毛無山 〜足下にカタクリ,道脇にムシカリ,背中に大山〜
- GPS
- 03:49
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 488m
- 下り
- 483m
コースタイム
天候 | 晴(薄曇り) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
整備されていて歩き易いコースです。8合目,カタクリ広場の所で白馬山への分岐があります。そこさえ間違えなければ道なりです。 |
その他周辺情報 | 商店やトイレは岡山県の蒜山高原か,鳥取県側の江府町まで行かなければなりません。どちらも登山口から車で30分ぐらいかかります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ジャンパー
ズボン
靴下
防寒着
日よけ帽子(ハット)
靴
サブザック(19L)
トレッキングポール
行動食(飴)
非常食(魚肉ソーセージ+シリアルバー)
飲料(お茶600mL)
地図(コース図)
iPhone(GPSナビ)
iPad mini(GPSログ)
サブバッテリー
携帯電話
腕時計
手拭い
日焼け止め
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感想
大山がよく見える山として噂には聞いていた毛無山、岡山県では「けなしがせん」鳥取県では「けなしやま」と呼ばれているそうだ。調べてみると5月上旬までカタクリの花が見られるらしい。実は、山で自生しているカタクリの花というものを見たことがなかった。この日を逃すと、一年間オアズケになりそうなので、何を差し置いても行くべしと、車を走らせた。
蒜山の麓を西へ向かい、舗装された林道をクネクネと進み、その終点までくると、巨大なコンクリート製円筒状の構造物が現れた。登山ガイドにその存在は記されていたが、現物を見るとその巨大さに圧倒される。このタンクは「サージタンク」といって、この地下にある揚水式発電所の水を蓄えておくタンクだそうだ。発電所用の水と考えると小さいような気もしたが、一晩でポンプが汲み上げることのできる水の量となるとこれぐらいなのか、と初めて現物を見て実感した。
最初は新緑の樹林の中を、汗をかきながら、ペースに気をつけて登る。4合目の手前で視界が開けて周囲の山並みが望めるようになる。展望台に上がって北方向を歩振り返ってみると少し霞んだ大山の輪郭が見えた。この日は決して天気が悪いというわけではないのだが、空が霞んでいて、これは黄砂の影響なんだろう。ここから先は傾斜は緩やかになり、樹林の隙間から近くの山の姿や前方の稜線、振り返ると大山の姿を見ることができた。
ふと、足元に薄紫色の細い花弁の花を見つけた。カタクリだ。少し盛りは過ぎているようだが、なんとか目的の花に出会うことができた。その先も時々カタクリの花を見ることができた。8合目のカタクリ広場には花はまったく見られなかったが、そこ以外の登山道脇で、山頂直下まで遅咲きのカタクリを楽しむことができた。それ以外には、道の脇の木の枝の先に五裂した花弁の白い花の塊を見ることができた。最初のうちは花が高い位置にあるが,登り進むにつれて樹高が低くなり,山頂近くでは手に触れられるぐらいの位置に花を見ることができるようになった。花弁や葉の特徴からムシカリ(オオカメノキ)のようだ。他にもスミレの類やイワカガミを見ることができた。
道の途中ですれ違う人も何組かあったが,山頂には10人程度の登山者が休憩していた。それほど広い山頂でもないので,この時期密になるのもはばかられるし,ぐるりと周囲の景色を見渡して,早々に下山することにした。この山頂は前評判通り周囲の山々を見渡せる展望の良い場所だった。ただ,この日は黄砂で空が霞んでいたためあまりくっきりとした展望でなかったのが少し残念。
下山中は前方に大山が見え隠れしてなかなか気持ちが良い。カタクリ広場を囲むように道が2裂しているポイントで右側に進んで行ったら,白馬山方向へ進む尾根に入ってしまっていて,それに途中で気付いて引き返した。山頂でゆっくりしなかった分,下山には時間をかけて山の自然を楽しみながら歩いた。4合目展望台でもしばらく休憩して周囲の山の名前を確認しながらその展望を楽しんだ。
距離もほどほどで,風景や花を楽しみながら歩くことができるこの毛無山が,人気のある山なのもよくわかった。今回は北側の俣野登山口からの往復だったが,東の金ヶ谷山などを経由して縦走することもできるようで,また違うコースで違う季節に登ってみたいなと思った。できればくっきりと大山が見える日を選んで。
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