燧ヶ岳 (長英新道〜見晴新道)
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- GPS
- 08:18
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 1,527m
- 下り
- 1,173m
コースタイム
4:35 一ノ瀬
5:17 三平峠
5:30 三平下
6:07 長英新道入口 〜長英新道
7:44 ナデッ窪分岐
8:00 俎
8:20 柴安
10:05 見晴 (昼食)
10:40 竜宮十字路
11:02 中田代三叉路
11:27 山の鼻
12:08 鳩待峠
天候 | はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:関越バス 戸倉 〜 新宿駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
長英新道:登りはじめのぬかるみはまだ結構あります。また、ミノブチ岳手前は沢のごとく水が流れている箇所があります。 柴安手前の雪渓はアイゼンは不要ですが、傾斜が結構きついので注意が必要です。 柴安瑤らの下りは、岩が多いのでここも注意が必要です。 見晴新道:雪渓がたくさん残っていました。踏み抜きも散見されました。これからの 時期日々変化が激しいかと思いますが、注意が必要だと思います。どこの個所も アイゼンの必要性は感じませんでした。 見晴の手前2劼蓮沢のような道です。 |
写真
感想
今回初めて夜行バスを利用しての山行を計画しました。日帰り派の私としては、
夜行バスは、ある意味登山エリアを画期的に広げる「武器」であります。しかしながら
事前に予想していたのは、まず寝られないだろうということで、一応前日夜に極力
多くの睡眠をとるを実行しました。またアイマスクや耳栓などのグッズに頼って
みました。結果からお伝えすると、やはり熟睡はできなかったもののアイマスクは
そこそこの効果がありました。
3時40分のほぼ定刻通りにバスは大清水に到着しました。この時はまだ周囲は真っ暗
でした。一緒に下車された方が6名だったかと思います。いろいろ身支度を整えている
うちに4時になってしまいました。一番遅れてのスタートです。実はヘッドランプを
つけてのスタートというのも今回が初でした。しかし夏至に近い今の時期は、明るく
なるのも早く、一ノ瀬休憩所に着くころ(4時半ごろ)には、すっかり明るくなって
いました。
三平峠付近に来ると尾瀬沼が見え隠れするようになりますが、その神秘的姿だけでも
来た甲斐があったと思わせる風景でした。三平下付近の尾瀬沼沿いでは、期待して
いなかった水芭蕉もかろうじて見ることができて何だか得した気分でした。この付近
からは同じくこれからトライするひうちヶ岳が良く見えますが、頂上のみ霧で隠れて
いる状態でした。私が頂上に到達するころには晴れていることを願いましたが、
残念ながら、俎ぐらも柴安ぐらも霧の中でした。
長英新道分岐から長英新道に入ると悪路がスタートしましたが、本サイトで入手
させていただいた事前情報からもっと悪い状況も覚悟しておりましたので、いわゆる
想定内かそれより好状況で何よりでした。なんとか樹林帯を抜けると尾瀬沼を俯瞰
できるスポットが何か所かあり、目を楽しませてくれました。しかしながら、その
向こうに見えるはずの日光方面の山々を見ることは出来ませんでした。
ミノブチ岳手前付近から徐々に歩みが遅くなり、何度か立ち止まりながらも、俎ぐらに
辿りつくことが出来ました。前述の通り、残念ながら眺望がなかったことと、高校生と
思しき団体に狭い頂上が占拠されていたため、早々に柴安ぐらに向けて出発しました。
柴安ぐら頂上直下の雪渓は、アイゼンは不要なものの結構な傾斜があり、慎重に
登りました。それでも2回手をついてしまいました。ここは気を付けどころだと
思います。
何とか柴安ぐらに到着し、霧の晴れることを願いましたが、それもかなわず、見晴
方向へ下山を開始しました。かなり下まで岩石帯がつづき雪渓とともに慎重さを
要求されました。8合目位まで降りると周囲の視界も良好になり、時折見える、
至仏山とその手前の尾瀬ヶ原、さらには目を凝らすと見える、尾瀬ヶ原を縦貫する
木道の光景は、今回見たかった光景の一つで、とても感動しましたし、大げさですが、
この景色が見えただけでも来てよかったと思いました。
見晴までは、結構長い道のりですが、途中で一緒になったソロの方となんとなく
競争のようになってしまい、後ろからリードされるような構図が見晴までつづき、
緊張感がある無言のバトルでした。私はそのように感じていたのですが、木道に
入ったところで、「良くリードしてくれた。無心に着いて行ったので早く下れた。」
と感謝されてしまいました。私より10歳ぐらい年配とお見受けしましたが、
その脚力には脱帽です。その頃の私には間違いなく無理でしょう。
見晴までのつかの間の木道周辺では、木々の緑を堪能いたしました。本当にまさに
みずみずしい緑で生命感を感じました。また、大きな樹木が多いですね。
至仏山を見ながら休憩をとりたいと考え、そのまま、見晴の一番至仏山寄りの
弥四郎小屋のベンチを借りて、至仏山を見ながらおにぎりを頬張りました。また、
ここに湧き出る清水は最高でした!この水で水割り飲みたいなとつくずく思いました。
飲みたいなで思い出しましたが、いづれの小屋にもある「生ビール」の文字に生涯
これほど誘惑されたことはありませんでした。これからは木道ばかりだし大丈夫、
大丈夫という甘い「ささやき」が、聞こえましたが、なんとかこらえました。良く
こらえあれたなぁと意志の弱い自分を知っている自分として後から思います。
それからは、木道を山の鼻まで景色、歩きともに堪能しました。前に至仏振り向けば、
先ほど登ってきたひうちとその演出も憎らしい限りです。
木道自体も好天気からすっかり乾いており、スリップも全く気にする必要もなく
快適な歩行を楽しむことが出来ました。時折あるベンチで昼寝したらどんなに
気持ちよいだろうかと思いながらの歩行でした。本当はそんな時間を作り、実行
することが何よりも大切なのだと思います。それが出来る方々が真の遊び上手なの
だと思っております。山の鼻に到着して、そのまま鳩峠に向かい無事到着、乗り合い
タクシーを待つ間にビールを買ったことはいうまでもありません。
本日の温泉:戸倉の湯
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