伊奈川から三の沢岳


- GPS
- 24:30
- 距離
- 30.9km
- 登り
- 3,207m
- 下り
- 2,727m
コースタイム
- 山行
- 13:43
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 14:04
- 山行
- 9:48
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 10:24
天候 | 土曜日 曇り(一時パラパラ小雨降る) おいおい、天気予報は晴れじゃなかったのかい? 日曜日 曇り一時晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
車は倉本駅に駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
伊奈川は沢登り 唯一の滝は2,550mの辺だったかな? 滝の左隅が登れます。)落差あるからミスは許されないよ) その滝を超えてしばらく行くと、お花畑 これはどう見たってテント場でしよ!と思われる優良物件あり。自分は一張りスペースのところに張ったが、この上に広いスペースがあったようです。 途中は、自分が確認したのは2箇所 とにかくゴーロが長い! 魚影は濃いかな? |
写真
感想
まだ暗いところを沢登りは無理なので、入渓を6時ごろとして、逆算して倉本駅を2時半スタートした。
舗装路から2度ほどショートカットの登山道があるのだが、草ボーボーアンド蛇が出てきそうな雰囲気だ。
中八丁からの下りは、笹が刈られている。沢の音がゴーゴーとなると沢に着くが、そこで目にするのが、橋が無いこと!ま、自分は向こう側に行かないからいいとして、水量が多く、渡渉経験のない人は苦労するだろう。
ヘルメットを被って入渓。右岸をそのまま行くが、やがて渡渉が必要になるが、一番浅そうなところを選んで渡渉するが、水が尻の辺まで来て、もってかれそうになる。
取水ダムに着くが、梯子(垂直)をよじ登り、進む。やがて有刺鉄線の所に来るが、一番沢側のところを回り込み、よじ登らなくて済みます。
この沢は釣り人が多いせいか、沢を遡った後、薮中を下るのが普通なので、その跡が見受けられる。
大きな落差のところは、結局終盤の滝しかないが、ちょっとしたところは、ヘツリ気味に行けばなんとかなりそうであっても、沢の場合ピンポイント的にかなり深いことが多く、不安の時は巻くことにした。
ずずっと河原歩きが続き、時々テン場(優良物件)が無いか岸の方に上がると、たまたま焚き火跡を見つけた。最後の滝の後のお花畑物件の他に2箇所は確認したが、なかなかテン場は見当たらなかった。
4時を過ぎて、ようやく落差のある滝が登場、一見登れなさそうに見えるが、前人たちの報告にもあるように、傾斜がそんなにキツくないこと、左側にホールドが見受けられ登れそうだ。ただ、少し苔気味なのがラバーソールを履いているので気になるところだが、フットホールドを選べば何とかなる。
滝を超えてしばらく行くとお花畑。そこで目にしたのが、丁度テント一張り分整地さら土が剥き出しになっているところを見つけ、直ぐ今夜のテン場の決めた。
翌日、稜線を詰めて見下ろして見ると、自分が張った場所の少し上のところに、4張りほど張れそうな正にそこはテント場と思わせる場所があった。
お花畑の中なので、薪が得られず、焚き火は出来ません。
前人たちの踏み跡が数多く見受けられるが、ここまで誰にも会うことなく、テン場も自分1人。熊が好みそうな雰囲気がするがまあ、大丈夫だろう。
ビールは一本しか持ってきていないので、ちびりちびり飲んでいたが、そのうち案の定こぼしてしまった。二口分くらい損してしまった。
6時になり、お湯を沸かし、アルファ米にお湯を注ぎ、15分経ってもう一度沸かし直し、レトルトカレーを温め、残ったお湯でオニオンスープにした。ただでさえお米が砕かれて小さいアルファ米だけど、消化良くするために、普段以上に良く噛んで食べた。
さ、後は寝るだけだが、寒い。
着干し出来るか?と沢様パンツ(FTのフラッド ラッシュ)を履いているが、どうも無理っぽいので、着替えのズボン(今回はランニング用ジャージ)に履き替えた。靴下はテントに入るや直ぐに、乾いた(当たり前か)ソックスに履き替えたのだが、ずっと冷たさを感じて、気になってソックスを脱いで指先を触って見ると、冷たいだけだった。
時々、外の様子を(晴れて星が出ていたら見たいため)確認する為ジッパーを開けるが、期待は裏切られた。
小キジが打ちたくて、どう外に出ようか少し悩んだが、ソックスのまま、テント外にたまたまあった石伝いにテントからI mほど離れた場所で済ました。
8時から寝出したので、何度も起き、2時半の後4時半まで寝た様だ。
お湯をテント内で慎重にコンロを扱い、
レトルトハンバーグを温め、残ったお湯でインスタントみそ汁とした。この味噌汁のパッケージ何年前だろう?一年以上前かもしれない。味はおかしくなっていた。後でお腹を壊せねば?と不安になった。
濡れた沢様フラッド ラッシュとネオプレーンのソックスに履き替え、2日目スタート。
沢を少し歩き、右岸に明瞭に分かる踏み跡を見つけそれに従う。少しハイマツの藪漕ぎとなるが、
右側を見ればハイマツが無いところがあるじゃ無いか!そこまで藪漕ぎてわたどり着けは、この後藪漕ぎは無くて済んだ。明瞭な踏み跡に従って、急傾斜な草付きの斜面を上がって登山道に合流した。
三の沢岳が目的なので、山頂を目指す。1時間ほどでたどり着き、復路で最初の登山者とすれ違った。1人は大型ザックを背負っており、幕営した翌日なのが分かる。連れの1人(女性2人組です)はノーザックで、来る途中、ちょっとした岩場のところにデポしてきたとか。山頂をピストンするならば、普通デポするもんですよ!とか話し込んだ。彼女たちは中岳のテント場から、朝露の残る岩場を嫌い、宝剣岳を通らずに、一旦千畳敷に降りて登り返してきたらしい。
その後続々と登山者たちとすれ違った。
南北の稜線に合流し、宝剣岳に向かう。35年前だろうか?一度越百山の方から縦走してきたことがあり、結構ヒヤヒヤポイントで怖かった思い出があるが、新しいピカピカの鎖の他に、ホールドの代わりになる梯子(取って?)が付けられていて、安心して進むことが出来る。
宝剣岳山頂は写真待ちの様で、こういうのが嫌なので、自分はその場で山頂写真とし、先を行くことにした。宝剣岳の先はかなりの登山者とすれ違った。
降りてからは、更に登山者の数は増えた。中岳、木曽駒ヶ岳と多くの登山者が登山を楽しんでいた。
木曽駒ヶ岳を過ぎると、北西に向かう登山者はほぼ居なかった。木曽前岳を巻こうかそれとも山頂経由か迷ったが、予定通り山頂経由とした。
さ、後は下るだけ。標識案内がご丁寧にも、7合目半と半分の表示もあり、またそこへの時間も書かれているが、自分なりに早く歩いているつもりだが、標準時間よりそんなに短縮されていないので、こういうときは親切な案内が嫌味にさえ感じる。
3合目まで、 、あれ登山口は3合目か?
小屋が見え登山口だとわかるが、その直ぐ先の橋が壊され、舗装路がズタズタ。
道路を歩き
堰堤の上を歩いてフニッシュ!のはずなのだが、堰堤の上のところ2箇所破壊されていて、渡渉が必要。自分は沢シューズだからいいもの、普通に登山靴なら嫌だろうな。
MTBをデポしたところで、車でキャンプをしている男女がいて、男性は釣りをする人で、私のいで立ちを見て、すぐに沢登りと気付いたようで、少し話し込んだ。
MTBに跨って自転車に乗ると、ヘルメットが視界を遮る。結局この後ヘルメットは外した。更にザックのショルダーベルトを緩めた。
国道までは激坂下り、国道からも倉本駅は南に位置するためほぼ下りで、自転車の漕ぎで苦労することなくデポした車に到着。
しかし、よく歩いたな!
初日14時間、2日目10時間。脚はヘロヘロ。
木曽福島の温泉に入り、帰りの道中外食か、そうだハルピンにしようと行くが、通り過ぎていた様で、時刻も8時ごろだったので、食堂系はみんなクローズでした。仕方ないので自宅まで一直線に向かった。
TV東京MERが最終回だ。9時に自宅に着き、ザック等玄関口に置いたまま、最終回を見た。
今回の山行な残り食料を夕食とした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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レコ、探し出しました(笑)。
中アルの一般道をほとんど歩いてしまったので、バリを探していたところヒットしました。
これ、相当に、相当に面白そうです。
こんなルート、他の方、歩かれているのでしょうか。
来シーズン、独標から三ノ沢へのルートと合わせてぜひ行ってみたいと思いました。
そして、できればもう少し情報が欲しいところですが、技術的には、完全に沢登りでしょうか。
装備も沢専用とロープなど必要でしょうか。
私は沢登りはしたことがない(仕事ではウェットスーツで夜の渓流や中流域にも潜ってますし、趣味でさんざん、渓流や本流は歩き倒しましたが)ので、そういった経験、装備が不足していると思います。
ですので、技術的にどうなのか・・・ということに不安があります。
その辺について、感覚的なことでも良いので、ご教授いただけると嬉しく思います。
ちなみに、中アルは自宅から近いですし、少し標高を下げた藪山の積雪期なども開拓したいと思っています。
夢が広がりますよね。
追記:レコ、拝見してたら、山スキーされるんですね。私も昨シーズンから始めました。とうかスキー自体を始めました。めちゃくちゃおもしろくて滅茶苦茶怖いですね。ビビりまくりです(笑)。
で、滝は最後のお花畑の手前に1つだけです。ま、何とか直登できます。(過去歴にもそう書いてあります)前半部水量が少し多く、自分の時よりあと20cmほど深かったらちょっと怖いかな?
ちなみにザイルは一応持参すべきです。
割と魚影が濃いので釣りをしながら、遡上出来れば(日程がかかりますが)最高かな。
ただ、その場合途中に良いテン場がない。夜間に雨で川が増水した時の不安があります。
そろそろ山スキーのシーズンになります。
人が多く行くところは不安もあまりないが、誰も行ったことのないところを滑るのが(自分にとっては)最高です。
深夜のご回答、恐縮です。
情報ありがとうございました。大変助かりました。
来シーズン行ってみます。パドルシューズ履かれてましたので、自分もパドルシューズで8mmザイル12m持参で行ってみます。そして下山は独評尾根から帰ろうかと(笑)。
時期が問題ですが、やはり9月が良いでしょうか?ただ、その時期は水量多そうなのでちょっと不安です。
山スキーは、人が少ないとちょっと自分は怖すぎなので、上手くなるまでは乗鞍くらいまでにしとこうと思ってます。今年も伊吹山にどっさり降れば一番良いのですが、そうそう都合よく振らないでしょうね。やっぱり乗鞍かなあ、、、。
パドルシューズは金沢のYSHRさんも絶賛していますが、自分もこれが1番良いと思います。2種類あって、今年は保温力のあるのを使いましたが、こっちの方が具合良いですね。ザイルは、ファイントラックの7mmだったかな?のメートル量り売りで20mまたは30m(今年は30mにしている)(12mmは重いよ!!)
独標尾根は自分も気になっているところだけど、記録読むと大変そう!!これを下山に利用すると登りより難度上がります。
スキー機会あったらご一緒しますよ。ちなみに私はテレマークですけど。
実は、パドルシューズはabuさんと同じゲーター付きを昨年購入して、川の仕事で少し使いました。
ただ、無精して素足で履いていたので、かかとの縫い目が当たって少し痛い思いをしました。
長距離も歩いていないので、感想はなんとも言えません。
それでも実績があるということなので、多分、靴下を履けば問題ないと思っています。
それと、自分のロープは8mmを12mです。7mmって、ちょっと擦れや強度的に不安ですが、abuさんの実績からは問題ないということなんですね。ちなみに購入されたのは、このフローティングロープでしょうか。
https://item.rakuten.co.jp/yoshikip2/fwg0215/
破断1.5トンですが、伸びがなく、荷重はダイレクトでしょうから、ちょっと怖いです。ちなみに、仕事では重さ無視で海用のしなやかなで伸びるクレモナロープ10mm使ってます(笑)。
独標~三ノ沢岳は、2020.8月にsunatomoさんが、久々のレコとなり、2021.5.30からtooruohさんが行かれてから、立て続けにいくつかのレコが出てきましたね。これで、なんとなく状況が把握できたので、トライしてみようと思う気になりました。
自分も独標までは冬季に行ったことありますが、三ノ沢岳へは4km弱の藪こぎでつながりますし、三ノ沢から独標ならば基本下りなので、ハイマツも多少は楽できるかと思っています。でも、やはり足元が見えない箇所があるかもなので、難易度は多少上がると思っています。そこが課題ですね。でも、それも含めてトライする価値がありそうです。
計画としては、abuさんルートを登りで(ここは下りはさすがに選択肢にありませんので)、独標尾根を下りです。
山スキーへのお誘い、嬉しい限りです。ありがとうございますm(__)m。
心の底から「ぜひお願いしますっ!!」と言いたいところですが、まだまだへたくそすぎて、きっと足を引っ張り、abuさんのリスクをあげてしまう可能性が高いです。ですので、低山やメジャーな乗鞍コースで練習して、もう少し目星がついてから再度お願いさせてください。もし、私の練習に手ごろな山があれば、話は別ですが・・・、それはそれで、abuさんの貴重な休日がもったいないと思いますので。
色々とお気遣い、ありがとうございましたm(__)m。
ザイル、自分のは黄色だったなあ!と思い(FTのHPで)調べてみたら、6.5mmでした。懸垂下降だけに使うのならこれでもOKですが、リードとしては心許ないかな!!
山スキー、去年念願の板ポンツーンを買ったのに、これを生かし切れていないので、この板に見合う山行はしたいなとは思うのですが、・・・・、自分にガンバ!!
ポンツーン、ファットなやつ購入されたんですよね。うらやましいです。
自分はウロコ板も欲しいなあと思っています。自分もガンバ!!(ボルダリングを思い出します(笑))
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