高尾山(稲荷山コース他)



- GPS
- --:--
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 842m
- 下り
- 493m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年06月の天気図 |
アクセス |
感想
先月、mixiのコミュで偶然発見したトレイルランの初心者講習会に参加してきた。
エクストリモ社が主催する「初心者向けの ”トレイルラン&オリエンテーリング講習会”」に参加するために高尾山にて早朝よりつくばを出発した。ジムメイトのナミさんも以前からトレランに参加していることもあり、声をかけた結果、一緒に出たいとのことで、途中合流し現地へと向かった。
朝9:00に京王線の高尾山口に到着し、スタッフの方に出欠を確認してもらう、今回の参加者数は17名ほどだったかと思う。年齢層は、20代後半から40代までで、マラソンと異なりトレランは、若い人が多いとは聞いていたが、まさに実感できた次第。
駅のトイレで着替えを済ませ、荷物をスタッフの車に預け、駅前にて講師の先生の紹介があった。今回の講師は、第12回のハセツネ優勝者、横山峰弘さん。経験に裏打ちされた分かりやすく楽しい説明で、非常に勉強になることが多かった。余談ではあるが、下山中に伺った話では、こんなに速いチャンピオンなのに、初めてハセツネを走った20代のときは、18時間以上もかかっての完走だったそうだ。コツコツと練習重ねていくことで、何でも成長していくということも、まさしく経験から裏打ちされたアドバイスに聞こえたのは言うまでもない。
初心者向けということで、装備に関するノウハウの説明から始まり、ストレッチ、そして登山となった。都心から60分圏内にて訪れることができる山なので、年間の登山者数は、富士山以上の250万人を越えるのだとか。ケーブルカーの駅から、稲荷山コースを使って出発した。
人が途切れたところで、横山氏を先頭にジョグをしながら登る。広場になったところなどで、止まりながら、登り方や走り方のアドバイスを受ける。初心者対象となっていたが、8割くらいは経験者が参加しており、初心者にしても、僕も含めてであるが、それなりに運動を日常的にして体を鍛えている人ばかりだった。そんなわけで、結構、ジョグのスピードも速い。こんなペースで山を登ることができるとは、自分自身の体力に驚きもした。天気にも恵まれ、登山道の道もすべることなく、今回、持参したモントレイルのトレランシューズの威力を感じることができた。
アドバイスの中でもあって、実際に自分でも感じたことに、ゆっくりジョグで登っても、歩いて登っても、スピードはそんなに変わらない。疲れ具合は、案外ジョグの方が少ない。それは足に力入れて筋肉を無駄に使わないで済むからだそうだ。トレランには、マラソン以上に距離の長いレースが多い。そのような耐久レースを想定してか、筋断絶による筋肉疲労を最小限に抑え、いかに効率よく登り、そして下るのか。特に下りは、楽で気持ちよく走れるが、足が重力に逆らってブレーキをするような走り方だと、筋断絶を起こしやすく、次の登りで足が動かなくなりかねない。ブレーキせずに、安全に力を逃がしながら高速で下る方法などの理屈の説明も受けた。
また、地図を見ながら、コンパスを使って、今、自分が立っている場所を調べる方法や次へ向かう場所の調べ方などの講習も受けた。これらは、オリエンテーションなどでは必須のテクニックであるらしい。
登山コースはそのまま山頂へは目指さず、途中でわき道にそれて林道に入り、高速で気持ちよく下る練習へと切り替わった。大体、900mくらいを2人ずつペアになり高速で下る。途中で横山氏から個別にフォームのチェックを受けたりしながら走る。さっきまで登った分がチャラになる下りではあるが、気持ちいい。今日の講習では、こうやって、山頂へ向かって登っては下り、そしてまた登るということの連続となった。
林道を下ったら、今度は一気に山頂を目指して登り始める。山頂に到着した後は、ミニオリエンテーリング大会が開催されることになった。手元に配られた地図とコンパスを頼りに、1周5キロ(高低差100mくらい)ほどの道に用意された目印(5箇所)を探し、そこに書かれたアルファベットをメモしてスタート地点の山頂へ戻ってくるというゲームだ。制限時間は1時間ほど。
林道を下ったら、今度は一気に山頂を目指して登り始める。山頂に到着した後は、ミニオリエンテーリング大会が開催されることになった。手元に配られた地図とコンパスを頼りに、1周5キロ(高低差100mくらい)ほどの道に用意された目印(5箇所)を探し、そこに書かれたアルファベットをメモしてスタート地点の山頂へ戻ってくるというゲームだ。制限時間は1時間ほど。
高低差100mといっても想像がつかなかったが、それなりに角度のある下りを一気に駆け下り、そして、駆け上がるようなイメージのコースだった。
オリエンテーリングになれた人たちは、あっという間に、先に進んで行き、残された人たちは、それぞれのペースでの走行となった。僕はといえば、上り以外ではがんばって走ることを心がけて、目標地点へ向けて進んだ。地図上で自分の現在地を確認できてからは、今回のコースは分かりやすく、迷うことはなかった。
結局、僕は、約50分かけてコースを1周することができた。17人中で9位のタイムだった。トレラン初心者としては、まずまずなタイムなんではないかなと思った次第。まぁ、距離が長くなれば化けの皮が剥がれる可能性が高いわけだが。
その後、解散となり、仲良くなった何人かで一緒に下山する。下山は、さすがに歩いてとなった。朝の登りでは、駆け上がったので距離は短く感じていたのだが、ゆっくりと歩いて下山してみると、意外に距離が長かったのでびっくりした。下山途中に、ハセツネのことが話題になった。
今回、講師をしてくれた横山氏は、ハセツネのチャンピオンの経験があるスゴイ人である。しかし、そんな横山氏も20代で初めてハセツネに挑戦したときは、18時間もかかって完走したとのこと。18時間という記録は、ハセツネでは遅いタイムとなるらしい。
その他、今回、いろいろと山のことを教えてくださった参加者の方から、ハセツネについて、教えてもらった。24時間も山を走るということで、アイアンマンレース以上に厳しいものだと思っていたが、そこまで厳しくないとの情報が得られた。夜中の孤独な走行などに耐え、20時間近く体を動かし続ける体力があれば、完走は可能だと聞き、僕は来年、ハセツネへエントリすることを決心した。
途方もない目標にも思えるが、何か目標がないと体を鍛えるにしてもモチベーションの維持が難しい。トレランの楽しさを今回の高尾山で知って、これからますます、のめりこんで行くことであろうから。
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