黒味岳 (屋久島の旅 後半)
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- GPS
- 06:40
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 708m
- 下り
- 693m
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
7/11屋久島空港(JAC)10:55 鹿児島空港(SKY)12:50 羽田空港(ANA)16:15 女満別空港 |
コース状況/ 危険箇所等 |
淀川登山口までの道は舗装ですが道が狭く、大きな穴もあり、対向車、鹿、猿が居て危険。 登山口に簡易水洗のトイレ有り 永田の夜のウミガメ観察は完全予約制。¥700です。写真撮影は不可。 |
写真
折角沢山持ってきたドリップパックで、折角大王杉近くの水場で汲んで来た水を、部屋の電気ポットで沸かし、珈琲たいむ。山の上でしたかった。
高速船が青い海に白い線を。
暑くてもう来ることは無いかと思っていたが、喉元過ぎれば熱さ忘れる。また来て見たいと思ってしまう。
感想
淀川登山口で星を見ながら車中泊し、朝まだ暗いうちにタクシーが来て起こされる。数組を見送りながら、温めず食べられるレトルトカレーとパンで朝食。チンタラ出発。前二日は暑くて大変だったが、吸血昆虫は少なくヒルは全く会わなかったので、ジャージ七分丈短パンで出発。朝の空気もあって、暑いことは暑いがソコソコ楽に歩ける。意外とアップダウンの続く道を進み、淀川小屋、花之江河を過ぎ、余裕で宮之浦まで行けそうだったが、二日続けて登ってもと黒味岳へ。
ロープ場が沢山あり、チンタラ登っていくと山頂の大岩が。登れるのか?と思ったら、道は裏側から巻いて登る。意外と簡単に絶景の山頂へ。
前日と違って、山の上は晴れているが、下の町と海は雲の下。靄った空気と澄んだ空気の線がクッキリと水平線のようにはっきり見える。のんびり食事。スクリューキャップ缶コーヒーを持ってこなかったのを本当に悔やんだ。まだ宮之浦まで行けそうだったが、面倒臭くなって岩場で昼寝。そのうち人の足音で目覚め、一人やってきた。
段々雲が上がってきて、靄ってきたので下山。早めに降りて温泉を目指す。帰りは花を探しながら、ヤクシマカラマツ?ヒメコナスビ?など本当に小さい花が咲いていて、きっと気付く人も少ないのではないか?という状態だったが、よく見ると岩場に木の上に花も咲いている。ピークハント登山では見つける余裕が無かっただろう。少ない数だったが、ソコソコ楽しめた。
下山してお勧めの尾之間温泉へ。地元民の温泉で良い雰囲気だったが、お湯があまりにも熱い。我慢してザブンと一回入り数十秒で出る。でもいいお湯だった。
尾の間のコープでアイスでもと思ったが、売ってない。仕方なく安房に戻ろうと向かったら神山小の近くにコインランドリーが。此処で洗濯しているうちにあと二つの温泉を目指すことに。
まずは平内海中温泉。狭い道を降りて行くと岩場に浴槽が。協力金¥100を入れて見物に。足湯女子2人と夫婦が居たが、旦那の方が入って写真やビデオを撮っている。そのうち女子が帰り、入浴したばかりだが、我慢出来なくなってタオルも無しにザブンと入る。何個かある浴槽でぬるい所、気持ち良かった。そのまま拭きもせず服を着てもドライ素材で大丈夫だった。
そして次、湯泊温泉へ。此処はトイレも沢山あり、前に売店。協力金¥100、札しかないので店で買い物。冷凍たんかん、¥100。色々なソフトクリームも売っていた。さすがに今回は足湯だけ。ぬるめのお湯で気持ち良かった。
洗濯の時間が終わり、戻って乾燥機へ。ちょうど食べごろに融けたたんかんを食べながら待って、乾燥終了。もう時間なので、屋久島初の宿、永田、民宿 いなかはまへ。
綺麗な広い畳の部屋と窓から見える海、久しぶりのまともな食事がとてもおいしかった。初めて食べるカメノテとトビウオが美味しかった。食堂から見える夕日を見ながら宿の御主人のウミガメの説明を聞いた後、暗くなってウミガメ観察会へ。完全予約の観察会は糸のように細い月で真っ暗、満天の星の中、アカウミガメの産卵を観察。昨日は森の中で狭かった空が、今日は広い。早くも天の川、夏の大三角形が見える。システム化された観察会は産卵が始まると見学OKになり無線で連絡が入る。先導する人について、ウミガメの失敗した穴に落ちたりしながら亀のもとへ。目の前で産み落とされる卵と埋めて帰る所まで説明を受けながら見学。人によってはあまりに観光化された産卵に疑問を持つ人もいるかもしれないが、ウミガメの修正を熟知し、完全監視下で見学会をするシステムは、浜に帰ってくるウミガメの数と何回も産んでいく実績が証明している。
ギリギリ入浴時間に間に合って就寝。朝5時、宿の御主人が案内する朝亀ツアーに。これは確実ではないので、夜亀とセットということだったが、思いの外近くに上陸、もう産卵は終わり、均しにかかっていたが、薄暮から明るくなってきて撮影が可能になる。撮影しながら海に帰るのを待っていたら、岩場の方で水音が。岩場の大きな穴に帰り道のウミガメが嵌って出られない。ボランティアの人たちと救援に行くが、そのうち大波が来て自力脱出。良かった。と思ったら、もう一匹別の穴に亀が。それも無事に自力脱出してめでたしめでたし。朝亀は結局3匹見ることができた。
飛行機まで時間が在るので、沢山持ってきたのに使わなかったドリップパックコーヒーを此処で飲もうと、大王杉下の水場から汲んで来た水を部屋のポットで沸かし、待望の珈琲たいむ。久々のレギュラーコーヒーは本当においしかった。山の上で飲みたかった。高塚小屋で会ったガイドさんが屋久島の水は沸かすと甘くなると言っていたので、真湯も飲んでみたが良く分からなかった。
屋久島空港から空撮日本列島を楽しみながら女満別空港まで。ご機嫌で明るいうちに帰ったが、車のオートロックが開かない。まさかのバッテリー上がり。宿の御主人はウミガメは幸運の運んでくると言っていたが、私は幸運を屋久島で使い果たしてしまったらしい。その日は色々サッパリ・・・。翌日仕事もやや忙しく。山行記録がサッパリ上がらない。屋久島のサッパリわからない花にも悩ませられながら3日もかかってしまった。
初日のサウナの白谷雲水峡に苦しめられ、登りながら道民に南国の島は無理だったか?と後悔しつつ、大雪や知床の雪が恋しかったが、飛行機に乗り、真っ青な海と雲上の宮之浦を見ると、やっぱりまた来たいと思ってしまった。
しかし、今までかいた事の無い汗の量だった。一体何リッターの水を飲み、何リッターの汗をかいたのだろうか?
黒味岳山頂より
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