【妙喜作戦】七面山・希望峰【丙51.7】
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- GPS
- 07:12
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 2,176m
- 下り
- 2,156m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 7:13
天候 | 雲の多い晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況: 表参道:大変よく整備され、休憩できるベンチも数多あり歩きやすいが、緩やかな登りが延々と続き、これが大変。 裏参道:表参道よりも石がゴロゴロしている感あり。ヒルは出なかった模様。 敬慎院〜希望峰:七面山までは道も広め、途中から細くなる。七面山以降はさらに道が狭くなる。 登山ポスト: ??? |
写真
感想
西穂高山行後、ヒロシ氏を途中で降ろし、単独山梨南部へ転進する。
天気予報では朝晩の天気に不安が残ったが、朝起きたときの空の状態を見て最終判断することとし、道の駅富士川ふるさと工芸館に進出。
富士川ふるさと工芸館は今までも何回か利用しているが、夜な夜な地元の不良青少年団が騒ぐのが常で、パトカーの巡回コースにも入っている。しかし、今回はバイクのエンジンを無駄にふかしているのが帰ってからは静かなもので、安心してワンセグで『半沢直樹』を見ることができた。
朝、目が覚めると上空は雲が多いが地面は乾いている。雨が降ったり地面が濡れているようなら帰るつもりだったが、前日の天気予報と照らし合わせて、これ以上の天候悪化は無いと判断、七面山麓の羽衣へ向かう。
以前訪れた時にはどこに駐車したらよいのかわからなかったり、豪雨の影響で道が荒れていたりで結局登拝することは無かったが、今回は満を持しての山行だ。だだっ広い敷地内には多くの車が停まっている。三連休ということで集団参拝者が多いのと、秋分の日ということでシャッターチャンスを狙いにきた人もあるのかもしれない。しかし、上空の分厚い雲を見る限り、日の出を見ることも難しいだろう。
歩き始めてすぐに便意を催したのでトイレに駆け込み、これで後顧の憂い無く歩ける態勢となった。表参道入口にて一礼の後、歩き始める。
道は山とは言っても参道で歩きやすく、ある程度の幅があって傾斜も比較的緩やか。丁目石を数えながら行くと気も紛れる。しかしながら、参道とはいってもやはり山道。寺院が上にあると聞くと身近な気がするが、よくよく考えれば2000m級の山なのである。傾斜が緩やかということは、その分道が九十九折りで道のりが長くなっているということである。だんだんと歩くのがしんどくなってくる。丁目石もしんどい時には「まだ十五丁目?」と絶望を誘う苦行の石だ。だが、立ち戻って考えると2000m級の山。すぐに上に行けるわけないではないか。信仰の山に思いを寄せ、ゆるゆる歩いていけば、いつかは着くさ。
山からは南無妙法蓮華経の合唱が時折聞こえる。どこかの寺院の門信徒が相集って来ているだけでなく、家族で来ているのではと思えるほどの小グループもある。年齢層も子供から老人まで分厚い。この唱題がグループごとに節が違って趣を感じた。そのうち、鳥のさえずりまでもが南無妙法蓮華経に聞こえてくるのが不思議である。御題目が山川草木に染み付いている山と言うべきか。
雲中の随身門前で、これから下山しようという集団登拝の団体が唱題していたが、それが終わるや、分厚い雲の中に陽光が射し込み、辺りが真っ白な光に包まれて歓声が上がる。この時その場にいた人の思いが一つになったと思う。あまりの有難さに、ついつい涙が出てしまった。
敬慎院を巡って七面山に向かう頃には山道に陽光が射し込むほど天候が回復。当初は八紘嶺も視野に入れていたが、あと片道5kmあるのに対し、準備不十分なため、あっさりと希望峰を最終到達点として、取水制限を解禁。七面山は展望が無かったので希望峰でまったりと時間を過ごす。西は南アの南端と思われるが、雲が徐々に北側から押し寄せてよく確認できず、西側は最初雲で真っ白けだったが、最後に富士山の一部が見えた。これでも最初の空の状態からすれば上出来だ。
奥之院へ向かうとだんだんと雰囲気が日蓮宗っぽくなくなってくるが奥之院の影響石の周りは唱題しながら回るそうである。休憩舎でお茶をいただいて出てくると正面に富士山が一瞬姿を現した。今回の山行は至れり尽くせりだ。
裏参道は表参道に比べハードなイメージでいたが実際に歩いてみると、道幅も広く、所々傾斜が急な所や、岩や石がゴロゴロしている所はあるものの、それほど難はない。恐れていたヒルも見受けられず、終始快適な山行であった。進むにつれ青空が広がったのも有難し。
終始有難い気持ちに包まれ、最後は白糸ノ滝で心も体も洗われて山行を終える。
七面山はハードではあったが、非常に歩き応えのある素晴らしい山だった。歩く人々も皆素晴らしい。今度は時間を十分に確保して八紘嶺とセットで歩いてみたいと思う。
〜おしまい〜
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