ブナの薮尾根を辿って「（たのせ）佐倉山」へ

2013年09月27日(金) [日帰り]

• GPS: 04:22
• 距離: 3.7km
• 登り: 525m
• 下り: 522m

コースタイム

【上り】取り付き（登山口）8:15 → 9:38 1024P → 10:37 山頂　（所要 2:22）
【下り】山頂 11:10 → 11:41 1024P → 12:37 登山口　（所要 1:27）

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

（東北道）西那須野塩原IC → 塩原温泉 →南会津たのせ

コース状況／危険箇所等

（全コース薮道です）
イ．取り付きから尾根乗り迄は足掛かりの悪い急斜面のズリ場。笹や灌木を掴んで這い上がる。
ロ．尾根に乗れば山頂手前迄なだらかな薄い灌木薮の斜面が続く。美しいブナやナラの巨木が散
　　在し爽快。
ハ．1,020M付近から木根露な急斜面をよじ登って薮中の山頂に到着。

写真

（佐倉山）
国道352号線「たのせ」集落から望む鋭い山容。

（入山口）
国道から木賊温泉への町道に入り、西根川に架かる最初の橋（一ノ瀬橋）手前から右岸沿い延びる林道に駐車。（画像は振り返り）

（禁止板）
銃器使用中の警鐘板。動物に間違えられないよう祈りながら・・

（晩夏の花）
路傍に咲く美しいママコノシリヌグイ。

（取り付き口）
林道脇の崖から造林地斜面に取り付く。

（尾根に乗る）
足掛かり悪い急登のズリ場を笹や灌木を掴んで東方の最初の尾根に乗る。尾根からは緩やかな灌木を分け南に進む。

（ブナ）
徐々にブナやナラの巨木が現れ、柔らかで美しい南会津の雰囲気に包まれる。

（倒木）
剥がれるように落ちた巨木の枝。

（落葉林床）
広葉樹林の柔らかな林床。カサコソ音を立てながら落葉を漕ぐのは楽しい。

（1024ピーク）
最初の小ピーク「1024M」（2.5万図）で小休止。

（秋の使者 1）
秋到来、シャコ貝のような大きなキノコ。

（薮漕ぎ）
1024ピークから進路は南東方向に下り、背丈を超す蜜薮が150M程続く。左側は切れ落ちた崖で要注意。

（ナラ巨木）
蜜薮を抜けるとナラの巨木が現れる。

（尾根合流）
1015M付近で右手（南西）から尾根が合流する。帰路に備え分岐点にマーキング。

（樹間）
北方樹間に「たのせ」集落が一瞬現れる。

（急登）
尾根合流点から最後の急登が始まる。

（松樹林）
山頂直下の赤松の樹間左手（東方）に山並みを見ればそろそろ山頂。

（石祠）
薮中の松の枯木の袂に苔むした祠を発見。この山の神を祀る石祠だ。

（山頂）
石祠の南方2M先の薮中に三等三角点。山頂である。気温14°C、放射線量（地表）0．1μsv/h。

（山頂展望 1）
山頂は展望なく、僅かに西方樹間から会駒山脈が望める。左ピークは窓明山か？（→10/3 左は三岩岳、右端が窓明かも？）

（山頂展望 2）
その左、梢の陰は三岩岳かな？（→10/3 会津駒かも？）

（山頂展望 3）
30分程で下山開始。東方樹間に国道沿いの山々が覗く。

（山頂斜面）
尾根分岐付近で鋭峰北斜面を振り返る。

（秋の使者 2）
舞茸風の株キノコ。

（ヌタ場）
水が溜まればヌタ場となりそうな窪地。

（秋の使者 3）
大振りの白茸。

（秋の使者 4）
美味しそうな茸。

（下降点）
尾根を離れ取り付き点へ下降。林道が見えて来た。

（残り花）
今年の猛暑を乗り切った路傍のアザミ。

（岩風呂）
下山後は久し振りに木賊温泉の岩風呂で汗を流す。（入浴料200円”以上”）

（湯あみ着）
女性にも優しい配慮が。

（地蕎麦）
帰路「曲り家」で地蕎麦を堪能。絶品です。

感想

tonkara

1．2ケ月半振りに大好きな南会津の 藪山に出掛けた。今回の山は南会津のもうひとつの「佐倉
　　山」、たのせ集落にある1156．8M峰である。
2．ドライブ中に無名の鋭峰を見付けると無性に登りたくなってしまう困った性格で、この山も
　　国道352号線を走行中たのせ集落付近で南方に一瞬顔を出す鋭峰を見付けて以来気になっ
　　ていた薮山である。
3．今回も地理院2．5万図の等高線を眺めながら、木賊温泉への町道脇から薮斜面に取り付い
　　た。まず町道東尾根の「980M」付近に乗った後「1024」を経由し山頂にアタック。
4．尾根筋は踏み跡は無いが薮は比較的薄く、ブナとナラの巨木が続く南会津らしい予想通りの
　　快適ルートだった。
5．山頂付近は広展望は無いが、西方樹間には会津駒連峰が目前に横たわって見える。
6．下山後も渓流の岩風呂と地蕎麦等贅沢三昧に南会津の山旅を堪能出来た。南会津万歳！