ボッコノ頭ー八丁山ー本社ヶ丸ー鶴ヶ鳥屋山縦走
- GPS
- --:--
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 1,697m
- 下り
- 1,861m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:JR初狩駅 |
感想
今日は、初めて地下足袋で山に登ってみようと思う。今までに地下足袋で登っている人を何度か見かけたことがあって、気になっていたのだけれど、なかなか実行することができなかった。
少し長いルートを計画してしまったので、地下足袋で全部歩き通すのは難しいと思い、駅から登山口までの車道は、トレッキングシューズで移動することにした。
車道が終わったら、すぐに地下足袋に履き替える予定だったのだけれど、ぱらぱらと雨が降ってきた。清水橋の先で登山道になったが、道は濡れていて、とても地下足袋に履き替える気にならない。しばらく、靴のまま登ることにする。
すぐに笹子峠に到着したが、この先、カヤノキビラノ頭に向かう道は薮っぽい。ここは、通ったことがあるけれど、雪がある時期で、こんな薮ではなかった記憶がある。斜面はドロドロで滑りやすく、靴を履いていても滑る。
濡れた笹の間を登って行くと、あっという間に全身がびしょぬれだ。もっとよい天気の日にくればよかったと少し後悔する。予報ではカラッとした晴れということだったのだけれど、どんよりした空は晴れる気配がない。
クモの巣がとても多い登山道を登って行くと、カヤノキビラノ頭に着いた。ベンチで一休みする。
この先、登山地図では破線ルートとなっていて、ヤブと書かれているが、ほとんどヤブはなかった。
大沢山まで、稜線伝いに進む。破線ルートにしては、道ははっきりしている。大沢山に着くころには、道も乾いてきたので、ようやく地下足袋に履き替えることにした。地下足袋で、普通の道路は結構歩いてみたけれど、山の中で試すのは、これが初めてだ。
地下足袋に履き替えると、途端に足が軽くなる。軽めのトレッキングシューズと比べても大分軽い。これはいいぞと気を良くして進んで行く。地面の感触が伝わってくるのが楽しい。よく踏まれた登山道は、あまり柔らかさを感じないけれど、少し道を外れると、ふかふかした感じが伝わってくる。木の根や岩の固い感触もダイレクトに感じられる。
八丁山に少し寄り道をして、東に向かう。本社ヶ丸の手前は少し岩場がある。地下足袋は、滑りやすいイメージがあるので、慎重に登った。
本社ヶ丸は、以前来たとき蠅だらけで、その印象が強いのだけれど、今日は一匹も見当たらず、快適だ。ガスで展望はない。富士山がある方面を見ながら少し寛ぐ。
ここからは、鶴ヶ鳥屋山経由で下りるだけだ。しかし、1000円の地下足袋で、こんなに山が快適に歩けるとは、と少し浮かれて歩いていたら、木の根に足先をぶつけて、痛い思いをする。普通の靴なら何ともないことなのだが、薄い地下足袋だと、うまく歩かないといけない。頑丈な靴に守られて、今まで随分、乱暴に歩いてきたのではないだろうか。
鶴ヶ鳥屋山の山頂は、少し広い。空は、ほんの少しだけ明るくなった。
しかし、地下足袋だと登山靴のようにはいかないようで、足裏の痛みが酷くなってきた。最初から地下足袋で歩いていたら、多分途中でエスケープすることになっていただろう。慣れないと、地下足袋で長距離を歩くのは難しそうだ。
下りは滑らないように、いつもより少しゆっくりと下った。思ったほどは滑らない。
林道まで下りたが、この林道は未舗装で砂利が敷かれている。地下足袋では、石を踏むたびに痛みが走る。慣れれば、こんなところも平気で歩けるようになるのだろうか。
これだと、電車に間に合わなそうなので、靴に履き替えてみると、何と快適なことか。さっきまで痛くて、おそるおそる歩いていた道も平気で走れる。さすが、20倍の値がするだけあるなと思ったが、地下足袋と比べると、底が厚すぎて地面が感じられない。
今日は、初めて地下足袋で山の中を歩いてみた。地下足袋だと、山をより近くに感じられると、以前、本で読んだことがあったけれど、その通りだと思う。また今度、地下足袋で歩いてみたい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
地下足袋で森の中を歩くと本当に色々感じるでしょ?
こけを踏んだ時はふかふかと感じたりするでしょ?
boneさん、こんばんは。
boneさんの地下足袋登山にも触発されて、前から地下足袋で歩きたいと思っていたんですが、実行するまで1年以上かかってしまいました。
靴のようには長い距離は歩けないと思いますが、別の良さがありますね。足の下に地面を感じて歩くのは、新鮮でした。スッ、スッと音もなく歩く感じも、とてもいいですね。
秋が深まって落ち葉で覆われた道を歩くのも楽しそうです。
johndoeさんこんにちは
長くて赤い線の残る山行、いいですね。こういう山行こそ、地下足袋が向いているのでは、と思います。
昔の道具は、使いこなすのに慣れがいりますが、慣れた頃には体の延長になってくれるのではないでしょうか。
足が痛くなくなるのか、足が痛くても苦しくなくなるのか、どっちなのかよくわからなくなってしまいました。
yoneyamaさん、コメント、ありがとうございます。
地下足袋登山、楽しいですね。yoneyamaさんの地下足袋のヤマノートも拝見させて頂きました。とても参考になります。
私が履いていたのは、万年地下(コハゼ12枚)という、ごく一般的な地下足袋でしたが、スパイク足袋やタビ靴(知りませんでした)など種類があるようで、いろいろと使い道がありそうです。
軽いので、何足も入れて行けるのもいいですね。あと、今回の登山で、歩くのが下手なのがよくわかりました。
(何度か痛い思いをしました)
私もyoneyamaさんのように、地下足袋を履きこなせるようになりたいです。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する