【北ア】天狗岩(1964m)金松寺山(1625m)
- GPS
- 06:36
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,265m
- 下り
- 1,248m
コースタイム
- 山行
- 6:39
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:39
超2000m峰の黒沢山と言えば、中央アルプス(2157m)・北アルプス(2051m)・南アルプス(2123m)の『黒沢三山』。本日は、未踏だった北ア黒沢山の偵察山行だ。効率を求めるなら、残雪期を狙って、金比良山〜黒沢山〜天狗岩〜金松寺山を周遊するのが一番。 けれども、時期をハズしてしまい、どう考えても今期は周遊プランは難しい。それでも、遠路はるばるの松本滞在。取りあえず、北ア黒沢山を少しかじっておこう。
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
ゲートをていねいに開閉して車を入れる。しかし、間髪いれず、カギのかかったゲートに、待ったをかけられた。
尾入沢の沢音を聞きながら歩く。春めく林道には、ヤマブキやムラサキケマンが咲き誇っている。うれしいことに、オオルリがその美しい姿を見せてくれた。
登山口からややあって、崩壊箇所を通過する。この先、植林内をジグを切るつらい道のり。そこを乗り切ると、二次林の疎林となり、登山道の分岐になった。いつしか松本平が眼下に沈んでいる。
ひと登りで金松寺山に立つ。ここは旧梓川村の人たちが村民登山で親しんできた山だ。丸っこい三角点の標柱が、なんとも可愛らしい。だが、ここでピリオドを打つのはもったいない。お楽しみはこれからだ。
陽光あふれる尾根を行くと、カラマツやダケカンバの林になった。そして、いよいよ北信の山々が立ち上がった。飯縄・黒姫・妙高・高妻・火打・雨飾・・・!思わず頬がゆるむ。
黒沢山のこんもりが際立ち始める。黙々と歩を進める。そして次に目を上げた瞬間、はっと息を飲んだ。黒沢山の左肩に、白銀の山嶺が覗いているではないか。常念岳だ!黒沢山の邪悪なブラックと、あまりに対照的な天使のホワイト。そのコントラストはショッキングなほど。
ふと気づけば天狗岩に立っていた。そこは今日一番の眺望が、あなたの欲しいままに。存在感あふれる鉢盛山・ハト峰。そしてお約束の御嶽・乗鞍。木曽駒に経ヶ岳。光から塩見・白鳳三山・甲斐駒。赤岳・天狗・蓼科。王ヶ頭・高ボッチ・鉢伏。
山頂は木立が育って、看板通りの眺望とはいかない。けど、はっきり確認出来ただけでも奥穂・前穂・明神の雄姿。
黒沢山方面はヤブまみれ。残雪はおまけ程度。GWというのに、昨日に引き続いて本日もあえなく偵察山行に終わった。しかし不思議に充実感に包まれた。
後ろ髪を引かれながら下山する。ふり返る私に、蝶ヶ岳・常念・黒沢山・鍋冠・鹿島槍が次々に微笑んだ。
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