったのだが、写真を見て納得。GPSを装着したことで生じた小さな凹凸が地味に肩にあたっていたのが要因だった模様。
約103km地点。小倉山到着。低めでなだらかな山容のピークだが、直登していくので、そこそこの斜度がある。このあと約105km地点の「道の駅富士吉田」でH氏妻のサポートを受ける。
約108km地点。林業に携わる男性2名の仕事振りを拝見。かなりの重労働。2年前のUTMFでは、ここで降雪していた。このあと約112km地点の「忍野」でH氏妻のサポート受ける。ここで、甘酒を注入。体力の回復を図る。
A3山中湖きらら。3つ目のドロップバック。筆者もH氏も、杓子の登下山を想定したグリップ重視のシューズに履き替え。筆者はアシックスのゲルフジ。寒さ対策の為、冬仕様の服装に着替える。H氏妻のサポートによる仮眠も取り、想定OUT19:30前にこのエイドを後にした。
約125km地点、明神山。月明りに照らされる富士山も美しい。これは肉眼でないとわからない。この後、山伏分岐までは順調に進む。しかし、山伏分岐から石割山分岐に至るヤセ尾根&細かいアップダウンが連続する個所ではペースが上げられず、確実に体力を消耗した。
約136km地点、ウォーターエイドの二十曲峠。きららからここまでの13kmに、4時間30分も費やした。筆者の膝も限界に近づいており、石割山から二十曲峠に至る下山で、H氏のペースについていくことが出来なくなってしまった。日付も3日目となり、いよいよ強敵の杓子山登頂に挑む。
約141km地点、杓子山到着。2度の下見で杓子攻略はイメージ出来ており、意外とあっさりと登頂した。ここまで来れたことが素直にうれしく、夜中にもかかわらず、山頂の「天空の鐘」をカーンと大きく鳴らした。もう完走したようなものだ!とこの時は思っていた。実際には、杓子山から約148km地点のA4明日見湖公園までの下山は、2人ともにラリホーにかかり、幻覚にも襲われ、ペースが全く上がらず。
約151km地点、霜山の登り。事前の情報収集がほぼゼロのこの山は、想定以上に我々を苦しめた。特に筆者は、ラスボスの杓子山の登下山で足を使い切っており、霜山はストック利用の腕力で登ったようなもの。両膝は限界を超え、ちょっとの下りでも我慢しがたい痛みが走り、睡魔を容易に打ち負かす状態。
天上山から富士吉田の下界を見下ろす。まだまだ下らなければならない。本チャレンジの制限時間は48時間。あと4キロを3時間かけられる計算で、完走は全然余裕。一方でUTMFの制限時間は46時間。最悪46時間以内にゴールしなければならないと思っており…
撮影機器:
装備
| 個人装備 |
【必携装備品】(装備として携帯するもの)
1. 詳細コースマップをインストールしたスマートフォン・GPSウォッチ [コースGPSデータ] ⇒ヤマレコアプリを使用
2.充電された携帯電話・充電用バッテリー⇒充電バッテリーはヤマレコとストラバの2つのアプリ使用による消耗を想定して3台準備したが結局1台で足りた
3. 携帯コップ(150cc以上)⇒100均で対応
4. 水1.5L以上(エイド間隔がUTMFより長くなっています。十分注意してください)。⇒各エイドで水分を1.5リットル準備した
5. 食料 800Kcal以上。⇒トップバリューと業務スーパーのPBを主体に構成
6. ライト2個・それぞれの予備電池 低温では電池の寿命が短くなります。⇒単4電池3つで点灯するヘッテンを2台準備
7. 点滅ライト 夜間の一般公道で後方からの走行車輌に認識されやすいようザックなどにつけてください。⇒100均で対応
8. サバイバルブランケット (130cm以上×200cm以上)。⇒100均で対応
9. ホイッスル⇒100均で対応
10. テーピング用テープ (80cm以上×3cm以上)⇒長さは100センチ以上のものを準備。
11. 携帯トイレ (当イベントでは任意とします。ティッシュ等のご持参・回収する袋をご持参ください)。⇒犬の散歩用のうんち取りの紙&ビニール袋で対応
12. フードつきレインジャケットとレインパンツ どちらも〈ゴアテックス〉あるいはそれと同等の防水・透湿機能を持ち縫い目をシームテープで防水加工してあるもの。⇒ワークマンで調達
13. 保温のためのフリースなどの長袖シャツ 綿素材は認められません。⇒自転車用サイクルジャージで対応
14. 保温のための足首までを覆うズボンあるいはタイツ 膝までを覆うタイツと膝までを覆うハイソックスの組み合わせ。綿素材は認められません。⇒日焼け対策もあり常時タイツを着用。きらら後は寒さ対策の為長ズボンを着用
15. 保温のための指長手袋・耳までを隠す帽子 バフ・ニット帽等。⇒100均とワークマンで調達
16. マスクまたはヘッドウエア等 鼻と口を覆い飛沫拡散を防止できるもの。⇒マスクは呼吸しやすさ重視でスポンジ素材のものを着用
17. ファーストエイドキット (絆創膏
消毒薬)。
18. 保険証 (コピー不可)。
19. 以上の必携品を収納できるザック。
20. 各自で加入の山岳保険証書 (連絡先・保険番号等が記載された書類)※参加者は各自で山岳保険の加入(4/23-25)を義務とします。⇒モンベル野遊び保険に加入
21. 十分な現金⇒6000円を持参
22. アルコール系消毒液
【推奨装備品】ポール
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感想
H氏からこの大会に参加しないかと打診を受けたのが4月12日で、既に2週間を切っていた時期。UTMF2021の抽選が決まり、喜んでいたのも束の間、コロナの影響で2年連続の中止が決まり、正直モチベーションが下がっていた。大会の安全性はどうなのか、出場者のレベル感はどうなのか、サポートはどうするのか、など迷った末に、13日には出走を決めた。
当日は、奇跡的な天候条件のもと、H氏妻の手厚いサポートにも助けられ、体(足)の状態は限界を超えていたものの、なんとか完走することが出来た。
この難しい時期での開催にあたっては、主催者・協賛社・ボランティア他、関係者の方には、ただただ感謝の気持ちである。新型コロナウィルス感染症対策・安全対策も万全だったと思われる。トレランの難易度の要素には、ゝ離 と獲得標高 があるが、この大会ではさらにGPSとGPXを使ったルートファインディングも、新たな難易度の一つとして、新しい世界を切り開いたものだったと思う。
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