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Yamareco

記録ID: 329562
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

南西尾根から明神岳主稜縦走

2013年08月02日(金) ~ 2013年08月03日(土)
 - 拍手
GPS
--:--
距離
11.4km
登り
1,775m
下り
1,777m

コースタイム

*今回はGPSとデジカメを忘れたのでルート軌跡は手書きです*
・8月2日
7:05 河童橋
8:00 7番標識(南西尾根取り付き)
10:30 幅の狭い岩稜
11:40〜11:50 5峰台地
12:20 5峰
13:00 4峰、5峰間のテントサイト
・8月3日
5:45 テントサイト出発
6:10 4峰
6:50 3峰
7:20〜7:35 2峰ピーク
8:20 1峰ピーク
9:00〜9:15 奥明神沢のコル
10:35〜10:50 前穂高頂上
15:10 河童橋直前の休憩地
天候 8月2日 曇り後晴れ
8月3日 晴れ後薄曇り
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
長野自動車道・松本IC→158号線で沢渡第2駐車場→シャトルバスで上高地
駐車場:1日500円(この付近駐車場は多いが何れも同じ)
シャトルバス:往復2,000円(本数は多数(随時か?))
コース状況/
危険箇所等
・河童橋から7番標識
 岳沢への一般コース。良く整備されている
・7番標識から5峰台地
 非常に急な登り、踏み後はやや不明瞭だが付いている。テープは時々有るが尾根は狭く他に行き様が無い
 特に高度2,400m付近の狭い岩稜帯は注意(急な草付き斜面よりは安全?)
・5峰台地から2峰
 感想のΔらまで
 踏み後は有るにはあるが全般にガレ、岩稜帯が多く期待出来ない。目標を決めて登る
・2峰から前穂高頂上
 感想のからまで
 懸垂下降が2峰で20m、15mの2箇所、1峰で10mが有るが其れよりも1峰への急なザレ場の登りは厭らしい
・前穂高頂上から紀美子平
 一般コースで明瞭だが通常の一般コースとはかなり違うので要注意
・紀美子平から河童橋
 一般コースで明瞭だが通常の一般コースとはかなり違うので要注意。事故もかなり発生している
 しかも登山者数も多く至る所で渋滞発生、時間に余裕を持って行動する
*此処から8月3日*
2013年08月04日 11:13撮影
2
8/4 11:13
*此処から8月3日*
・常念岳と蝶が岳の稜線から揚る朝日
2013年08月04日 11:13撮影
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8/4 11:13
・常念岳と蝶が岳の稜線から揚る朝日
2013年08月04日 11:13撮影
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8/4 11:13
2013年08月04日 11:13撮影
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8/4 11:13
・右奥彼方に富士山
 携帯のメール画素では見えないか
2013年08月04日 11:13撮影
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8/4 11:13
・右奥彼方に富士山
 携帯のメール画素では見えないか
・越えて来た5峰が朝日に輝いている
 4峰に登る途中から5峰と手前中間部に(白い部分)テントスペースが見える
 
2013年08月04日 11:13撮影
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8/4 11:13
・越えて来た5峰が朝日に輝いている
 4峰に登る途中から5峰と手前中間部に(白い部分)テントスペースが見える
 
・4峰ピーク付近から此れから行く明神岳主稜線
2013年08月04日 11:13撮影
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8/4 11:13
・4峰ピーク付近から此れから行く明神岳主稜線
・雲の下に上高地が
2013年08月04日 11:13撮影
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8/4 11:13
・雲の下に上高地が
・2峰下降点のビレイポイント
 逆光で良く見えない
2013年08月04日 11:13撮影
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8/4 11:13
・2峰下降点のビレイポイント
 逆光で良く見えない
2013年08月04日 11:13撮影
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8/4 11:13
・上部懸垂部と下部懸垂部の中間まで
 ピークの写真中央から下降(約20m)
 古い携帯では全部写らない
2013年08月04日 11:13撮影
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8/4 11:13
・上部懸垂部と下部懸垂部の中間まで
 ピークの写真中央から下降(約20m)
 古い携帯では全部写らない
・1峰ピーク付近から見た吊り尾根
 1峰下降点はまだまだ先だなーー
2013年08月04日 11:13撮影
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8/4 11:13
・1峰ピーク付近から見た吊り尾根
 1峰下降点はまだまだ先だなーー
・奥明神沢のコルから1峰懸垂部
 ロープを使用しなくても下降できたが使用した方が安全で楽
 残置ロープ多数
2013年08月04日 11:15撮影
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8/4 11:15
・奥明神沢のコルから1峰懸垂部
 ロープを使用しなくても下降できたが使用した方が安全で楽
 残置ロープ多数
・紀美子平が対面に見え休憩中の登山者の声が良く聞こえる
 メール画素では見えないや!
2013年08月04日 11:13撮影
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8/4 11:13
・紀美子平が対面に見え休憩中の登山者の声が良く聞こえる
 メール画素では見えないや!
・奥穂高、西穂高の稜線
 この稜線も良かったな!
2013年08月04日 11:13撮影
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8/4 11:13
・奥穂高、西穂高の稜線
 この稜線も良かったな!
2013年08月04日 11:15撮影
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8/4 11:15
2013年08月04日 11:15撮影
8/4 11:15
・前穂高頂上
 明神岳主稜縦走終了
 ターゲットにしてから10年。終ったぞ・・・・
2013年08月04日 11:14撮影
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8/4 11:14
・前穂高頂上
 明神岳主稜縦走終了
 ターゲットにしてから10年。終ったぞ・・・・
2013年08月04日 11:13撮影
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・越えて来た明神岳主稜線がガスで霞んでいる
 良かったなぁ 通過後で
2013年08月04日 11:14撮影
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8/4 11:14
・越えて来た明神岳主稜線がガスで霞んでいる
 良かったなぁ 通過後で
・河童橋付近から
 越えて来た明神岳主稜線がガスに覆われている
 残念ながら端正なピークが見えない
2013年08月04日 11:15撮影
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8/4 11:15
・河童橋付近から
 越えて来た明神岳主稜線がガスに覆われている
 残念ながら端正なピークが見えない
・梓川の清流
2013年08月04日 11:15撮影
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8/4 11:15
・梓川の清流
*此処からが8月2日*
・上高地から明神岳
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*此処からが8月2日*
・上高地から明神岳
・観光歩道から岳沢への入り口
1
・観光歩道から岳沢への入り口
・岳沢登山道の7番標識
 ここから右手の尾根に取り付く
1
・岳沢登山道の7番標識
 ここから右手の尾根に取り付く
・入り口に張ってあるロープ
 此れを超えるには勇気が必要
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・入り口に張ってあるロープ
 此れを超えるには勇気が必要
・かなり険しくなってきた
1
・かなり険しくなってきた
・絶対に使えないロープ
 廃棄出来ないのだろうか?
・絶対に使えないロープ
 廃棄出来ないのだろうか?
・非常に狭い岩稜帯。両側は切れ落ちている
 このロープどうやって使うのか?
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・非常に狭い岩稜帯。両側は切れ落ちている
 このロープどうやって使うのか?
・この岩を超えて来たが段差が高く怖い
 ロープのほうが下に有る
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・この岩を超えて来たが段差が高く怖い
 ロープのほうが下に有る
・5峰台地のテントスペース。5張り以上は可能か
 下方雲の間に上高地
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・5峰台地のテントスペース。5張り以上は可能か
 下方雲の間に上高地
・4峰、5峰間に有るテントスペースから下方の梓川
・4峰、5峰間に有るテントスペースから下方の梓川
・越えて来た5峰
 稜線右下の黒い岩溝を下降
 携帯のメール画素では見えないか?
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・越えて来た5峰
 稜線右下の黒い岩溝を下降
 携帯のメール画素では見えないか?
・越えて来た5峰
 稜線右の黒い岩溝を下降
 5峰下部のコル付近はザレていて非常に緊張した
2013年08月04日 11:17撮影
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8/4 11:17
・越えて来た5峰
 稜線右の黒い岩溝を下降
 5峰下部のコル付近はザレていて非常に緊張した
・4峰、5峰間に有るテントスペースから下方の梓川
2013年08月04日 11:17撮影
8/4 11:17
・4峰、5峰間に有るテントスペースから下方の梓川
・テントスペースから4峰を見上げる
 何処を登るのか??
1
・テントスペースから4峰を見上げる
 何処を登るのか??
・常念岳と蝶が岳の稜線
2013年08月04日 11:17撮影
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8/4 11:17
・常念岳と蝶が岳の稜線
・上高地が見える
・上高地が見える
・4峰、5峰間に有るテントスペースに設営したマイテント
 非常に快適なスペース
 しかし又白側は断崖絶壁。考えない事にしよう
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・4峰、5峰間に有るテントスペースに設営したマイテント
 非常に快適なスペース
 しかし又白側は断崖絶壁。考えない事にしよう

装備

個人装備
ロープ 8.6mm50m
ハーネス
シュリンゲ 大、小
エイト環
カラビナロック付き
チェーン
ヘルメット

感想

〆、10年来の計画を無事、完了してホッとしている。もう今年の山行は終ったかのような気持ちである
 明神岳主稜縦走は「山渓」2004年7月号の記事を読んで以来、ずっと頭の中に有り今日になってしまった
 来年の自分の体力を考えると今しかないと思い実行

計画に当り最も悩んだのが行程である。日帰りにするか1泊2日とするか、日帰りにすれば装備をかなり軽量化出来て相当のメリットが有る。1泊2日とすれば行程に余裕を持てるが装備は相当重くなり急な登と岩稜部の登攀に耐えられるかが心配であった

7覿匹1泊2日とした
 装備重量を極力減らしペースをしっかり落として時間にゆとりを持って行動すれば万が一コース選定を誤っても慌てずにリトライできるし万が一懸垂箇所での時間待にも余裕をもって対処できる等、単独行動でもあり安全策を重視した(結果としては2日間で誰にも遭わなかったが)

し弉荵1泊2日とした場合2日目の天気が問題であった。2日目、天気が悪かった場合は5峰ピークまでとする予定を立てた
 雨の中のロープワークは経験が無いし今回の山行は有視界行動を前提にしているので視界が悪ければ動けない。少なくとも更に雨で重量は増える等の理由からである

5峰台地まで登ってみて感じたのは余程の天候悪化で無い限り下降は無理と感じた
 良くネットで見掛ける2,400m付近の狭い岩稜帯は反って安全でその前後の急登、これは悪天時の下降は非常に危険である。登る時も一歩一歩ステップを確認し近くにある物、草、根っこ、木の枝、石、岩等、兎に角何でも頼りにして力の掛け具合を加減しながらの登行をしたが此処は下れない。一度スリップすれば全て終わりだ

5峰台地に着いた時はまだ12時前だったし5峰台地もネットに出て来るほど快適なテントサイトには見えなかった。傾斜も有るし整地状況もそれ程ではない。但し地形的には最適か
 5峰は巻き道もあるらしいが其れらしき入り口も確認できなかったし(登る途中から左下のハイマツの中に辛うじて確認出来たが)ピークからその先のテントサイトの確認をしたかったので意外と急なガレ場を選びながら直上しピークに達する

5峰のピークは意外と平で幅は狭いが(1m位で又白側は切れ落ちている)南北に長いピーク。5峰の降りでコル直前のザレ場は非常に緊張した
 ピークから4峰方向を見ると鞍部付近に調べておいたテントサイトらしきスペースが確認出来、テントは設置されていない様なので予定を変更し先に進む事にする
 テントサイトは3スペース有り内2スペースは狭く傾斜も有りテントの固定には苦労しそうだが1箇所は岩頭の裏(4峰側)に有り2人用テントは余裕で張れて良く整地されていて固定もしっかりした木の根っこ5箇所、大きな石3箇所で安心出来るテントを張れた

┘謄鵐肇汽ぅ箸らの眺望は最高だった。真下にひょうたん池、梓川、徳沢園その上方左に常念岳から蝶が岳の稜線、右端遠方に富士山も確認。反対側は岳沢を挟んで西穂高から奥穂高の稜線が一望出来た
 テントサイトから4峰が素晴らしい岩峰として見える。しかし最低鞍部から数十mは踏み後は確認出来るがその先はいくら眺めてもコース採りが出来ない。本当に行けるのだろうかと不安に為って来る反面早く確認したいという気持ちが交錯し気持ちが昂る

4峰には自分なりのコースを選択しながら登る。登る途中から見た5峰は素晴らしい岩峰だった。良く超えて来たものだ
 時々踏み後らしき所を通過しながらガレ場を登る。昨日眺めていて不安に為った岩壁部分も近づけばそれなりに弱点は有り其の間隙を突いてピークに立った。之がもし天気が悪く視界が利かなかった場合は選択をし直す事になり余計に時間と体力を必要としたと思う
 4峰からの3峰、2峰、1峰と之から行く稜線が圧巻である

3峰は情報どおり岩壁基部を岳沢側から巻いて行くが嫌らしい岩を越えた所でトラバースが苦手な自分はルンゼ状を直上することに決定。草付きと岩のミックスする中を微妙なバランスで通過しピークに達した
 このコースを選択する人も居る様でやはり時々踏み後を確認した
 3峰頂上は大きな岩が積み重なり余り居心地は良くない
 3峰から2峰に向かって稜線を小さな岩峰を超えて行くうちに下方に踏み跡は見えるが降りれなくなり戻りぎみに岳沢側に下降し2峰との鞍部に達した

2峰には岳沢側に付けられた踏み後を辿りながら登っていたらピークの下部を通り過ぎて岳沢側の稜線に出たので戻りぎみに5mほど登るとシュリンゲが巻かれた下降点に到着。シュリンゲは4本(?)意外と新しくて使えそうだと判断した(古いシュリンゲが近くに廃棄されていた)
 下降の準備をしてロープをロック無しのカラビナとシュリンゲ2本にセットしてロープダウンしたが勢いが足りなかったのか末端が中間の岩に架かってしまったので下降中右に2mほど振って外した後下降して2段目のビレイポイントに達した
(空中懸垂の途中でロープを固定するトレーニングが実戦で役立つとは思わなかった)


2段目のシュリンゲは多少不安がある状態であるがロープをセットして下降。中間まで降りてコル側(左)に移動中に「ビュン」という鋭い音と振動がロープを伝って体に感じたので瞬間、見上げると顔の直ぐ横を10cm位のやや平べったい(と見えた)石が通り過ぎていった。落石がロープに当り弾かれて角度を少し変えて落ちていった様だ。もし直撃を受けていたら重大な事態を招いたと思う

コルから主峰への登りは急なザレ状で厭らしかったがピークに達すると前穂高が堂々と控えている
 主峰のピークは意外と広くテントのスペースもあるが張る勇気はない?
 ピークから奥明神沢のコルまでは下降しながらアップダウンが有り意外と長く感じた
 下降点についてビレイポイントを見つけると準備も出来ていたので早速ロープをセットして下降。ロープによる下降が早く、楽で、安全なので今度は落石を意識しながら下降した

奥明神沢のコルから前穂高は高く高く聳えている。頂上直下の分岐点の標識も見える
 上から見下ろすのと違い登りでは踏み後は判り難いので岳沢側を標識を目指して登る。時々踏み後も確認したが余り意識せず登った
 標識に達して一般コースに出るとコース選択の必要が無い事が如何に楽かを思い知らされた
 10時35分 前穂高頂上到着。明神岳主稜縦走完了 完了!完了!完了!

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