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Yamareco

記録ID: 3161062
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ハイキング
大山・蒜山

毛無山 〜足下にカタクリ,道脇にムシカリ,背中に大山〜

2021年05月08日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 鳥取県 岡山県
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:49
距離
5.4km
登り
488m
下り
483m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:48
休憩
0:59
合計
3:47
距離 5.4km 登り 488m 下り 498m
10:57
31
11:28
11:29
22
11:51
11:53
19
12:12
12:41
28
13:09
13:36
31
カタクリ広場での停滞には,白馬山方向へ道を間違えて引き返した時間が含まれています。
天候 晴(薄曇り)
過去天気図(気象庁) 2021年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
蒜山高原から西方向に林道を進みます。途中で毛無山の標識があるので,それに従います。林道終点には巨大なコンクリート製の円柱(サージタンク)があり,かなり広い駐車スペースになっています。
コース状況/
危険箇所等
整備されていて歩き易いコースです。8合目,カタクリ広場の所で白馬山への分岐があります。そこさえ間違えなければ道なりです。
その他周辺情報 商店やトイレは岡山県の蒜山高原か,鳥取県側の江府町まで行かなければなりません。どちらも登山口から車で30分ぐらいかかります。
林道分岐に毛無山登山道の案内があります。
2021年05月08日 10:04撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 10:04
林道分岐に毛無山登山道の案内があります。
登山口の巨大コンクリート建造物,「サージタンク」だそうです。
2021年05月08日 10:20撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 10:20
登山口の巨大コンクリート建造物,「サージタンク」だそうです。
登山の前に,登山口広場の展望台で大山を眺めました。霞んでるなぁ。
2021年05月08日 10:21撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 10:21
登山の前に,登山口広場の展望台で大山を眺めました。霞んでるなぁ。
カタクリの花は5月上旬までだそうです。まだ咲いてるかな。
2021年05月08日 10:22撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 10:22
カタクリの花は5月上旬までだそうです。まだ咲いてるかな。
登山口から丸太階段の上りが始まります。
2021年05月08日 10:24撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 10:24
登山口から丸太階段の上りが始まります。
行きは「小鳥の小路」を歩いてみました。最初の勾配がきつかったです。
2021年05月08日 10:25撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 10:25
行きは「小鳥の小路」を歩いてみました。最初の勾配がきつかったです。
この明るい緑は春の新緑の時期ならではですね。
2021年05月08日 10:26撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 10:26
この明るい緑は春の新緑の時期ならではですね。
早くも1合目,
2021年05月08日 10:31撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 10:31
早くも1合目,
ノイチゴ
2021年05月08日 10:33撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 10:33
ノイチゴ
チゴユリ
2021年05月08日 10:38撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 10:38
チゴユリ
道の脇にロープが張ってあるところもあります。
2021年05月08日 10:42撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 10:42
道の脇にロープが張ってあるところもあります。
前方が明るくなってきたので,上りもひと段落かな。
2021年05月08日 10:53撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 10:53
前方が明るくなってきたので,上りもひと段落かな。
4合目の展望台から大山がよく見えますが,今日は黄砂かな。
2021年05月08日 10:55撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 10:55
4合目の展望台から大山がよく見えますが,今日は黄砂かな。
タチツボスミレ
2021年05月08日 10:56撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 10:56
タチツボスミレ
「無法松」確かにやんちゃな感じがするぞ。
2021年05月08日 10:57撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 10:57
「無法松」確かにやんちゃな感じがするぞ。
今年初のイワカガミ発見!春山を実感。
2021年05月08日 10:58撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 10:58
今年初のイワカガミ発見!春山を実感。
第一カタクリ発見!まだ花が残っててよかった。
2021年05月08日 11:01撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 11:01
第一カタクリ発見!まだ花が残っててよかった。
足下に注意して歩きましょう。
2021年05月08日 11:04撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 11:04
足下に注意して歩きましょう。
こっちのカタクリは花びらがしっかり反っています。
2021年05月08日 11:05撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 11:05
こっちのカタクリは花びらがしっかり反っています。
道の脇の木はムシカリ(オオカメノキ)のようですね。
2021年05月08日 11:10撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 11:10
道の脇の木はムシカリ(オオカメノキ)のようですね。
6合目,力岩
2021年05月08日 11:12撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 11:12
6合目,力岩
調べてみると,この山は前半は安山岩,後半は花崗岩だそうで,それじゃこれは花崗岩なのかな?
2021年05月08日 11:13撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 11:13
調べてみると,この山は前半は安山岩,後半は花崗岩だそうで,それじゃこれは花崗岩なのかな?
キノコも出てくる季節になりました。
2021年05月08日 11:16撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 11:16
キノコも出てくる季節になりました。
ムシカリの輪状の花弁があちこちに落ちています。
2021年05月08日 11:20撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 11:20
ムシカリの輪状の花弁があちこちに落ちています。
分岐点に到着
2021年05月08日 11:27撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 11:27
分岐点に到着
8合目,カタクリ広場。花はありません。
2021年05月08日 11:28撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 11:28
8合目,カタクリ広場。花はありません。
山頂へは右へ向かいます。
2021年05月08日 11:28撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 11:28
山頂へは右へ向かいます。
稜線の向こうに,山頂が見えた!
2021年05月08日 11:29撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 11:29
稜線の向こうに,山頂が見えた!
ムシカリの樹高が低くなり,白い花がよく見える高さになりました。
2021年05月08日 11:30撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 11:30
ムシカリの樹高が低くなり,白い花がよく見える高さになりました。
ここにはカタクリの花が残っています。
2021年05月08日 11:31撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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ここにはカタクリの花が残っています。
色の濃いのもありました。
2021年05月08日 11:35撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 11:35
色の濃いのもありました。
9合目
2021年05月08日 11:39撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 11:39
9合目
キクザキイチゲ
2021年05月08日 11:40撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 11:40
キクザキイチゲ
あまり広くない山頂は,多くの人で賑わっていました。
2021年05月08日 11:47撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 11:47
あまり広くない山頂は,多くの人で賑わっていました。
三等三角点「田浪」
 緯度: 35:14:08.4650
 経度: 133:30:52.9099
 標高: 1218.36
2021年05月08日 11:48撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 11:48
三等三角点「田浪」
 緯度: 35:14:08.4650
 経度: 133:30:52.9099
 標高: 1218.36
南方向
2021年05月08日 11:48撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 11:48
南方向
東から北方向,遠くにうっすら見えるのは蒜山。
2021年05月08日 11:49撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 11:49
東から北方向,遠くにうっすら見えるのは蒜山。
大山を正面に見ながら下ります。
2021年05月08日 12:02撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 12:02
大山を正面に見ながら下ります。
山頂からカタクリ広場(8合目)までの稜線は高木が少なく眺めが良いです。それが「毛無」と呼ばれる所以なのかな。
2021年05月08日 12:11撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 12:11
山頂からカタクリ広場(8合目)までの稜線は高木が少なく眺めが良いです。それが「毛無」と呼ばれる所以なのかな。
タムシバかな,コブシかな。
2021年05月08日 12:16撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 12:16
タムシバかな,コブシかな。
間違って,白馬山へ向かう尾根に入っていました。
2021年05月08日 12:17撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 12:17
間違って,白馬山へ向かう尾根に入っていました。
引き返してきました。この分岐を意識せずにまっすぐ進んでしまっていたんですね。
2021年05月08日 12:29撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 12:29
引き返してきました。この分岐を意識せずにまっすぐ進んでしまっていたんですね。
一息入れて,行動食で虫抑え。
2021年05月08日 12:31撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 12:31
一息入れて,行動食で虫抑え。
蔵之介岩,名前の由来が知りたいです。
2021年05月08日 12:53撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 12:53
蔵之介岩,名前の由来が知りたいです。
ミヤマシキミ
2021年05月08日 12:59撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 12:59
ミヤマシキミ
右に見えるのは多分,金ヶ谷山
2021年05月08日 13:05撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 13:05
右に見えるのは多分,金ヶ谷山
つぼみのイワカガミ,これから賑やかに咲くんですね。
2021年05月08日 13:07撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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5/8 13:07
つぼみのイワカガミ,これから賑やかに咲くんですね。
4合目展望台まで下りてきました。スッキリ晴れた日にここから大山を見てみたい。
2021年05月08日 13:10撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 13:10
4合目展望台まで下りてきました。スッキリ晴れた日にここから大山を見てみたい。
ブナ林の中の登山道をゆっくり下りました。
2021年05月08日 13:48撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 13:48
ブナ林の中の登山道をゆっくり下りました。
葉が茂るとこの森の中はもっと暗くなるんでしょうね。
2021年05月08日 14:03撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 14:03
葉が茂るとこの森の中はもっと暗くなるんでしょうね。
登山口へ下りてきました。
春の花と新緑に癒された山行でした。
2021年05月08日 14:06撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
5/8 14:06
登山口へ下りてきました。
春の花と新緑に癒された山行でした。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ジャンパー ズボン 靴下 防寒着 日よけ帽子(ハット) サブザック(19L) トレッキングポール 行動食(飴) 非常食(魚肉ソーセージ+シリアルバー) 飲料(お茶600mL) 地図(コース図) iPhone(GPSナビ) iPad mini(GPSログ) サブバッテリー 携帯電話 腕時計 手拭い 日焼け止め

感想

 大山がよく見える山として噂には聞いていた毛無山、岡山県では「けなしがせん」鳥取県では「けなしやま」と呼ばれているそうだ。調べてみると5月上旬までカタクリの花が見られるらしい。実は、山で自生しているカタクリの花というものを見たことがなかった。この日を逃すと、一年間オアズケになりそうなので、何を差し置いても行くべしと、車を走らせた。
 蒜山の麓を西へ向かい、舗装された林道をクネクネと進み、その終点までくると、巨大なコンクリート製円筒状の構造物が現れた。登山ガイドにその存在は記されていたが、現物を見るとその巨大さに圧倒される。このタンクは「サージタンク」といって、この地下にある揚水式発電所の水を蓄えておくタンクだそうだ。発電所用の水と考えると小さいような気もしたが、一晩でポンプが汲み上げることのできる水の量となるとこれぐらいなのか、と初めて現物を見て実感した。
 最初は新緑の樹林の中を、汗をかきながら、ペースに気をつけて登る。4合目の手前で視界が開けて周囲の山並みが望めるようになる。展望台に上がって北方向を歩振り返ってみると少し霞んだ大山の輪郭が見えた。この日は決して天気が悪いというわけではないのだが、空が霞んでいて、これは黄砂の影響なんだろう。ここから先は傾斜は緩やかになり、樹林の隙間から近くの山の姿や前方の稜線、振り返ると大山の姿を見ることができた。
 ふと、足元に薄紫色の細い花弁の花を見つけた。カタクリだ。少し盛りは過ぎているようだが、なんとか目的の花に出会うことができた。その先も時々カタクリの花を見ることができた。8合目のカタクリ広場には花はまったく見られなかったが、そこ以外の登山道脇で、山頂直下まで遅咲きのカタクリを楽しむことができた。それ以外には、道の脇の木の枝の先に五裂した花弁の白い花の塊を見ることができた。最初のうちは花が高い位置にあるが,登り進むにつれて樹高が低くなり,山頂近くでは手に触れられるぐらいの位置に花を見ることができるようになった。花弁や葉の特徴からムシカリ(オオカメノキ)のようだ。他にもスミレの類やイワカガミを見ることができた。
 道の途中ですれ違う人も何組かあったが,山頂には10人程度の登山者が休憩していた。それほど広い山頂でもないので,この時期密になるのもはばかられるし,ぐるりと周囲の景色を見渡して,早々に下山することにした。この山頂は前評判通り周囲の山々を見渡せる展望の良い場所だった。ただ,この日は黄砂で空が霞んでいたためあまりくっきりとした展望でなかったのが少し残念。
 下山中は前方に大山が見え隠れしてなかなか気持ちが良い。カタクリ広場を囲むように道が2裂しているポイントで右側に進んで行ったら,白馬山方向へ進む尾根に入ってしまっていて,それに途中で気付いて引き返した。山頂でゆっくりしなかった分,下山には時間をかけて山の自然を楽しみながら歩いた。4合目展望台でもしばらく休憩して周囲の山の名前を確認しながらその展望を楽しんだ。
 距離もほどほどで,風景や花を楽しみながら歩くことができるこの毛無山が,人気のある山なのもよくわかった。今回は北側の俣野登山口からの往復だったが,東の金ヶ谷山などを経由して縦走することもできるようで,また違うコースで違う季節に登ってみたいなと思った。できればくっきりと大山が見える日を選んで。

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