富士山 吉田ルート馬返しから
- GPS
- 31:00
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 2,659m
- 下り
- 1,809m
コースタイム
馬返7:30 9:00-10:00女人天上に寄り道 11:30-12:30佐藤小屋 六号目集金所13:30 18:00富士山ホテル3350m泊
二日目
2:00宿発 3:50久須志神社前-ご来光4:40ころ 剣ケ峰7:20-10:00 久須志神社11:00 五合目15:00
天候 | 晴れときどきガス |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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予約できる山小屋 |
里見平★星観荘
|
写真
感想
夏山最盛期の富士山に登るのは1996年のチョモラーリ準備山行以来。
混雑の宿屋に泊まるのは1980年の父と行った北アルプス以来。今回の富士山の宿屋のおどろくほど少ないご飯。おどろくほど狭い寝床に久しぶりに驚く。モンブランも似たような物だったか。
混雑の夏道。ツアーの団体は抜かないので、遅い人がいると渋滞する。抜かないのはツアーの人の内輪の話であり、はじめ、その後ろで順番を待っていたが、ツアーでない人は道が広い限り、横をスタスタ行けばよい。道が細くて、追い越し車線がとれないところは数えるほどしか無い。今回は同行者の足並みが合わなかったので待ち時間が凄く長かった。人が多すぎて、合流を見逃す事数回。使いたくないが携帯電話で連絡を取る事数回。
早朝発、明け方前の山頂付近(九合目鳥居の上)は渋滞している。ここは狭いから仕方ない。夜明けから日の出の時間の山は確かにきれいだが、別にそれは山頂でなくてもきれいなのではないか?と思う。明け方までに山頂に着く事にこだわりすぎるから、暗闇の中渋滞するわけで。あの暗闇の数時間は、それほど楽しい物ではないと思う。五合目から登るだけの富士山なら、朝五合目から登って、日帰りでアタックできる山ではないだろうか。その時間が意外な事に最も空いているし。
しかし、富士山の醍醐味は5合目以下にあると思う。今回も馬返しから山頂まで登った。12月、4月と三回目。すばらしい樹林帯だ。ここにある遺跡群を超えて、五合目佐藤小屋で泊まって、二日目に山頂アタックすれば良いのではないか。夏の佐藤小屋は空いているので快適で、よほどおいしい晩ご飯も食べられる。遺産正式決定のせいか、この春以降に、五合目以下の道中の歴史的背景を説明する看板が増えていた。こういう案内は良いと思う。
山頂ではキヒロさんとマカツさんを訪ねた。サンマ漁船かと見まごう雰囲気。1964年製青函連絡船運転デッキを彷彿させる表示計器だ。ベースキャンプのようなお茶セットも。
雪は6月よりもまた減っていた。鰶池は消滅寸前だった。
富士山にはいつも通り、愛すべき山登り初心者がたくさん登って来て、感激や落胆を顔に見せてくれていた。ドラマティックな山だ。富士山ツアーは、現代の富士講のようなものだ。地域共同体ではないけれど、リーダーの励ましや案内は聞いているとなかなか洗練されている。メンバーも励まし合い高め合いながら真面目に取り組んでいる。日本人でなきゃ、あの人数で知らない人同士でこう整然とは行かないよ、と思った。本物のお講のシマさんにもあったよ。
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