蓑毛〜ヤビツ〜塔ノ岳〜丹沢山
- GPS
- 18:30
- 距離
- 33.6km
- 登り
- 2,431m
- 下り
- 2,219m
コースタイム
11月9日 6:00書策小屋出発-7:30塔ノ岳(食事)-9:00丹沢山-丹沢三景を下り宮ヶ瀬を目指す-14:00高畑山-15:00宮ヶ瀬バス停付近到着
天候 | 8、9日ともに雨時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年11月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト:勿論あり 書策小屋:地図にもありますが「休業中」なので、この時期は寝袋や防寒具の準備のない方は泊まれませんし(第一壁や天井が破れていて寒いです)、本来使ってよい所かどうかも分かりません。もう少し歩けば木ノ又小屋があるのでそこに泊まりましょう。 丹沢三景以後:基本的に道が細く、もろいため、雨の日などは特に注意が必要。この時は高畑山の手前で崩落により通行禁止に。高畑山を登って下るコースを取りました。 下山後:バスの時間がすぐだったため(最終は19:50分頃でした。本厚木行き)、バス停横の店でうどんと山菜の天ぷらを食べる。食料が足りてなかったため、何を食ってもうまい状態。助かりました。 |
写真
感想
よーし、いよいよ待ちに待った初縦走。といっても自分の力を全く過信していないワタクシ。
というかむしろちょっと日和見くらいの日程及び山のチョイス。丹沢をナメているわけではないです。
丹沢が縦走に適した山かどうかすらよく分かっていない、という意味です。
ちなみに、以後の感想は軽い気持ちで読み流してください。山の達人が読んだら「コラ!!」と
言いたくなるような箇所が随所にありますため(ゴミを捨てたとかではないです。
計画性のおかしさとか経験の少なさとかに、です)。
まず、6:30頃に小田急秦野駅についてビックリ。50リットルのバッグなんて持ってるの、俺だけ。
ちょっと恥ずかしくなる。ここへ来るまでも車内でジロジロ見られてなんかちょっと恐縮してたのに。
ヤビツ行きのバスに乗れば一発なのだが、それでは今回の縦走訓練の意味がないと思い、
それより早く来た蓑毛行きのバスに乗る。後で思ったが、やっぱりヤビツ行きのバスにしておけば
よかった。
7:30に蓑毛到着。さっそく小雨がパラパラ。慌てずバッグから雨具上下を取り出し着用。
富士山も八ヶ岳も屋久島もこれで行った。でもあまり頼りにならない守護神です。
バッグにはカバーをかける。この時点でバッグがパツンパツン。それもそのはず、寝る用のシートまで
バッグの中に入れてるんだから。…バカだよねえ。薄々「おかしいだろ」とは分かってたんだが。
カバーからはみ出てしまうため、仕方なく。
とにかく出発。…早速自分の甘さを思い知らされる。バッグの重さが、全然違う、以後2時間くらいかけて次第に慣れて行くのだが、これまでの山行は全部日帰りのバッグで行っていたため、重さがその倍以上だった事に素直に驚いた。事前に背負って試していなかった事を軽く後悔。
仕事忙しくて、ヒマなかったので。
えっちらおっちらヤビツ到着。ここで一気に人が増える。車で来た家族連れや、日帰り予定のハイキング者たち。その人たちを尻目に、とりあえず先を急ぐ。どのくらいのスピードでどこまで歩けるかをまず知りたいから。そのために来たから。
しかし、トイレの張り紙で「9月○日に熊が出ました」とあったのは、予期してはいたが、やっぱちょっと足が竦む。万一熊と出会った時の対応を必死で頭の中でシュミレートしながらサクサク歩く。無論、ただの妄想。
途中、岳ノ台を抜けて菩提峠から二ノ岳へ向かう途中で、一瞬迷う。というか俺の勘違いなのだが、
鹿除け用に設けてあった金網の扉を、「通行禁止」と勘違いし、同じ道を2度も行きつ戻りつしてしまった。但し書きまでぶら下がってんだから、ちゃんと読めって話。
途中ズッこけて泥を被ったりしながらも、昼頃、三ノ岳到着。
雨と風のせいで、この時点でけっこう寒い。雨具、早くも根を上げはじめる。
次の時までにもっといいの買おう。特に上がダメだ。
休憩小屋に避難。まだバーナーは使いたくないので(というかそんなに飯を持ってきてないので)、冷たくなったコンビニのおにぎりをむさぼる。それでも充分イケる。燃料にはなる。
周囲の人たちにうどんを振る舞っていた山慣れしているおじさんが、見かねたらしく「ほれ、あんたも
食いねえ」とうどんを差し出してくれる。ちょっと泣きそうになる。すんません、山は、自己責任なのに。体は正直なので、吸引するようにおいしくいただく。ヤバい、この時点で死ぬほどウマい。
おじさんとおばさんにひたすら礼を言い、先を急ぐ。14:00前くらいに(もうちょっと前かな)、
烏尾山荘到着。別に泊まる気も休む気もないので、ここが休みである事は問題なし。
問題はこの後。14:30頃書策小屋に着くのだが、何を血迷ったか、気づいたら沢をどんどん下っていた。
書策新道である。地図にも「危険」と書いてある。うん、バカである。
上へ上へと目指しているのに下っている時点で「違う」と分かる筈だし、第一俺は地図を
持ってるんだから何を間違えとんねんっちゅう話なのだが、とにかく間違えたものは仕方がない。
白竜の滝など呑気に写メに撮っているうちにさすがにこれ以上下るのは危険すぎると気づき、
ようやく「いかん!」と我に返る。時計は、15:30。うーん、マズい。
自分が下ってきた岩場を見上げて、呆れる。登れんな、こりゃ。なので、サイドの急斜面から
戻ることに。急斜面はサラサラの砂地なので、ボーっとしているとズルズル崩れる。
50リットル背負って機敏な動きをせにゃならん。しんどいな、と思っていたら、足下がズルズル
崩れ、慌てて木の根っこに捕まるも、それもズルズル引っこ抜け、結局下までズルズル落ちる。
この時点で泥まみれ。さすがに自分がイヤになりかけるが、暗くなる前に戻らなければ話にならない
ので、仕方なくバッグを背負ったままプチクライミングを敢行。濡れてツルツル滑る岩場にヒイヒイ
言ってしがみついて、ようやく登りきる。
唯一よかったのは、ここで水をタップリ汲めた事くらい。
16:30、書策小屋へ戻ってくる。この時点でかなりヘロヘロ。もう少し歩けば次の小屋があるのは分かっていたのだが、もともと無人の避難小屋に泊まる事を想定しての装備で来ていたので、
じゃあここに泊まろうかと開き直る。荷を降ろし、開く。
ようやくバーナーの出番。さすがに事前にセット〜着火をためして持ってきたが、実際
湧かすのは初。カップ一杯湧かすのに10分くらいか? 腹が減る身にはこたえる。
カロリーメイトをもっともっと持ってこなきゃいかんな。湧いた湯に(さっきの湧き水)、お湯で
戻す携帯用雑炊を放り込み、熱さも忘れてかっこむ。熱い、でもウマい。
計3個それを食べ、日が落ち、冷え込んできたし何より真っ暗で心もとないので、とにかく寝る事に。
小屋内に落ちてた比較的キレイなゴザを敷いて、その上にシートを敷き、寝袋を敷く。
しかし薄めのやつなので、寝付いてもすぐ起きてしまう。寒い。それでもダウンと手袋と持っていってたおかげで風邪を引く事はなかった。あまり寝れなかったけど。
翌日は5時から支度をはじめ、5時半出立。
出てすぐの登りで、鹿とにらみ合い。ヤツが上、俺が下。ウッ、俺が不利。
とりあえず鹿がどくまで待つも、全然どいてくれないので、こっちから仕掛ける。といっても登っていっただけ。鹿は去って行った。
6:00過ぎくらいに、木ノ又小屋に到着。前日からビールが飲みたくて飲みたくて仕方なかったので、
ついノックしての第一声が「すんません、ビール…」になってしまった。
こんな時間に人が来る事はまずないらしく、「鹿かと思った」とからかわれる。すんません、
一人で変な事してて。小屋のご主人、お味噌汁ありがとうございます。メチャうまかったっす。
ズンズン先を急ぎ、8:00頃? 塔ノ岳到着。しかし曇天とガスで見事に何も見えん。
尊仏小屋でカップラーメンをいただき、すぐさま丹沢山を目指す。
9:00、丹沢山到着。小屋の女性に昨日の山行時間を説明すると、
「ちょっと遅いね」。ウッ、くやしい。普段からランニングと必要最低限の筋トレはしてるのだが。
神よ、もっとワタクシめにスタミナを。
下りの宮ヶ瀬方面は「ふつうの足なら5、6時間」という事なので、なんとしてもその範囲内で
降りる事を誓う。実際、前日もっと寝れていれば、5時間弱で行けた筈。
下りの途中途中で、荷物置くたびに眠くなって、5分とか10分とか仮眠とりながら進んでいたので。
宮ヶ瀬方面の下りは、丹沢三景を越えた辺りから、俄然足下が厳しくなる。道幅が狭いし、
土が砂地で頼りないし(富士山下りの須走みたいな感じ)、中途に何個かある橋も、いかにも
「崩れますよー、いましも崩れますよー」といってるようで(妄想)、ちょっと怖かった。
そんなこんなで、最後の方はずーっと大福食べたいとかばっかり考えながら下りきり、
バス停のすぐ側の食べもの屋さんでうどんと山菜の天ぷらをおいしくいただく。
いやー、疲れた体には何食ってもウマいやねー。不味かったって意味じゃないですよ。
16:50分代のバスに乗り、下山。バスの中ではひたすら爆睡してました。
その後は最初から決めてた通り本厚木からロマンスカーに乗り、都内へ戻り、無事帰宅。
筋肉痛は2日でだいたい取れました。ただ3日目にジョギング10kmしてみたら前回よりタイムが
45秒も遅かった。まだ、残ってるな、疲れ。
コメント
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昨日、菩提峠から二ノ岳へ抜けようと思ったら菩提峠がフェンスでブロックされて通れないので戻ってきたという方と会い、私も戻り富士見山荘経由で鍋割まで歩きました。たぶん、どこか扉があったのですね。
書策小屋は避難小屋に整備して欲しいですね。
いつも覗いてそう思います。
昨日も、まだ忘れ物のピンクのザル、使いかけの
エコナがある、など。
i_wata18さんへ
はじめまして。コメントありがとうございます。
仕事が忙しくて見ている暇がありませんでした。
この時は、本来書策小屋は泊まっちゃいけないんだろうなあ…と
思いつつ、日が暮れそうだったのでつい泊まってしまいました。
木ノ又小屋のご主人の話ですと、以前通りかかったときに
中を覗いてみたら、外国人が泊まっていたそうです。
以下私の撮った写真。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=33242&pid=43423f77e675a810c47de94ca9f1e76c
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