涸沢カール(上高地〜横尾〜涸沢〜横尾〜上高地)
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 766m
- 下り
- 179m
コースタイム
10月5日 横尾(5:55)→本谷橋(7:05-7:15)→涸沢ヒュッテ(9:35-10:45)→本谷橋(12:40-12:50)→横尾(13:55-14:10)→徳沢(15:10)
10月6日 徳沢(7:15)→明神(8:00-8:10)→河童橋(9:10)
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
感想
今回は知人から同行を頼まれたため、秋の涸沢へ行くことになりました。一人で激込みの涸沢の小屋に行く気はないし、横尾に泊まるとしてもちょっと素泊まりは使い辛いところですし、一人では絶対に行かないでしょうからこっちとしても願ったりかなったりだったかもしれません。何年ぶりかの小屋食も楽しみです。
徳沢園の予約は3月頃早々に行っておきました。初日横尾泊、翌日は徳沢泊の十二分に余裕を持ったコースです。
天気だけが心配の種でしたが、なんとかなりそうで何より。当日は4時に起床し、知人を海老名近くで拾って、中央道へ向かいます。想定よりは若干早く、4時間強で沢渡到着。
沢渡大橋近くの駐車場が空いていたのでそこに駐車。どこでも料金同じですから分かりやすいですね。バス停まで歩き自販機で切符を購入、待つ間もなくバスが来ました。バス停いくつか経由して乗客は7割程度でしょうか。平日なので空いているのか、平日なのに込んでいるのかは正直初めてなので分かりません。
上高地までは25分のんびり。大正池から見る穂高連峰はガスかかり気味です。
河童橋で少し早い昼食。今回は右岸に渡り自然研究路から明神を目指します。しかし人が多い。お盆の日曜に歩いたときに負けないくらい人がいるような気がします。少し辟易しながら歩いているといつのまにか明神に到着。そこから先はこれまでよりはぐっと減りますがまだ多いですね。徳沢を過ぎると若干雨が落ちてきましたがたいした影響はなく横尾に無事到着しました。きれいな小屋ですね。予約しておいたのでベッドはスペースも十分。畳もきれいです。お風呂用のタオルがもらえるのもびっくり。放送が入ったら早速入浴。狭いですが初山小屋風呂に感動してしまいました。
お楽しみの小屋食は、メインは魚でとっても美味しい。
翌朝。多くの方が暗いうちから出発して行かれますが、我々は朝食を小屋で食べて明るくなるのを待ちます。小屋から見る明神岳の赤変が見事でした。
いよいよ涸沢へ向けてスタート。本谷橋までは穏やか限りない登山道です。目の前には屏風岩。威厳たっぷりなのですがところどころの黄葉のため少し優しく見えます。
本谷橋からは厳しい道となって来ますが、降りてくる人も多くてすれ違いが大変。急坂でも休憩が必然的に多いので余り苦になりません。徐々に前方には穂高連峰、そして秋色の景色となってきました。
やがて周囲の樹林もすっかり低くなり、涸沢まであと少し。前方には目を見張るような光景が広がってきました。
そしてとうとう着いた憧れの地。赤、黄の森と岩稜。他ではおそらく見られない光景です。何と言うか・・・、筆舌に尽くしがたいというのはこういうことなのでしょうね。滅多に持つことはない感情が湧いてくるようです。
今年は当り年のようでしたね。ちなみに周囲の方に聞いたところ、涸沢ヒュッテでは布団1枚に2人だったそうです。平日でそれですから、この日からの3連休はどんな事態に・・・。
下りは行きよりも登山道が大変なことになってまして、普通に歩けない。ほとんど登りと変わらない時間がかかってしまいました。
横尾から徳沢へ行き、いよいよ楽しみな徳沢園での一夜。お風呂は横尾よりは大きいですが、大浴場というほどではありません。チェックインしてすぐ行ったら、独り占めでした。また夕食が豪華。ステーキ、岩魚、茶碗蒸しなどなど。でも相部屋でも茶碗蒸しとデザートがないだけてほとんど同じです。それで二食付9500円だったら相当良いと思いました。夜は流石に冷えます。実はこの寒さと暖房にやられてしまい、帰ってからしばらく風邪に苦しむことになります。
土曜の朝、上高地までの登山道はすれ違う人の多いこと。シーズン最後の3連休なので仕方ないのかもしれませんね。いったいこの連休何万人が北アに来てるのだろうという感じでした。
河童橋からの秋色の穂高連峰も見事でした。そもそも河童橋からガスのない穂高を見るのが初めてなのですが、この色はまた格別な感じがしました。
名残惜しいですがバスに乗って帰路につきます。幸いなことに渋滞もほとんどなく帰ってきました。山行というには楽すぎる内容でしたが、紅葉の威力と言うものを再認識させられました。登山人生において、一つのトピックになったことは間違いないと思います。
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