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Yamareco

記録ID: 3106941
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

頭布山敗退 下頭布まで

2021年04月24日(土) [日帰り]
 - 拍手
ricefieldspk その他1人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
13:38
距離
11.4km
登り
1,285m
下り
1,366m
歩くペース
ゆっくり
1.51.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
12:31
休憩
1:07
合計
13:38
距離 11.4km 登り 1,285m 下り 1,373m
4:52
25
スタート地点
5:17
159
ササラ東峰取付
7:56
8:09
150
カンニャゴエ西沢
10:39
11:05
79
下頭布
12:24
12:36
152
下頭布光兎山最低鞍部
15:08
15:21
47
16:08
44
16:52
16:53
4
16:57
15
17:12
23
17:35
17:37
53
18:30
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
田麦集落の先、藤沢林道
コース状況/
危険箇所等
雪はほとんど拾えず、ずっと藪漕ぎです。
藤沢林道のゲート。ここから歩きます。
2021年04月24日 04:51撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 4:51
藤沢林道のゲート。ここから歩きます。
ササラ沢を過ぎたあたりで明瞭な踏み跡があり、そこから入山します。
2021年04月24日 05:18撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 5:18
ササラ沢を過ぎたあたりで明瞭な踏み跡があり、そこから入山します。
デブリの沢を渡り対岸に取付きます。
2021年04月24日 06:07撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 6:07
デブリの沢を渡り対岸に取付きます。
このあたりまではなんなくやり過ごせます。
2021年04月24日 06:08撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 6:08
このあたりまではなんなくやり過ごせます。
クリコ沢。
2021年04月24日 06:21撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 6:21
クリコ沢。
クリコ沢を渡り尾根をトラバースするあたり。この先カンニャゴエ西沢に出るまで難所続き。
2021年04月24日 06:21撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 6:21
クリコ沢を渡り尾根をトラバースするあたり。この先カンニャゴエ西沢に出るまで難所続き。
カンニャゴエ西沢へ急降下。ゴルジュのようになっている。
2021年04月24日 07:46撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 7:46
カンニャゴエ西沢へ急降下。ゴルジュのようになっている。
どうにかカンニャゴエ西沢に降りた。
2021年04月24日 07:49撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 7:49
どうにかカンニャゴエ西沢に降りた。
ここで、いっときの休憩。この先カンニャゴエ西沢の雪は薄く、遡上は無理。対岸の急峻な尾根を登る。
2021年04月24日 07:50撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 7:50
ここで、いっときの休憩。この先カンニャゴエ西沢の雪は薄く、遡上は無理。対岸の急峻な尾根を登る。
激しい急登の途中。途中の新緑や花々は鮮やかだ。
2021年04月24日 08:45撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 8:45
激しい急登の途中。途中の新緑や花々は鮮やかだ。
稜線に出るとしばらくは薄い藪だったので歩きやすかった。下頭布まで雪が出ているところはこの場所の他、何か所もなかった。
2021年04月24日 09:48撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 9:48
稜線に出るとしばらくは薄い藪だったので歩きやすかった。下頭布まで雪が出ているところはこの場所の他、何か所もなかった。
背丈を越える藪を抜け、下頭布を捉えた。
2021年04月24日 10:16撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 10:16
背丈を越える藪を抜け、下頭布を捉えた。
奥頭布から頭布山。
2021年04月24日 10:16撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/24 10:16
奥頭布から頭布山。
登山道があればいくらもかかからない距離だが、この先も藪が濃くて難儀した。
2021年04月24日 10:22撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/24 10:22
登山道があればいくらもかかからない距離だが、この先も藪が濃くて難儀した。
藪。
2021年04月24日 10:23撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/24 10:23
藪。
下頭布にようやく到着。中頭布、奥頭布、そして頭布山へのルートを捉えた。
下頭布にようやく到着。中頭布、奥頭布、そして頭布山へのルートを捉えた。
頭布山から大峰、コマタ峰への稜線。
2021年04月24日 11:00撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/24 11:00
頭布山から大峰、コマタ峰への稜線。
2021年04月24日 11:00撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/24 11:00
大峰の手前には無雪にしか見られない雨池と浮島があるという。
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大峰の手前には無雪にしか見られない雨池と浮島があるという。
鷲ヶ巣山。
南に目を向けると白い飯豊連峰。
2021年04月24日 11:00撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 11:00
南に目を向けると白い飯豊連峰。
女川源頭部の入り組んだ山肌が壮観。
2021年04月24日 11:00撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 11:00
女川源頭部の入り組んだ山肌が壮観。
時間と体力を考え頭布山は無理と判断。撤退することを決めた。
予想以上の藪で時間も体力も奪われすぎた。
2021年04月24日 11:00撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 11:00
時間と体力を考え頭布山は無理と判断。撤退することを決めた。
予想以上の藪で時間も体力も奪われすぎた。
エスケープルートはピラミッドのような光兎山。
2021年04月24日 11:01撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 11:01
エスケープルートはピラミッドのような光兎山。
黄色のルートでピークを目指す。激藪を160m下って316mの登り返し。
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黄色のルートでピークを目指す。激藪を160m下って316mの登り返し。
下頭巾から光兎山はどこが尾根なのか判別出来ない。
2021年04月24日 11:02撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 11:02
下頭巾から光兎山はどこが尾根なのか判別出来ない。
2021年04月24日 11:02撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 11:02
密藪のトラバースに進路をふさがれる。
2021年04月24日 12:56撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 12:56
密藪のトラバースに進路をふさがれる。
カンニャゴエ西沢の源頭部。下頭布と光兎山との最低鞍部でもある。体力が限界にきている。
2021年04月24日 12:35撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 12:35
カンニャゴエ西沢の源頭部。下頭布と光兎山との最低鞍部でもある。体力が限界にきている。
一旦藪を抜けあたりを見渡す。延々と藪が続く。
2021年04月24日 13:25撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 13:25
一旦藪を抜けあたりを見渡す。延々と藪が続く。
勾配がきつく藪を握る腕力も次第になくなってきた。
2021年04月24日 13:25撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 13:25
勾配がきつく藪を握る腕力も次第になくなってきた。
雪の残る平坦な場所。ここで小休止したが体力がリカバリーできない。
2021年04月24日 14:01撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 14:01
雪の残る平坦な場所。ここで小休止したが体力がリカバリーできない。
岩場で余裕の隊長。ここで30分ぐらい待ってもらった。
2021年04月24日 14:31撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 14:31
岩場で余裕の隊長。ここで30分ぐらい待ってもらった。
振返ると頭布一式勢ぞろい。
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振返ると頭布一式勢ぞろい。
登り切ったか。
2021年04月24日 15:17撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4/24 15:17
登り切ったか。
光兎山到着。
2021年04月24日 15:19撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 15:19
光兎山到着。
朝日連峰端から端まで。
2021年04月24日 15:17撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 15:17
朝日連峰端から端まで。
飯豊。
2021年04月24日 15:18撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 15:18
飯豊。
荒川と日本海。
2021年04月24日 15:18撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 15:18
荒川と日本海。
敗残兵。自転車担いで光兎山に登ってきたお兄さんに撮ってもらいました。
2021年04月24日 15:19撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 15:19
敗残兵。自転車担いで光兎山に登ってきたお兄さんに撮ってもらいました。
帰ります。
2021年04月24日 15:22撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 15:22
帰ります。
振り返り光兎山。
2021年04月24日 16:06撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 16:06
振り返り光兎山。
ブナ林は美しいが、足が残ってなかった。
2021年04月24日 16:57撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 16:57
ブナ林は美しいが、足が残ってなかった。
虚空蔵峰。
2021年04月24日 17:11撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 17:11
虚空蔵峰。
分岐。
2021年04月24日 17:35撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 17:35
分岐。
千刈登山口に下山。
2021年04月24日 18:17撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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4/24 18:17
千刈登山口に下山。

装備

個人装備
ピッケル持参しましたがただのお荷物でした。渡渉を想定し長靴にしましたが失敗でした。

感想

 昨年頭布山の存在を知り、準備そこそこで挑んでみたが、カンニャゴエ西沢を見ることもなくクリコ沢を越えたあたりまでで挑戦は終わり、雪の光兎山越えで帰還。あれから1年、やはり頭布山が気になる。いろいろ文献を探し、攻略法を考えてきた。

 参考になったのは、新潟日報事業者刊の「越後百山」(佐藤れい子著)だ。著者らは無雪期にカンニャゴエ西沢越えのルートを8時間50分で日帰りピストンしている。この時間は無理としても12時間くらいかければ往復できるのではないかと考えた。
しかし頭布山は甘く無かった・・・少し長くなるが振りかえってみることにします。

1.林道から取付き
 ・昨年は林道の最終地点まで前進し、踏み跡があるはずの標高まで無理やり進んだが、激藪で進路を断たれ無駄に体力をロスした。過去ログや文献を見ると、踏み跡のある明瞭な道があるという。今回はその取付きを見付けた。

2.取付きからカンニャゴエ西沢
 ・取付きからしばらくは藪も薄く薄い踏み跡らしきものがあり、クリコ沢までは苦労しなかった。クリコ沢を越えてからは、踏み跡も消え藪も濃くなった。カンニャゴエ西沢までの尾根越えは急勾配。沢筋をへつり、眼下に藤沢川の崖が迫る危険なトラバースで尾根を越える。

3.カンニャゴエ西沢から下頭布北尾根
 ・カンニャゴエ西沢の左岸から右岸側へ渡る場所を探すが、両岸ともゴルジュになっており、下りれそうな場所が見つからない。唯一下れそうな場所を見付けそこから慎重に沢へ降りる。沢は水量が多く渡渉も困難と思われたが、飛び石になっている箇所があり渡渉成功。渡渉後の右岸から尾根に上がるのが更に難関。急峻な上に岩が脆く更に藪も薄いために手掛かりが無い。かなり危なかったがなんとかやり過ごし下頭布北尾根の稜線へ出る。

4.下頭布北尾根から下頭布
 ・北尾根に出ると藪が薄くなり、しばらくはラクして進む。それも10分も続いただろうか、次第に背丈ほどの藪漕ぎとなり前進を阻まれる。雪を拾えたのは1,2か所。厳しい藪漕ぎが続いた。

5.下頭布からカンニャゴエ西沢源頭部
 ・下頭布からは中頭布、奥頭布、頭布山への稜線を眼前にはっきりと捉えることが出来た。登山道のついている道ならば2時間ぐらいの距離と思われた。しかしアップダウンがきつい上、更に藪漕ぎの困難が待ち受ける。時間的にも体力的にも頭布山登頂は無理と判断。問題はどうやって帰るかだった。来た道を戻るのはカンニャゴエ西沢への降下とその先クリコ沢までの沢筋のへつりが、疲労のたまった復路ではますます困難と判断。下頭布の西にピラミッドのようにそびえる光兎山のピークを目指し、頂上に出れば一般登山道で安全に下山出来ると考えた。下頭布から光兎山への鞍部に下るまでの藪漕ぎは猛烈。尾根は下れそうも無く、沢筋の雪渓を下り尾根の脇をトラバースするようなルートで下ったが背丈が高く太い藪で困難を極めた。ここの突破で相当体力をロスした。

6.カンニャゴエ西沢源頭部から光兎山
 ・下頭布から光兎山を見たとき、雪がついていない唯一山頂まで繋がっているラインがあった。密藪でどう見ても人が通れそうな場所に思えない。しかし雪がついていない場所以外は雪崩れ地帯だ。藪のラインを進むしかなかった。勾配は急で激藪、標高を上げてもずっと密だった。体力は無くなり水も底をつき始め熱中症の症状が出始めた。体がしびれて動けなくなってきた。途中、岩がむき出しのロッククライミングのような場所があり、そこを越えられるか自信が無くなった。余力十分の隊長に先導してもらい攻略。この岩を越えて頂上が見えても藪は寸分の隙間なく前進を阻み体力を奪った。そしてどうにか光兎山到着。

7.光兎山から下山
 ・光兎山の頂上に着いた途端、安堵感からその場所で仰向け大の字になった。頂上には自転車を担いで登ってきた先客がいた。今日山中で出会った唯一の人だった。山頂で体力の回復を待ち、回復はしなかったがどうにか歩けそうだったので下山。全く体が言うことを聞いてくれず亀の歩みだった。明らかな脱水症状だった。田麦へ降りて長い林道を歩く余力が残されておらず、比較的ラクな千刈へ先に降りて隊長に車で拾ってもらうことにした。なんとか明るいうちに千刈の県道に下山。その後隊長にピックアップしてもらい帰路についた。

※所感
・あらためて頭布山の無雪期日帰りピークハントは、達人のなせる業だということを再認識させられました。
 家に帰り服を脱いだら、アザだらけ傷だらけで体中酷いことになっていました。少しの藪漕ぎは楽しいものですが、10時間越えるとダメージ大です。

 頭布山。見た目は穏やかですが決して簡単に人を寄せ付けない。近そうですが果てしなく遠い場所のように思えました。

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