杣添尾根利用赤岳と横岳往復(ツクモグサ鑑賞)
- GPS
- 08:43
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,542m
- 下り
- 1,529m
コースタイム
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 8:39
天候 | 晴れ 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・杣添尾根は歩き易く道標等も完備。残雪が残るところもあったが数歩程度で滑り止めの必要はなかった。 ・三叉峰から赤岳までも良く歩かれているが、一部は落石注意。三叉峰から南にしばらくあるくとツクモグサが各所で咲いていた。 |
写真
感想
杣添尾根から横岳を経由して赤岳を往復してきた。行動中ずっと天気良く、稜線では展望も良かったが、今日の主役はなんと言っても稜線の各所でツクモグサだったと言える。以下に詳しく。
別荘地内の駐車場には4:52に到着。この駐車場は狭小で空きがないことが懸念されたが、5時前の時点では数台分の空きがあった。気温はクルマの温度計で11℃。外に出るとかなりひんやりする。しかし歩けば暑くなるだろうと予想して自分は長袖シャツ一枚で5:02に行動開始。Zさんはレインジャケットを着用。歩き始めて登山口の写真を撮るとデジカメからエラーメッセージ。なんとSDカードが入っていなかった。なんという失態。幸い車中に予備のカードがあったのでそれを挿入し試し撮りをして異常のないことを確認した後に再度出発。最初からバタバタしてしまったが、途中で気付くよりはまだよかった。歩き始めは別荘地内に設けられた登山道を進む。傾斜は緩いのでウォームアップにはちょうど良い。林道にぶつかる辺りでZさんが暑さを感じるようになったので、ジャケットは脱いでザックにしまう。トイレのある登山口を過ぎるとここから本格的な登山道開始。樹林帯歩きで展望はなく、花もなく、ただたた歩くしかなかった。この杣添尾根を歩くのは二度目だが、最初の訪問時の写真を見てもこの尾根の写真がまるでなかった。やはりそのときも特に撮るべきものがなかったのだろう。今回も写真を特に撮らず黙々と進む。じきに左手側が開くところが現れて、遠くに富士山や、これから目指す赤岳が視界に入るようになってきた。樹林帯から出るところには展望台というかお立ち台のようなところがあって、見晴らしが良かった。ここで小休止しつつ写真を撮る。ようやく樹林の外に出て開放感が得られた感じ。ここから稜線まではまだ少しかかりそうだが、風が抜けるようになったので涼しさも感じるようになった。
稜線には7:55に到着。岩場に腰掛けて休憩する。3時間弱で稜線まで上がったことになる。稜線に上がっても風は強くなく、登りで暑くなった体を冷やすにはちょうど良いくらいだった。今日は赤岳をまず目指すので三叉峰からは南を目指す。そしてここまで上がってきてようやく今日のお目当てだったツクモグサを見かけるように。ふわふわの綿毛というか産毛のようなものが付いていて、独特に見える。今日はこれが見たくてここまで上がってきたのだ。立ち止まって写真を撮りつつ進むが、写真を撮るほうが忙しく、先には進まなくなってしまった。でもこれだけの数が咲いていたら立ち止まらずにはいられないだろう。今日の前にツクモグサを見たのがいつだったのか思い出せないくらいなら、なおさらだと思う。2人して写真を撮りつつすすむ。せっかく好天の南八ヶ岳に来たのに、山の写真はあまり撮らない。ツクモグサがメインになってしまった。
ツクモグサの群落が終わるとようやく今日の目的地の赤岳をまじめに目指すことに。岩場の登り降りが続くので、気が抜けない。落石にも要注意。展望荘を過ぎ赤岳直下の登りにかかる。ここを登るのは実にひさしぶりだが、相変わらず楽ではなかった。9:27に赤岳山頂到着。山頂からは周囲の山々がよく見えた。八ヶ岳の近傍の山はもちろんのこと、北、中央、南アルプスもよく見えた。しかも今日は平日なので、赤岳山頂とはいえ比較的空いていてゆっくり眺めることができた。Zさんは少し遅れて山頂到着。標高2899メートルで空気も薄く、頭痛がするという。それでもなんとか登ってくるあたりはさすが。山頂の景色を見てもらった後は、少し下がったところで大休止とした。山頂は狭いのであまりゆっくりできないのだ。
休憩の後に元来た道を戻る。本当はここから阿弥陀岳を縦走でもしたいのだが、今日はとにかくクルマに戻る以外はないので、元来た道をたどることに。赤岳の登りは楽ではなかったが、下りもやはり楽ではなかった。スリップに注意はもちろんのこと、落石にも注意しなければならなかった。無事展望荘まで戻り岩場をこなしつつ三叉峰に到着。帰りもツクモグサを見ながらの歩きとなった。そして行きと同様に帰りも三叉峰で休憩することに。休憩中このまま杣添尾根を下るか、この先に横岳の標識があるのでそこまで行くか協議し、比較的短時間で行けそうなのでもう少し稜線歩きをすることに。三叉峰を越えてしばらくするとやはりツクモグサが見られるように。そして15分ほどかけて横岳の標識まで到着。硫黄岳がよく見え行ってみたかったが、クルマの回収が大変になるので諦める。再度ツクモグサを見つつ三叉峰へ戻り、あとは尾根をひたすら下るのみ。お立ち台で最後あちこち見渡した後に樹林帯に入る。樹林帯歩きで風がなかったら暑いなと思っていたが、ちょうど良い程度に風があって助かった。既に時間は正午を過ぎていて、日も高いため、無風状態では下山とは言え暑くなることは容易に予想できた。登りではきつく感じた杣添尾根だったが、下りは案外楽に下れ、13:37に駐車場到着。朝は空きがまだあった駐車スペースだったが、下山時には路駐のクルマが見られるほどになっていた。やはりここは狭くて土日祝日に利用する気にはなれない。
杣添尾根利用の赤岳往復は今回で2回目だったが、今回はツクモグサの観察会の様相だった。なかなか楽しかったので、来年以降もこの時期の定番にしたいと思ったほどだった。
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