【黒部】黒薙川 北又谷遡行(初雪山直登)相又谷下降


- GPS
- 26:58
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 1,338m
- 下り
- 1,824m
コースタイム
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 9:53
- 山行
- 8:41
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:41
天候 | 1日目晴れ、2日目晴れ、3日目雨のち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・北又ダムは湛水しておらず、河原を歩けた。 ・水量は平水と思われた。 ・初雪山に直登する沢は、ゴーロ主体でつまらないが、詰めの藪は薄い。 |
写真
装備
備考 | ・ラバーソールで問題なし。 ・又右衛門滝はクライミングシューズがあるとよい。 ・ロープは今回の水量では30m1本で十分だった気がする。 |
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感想
【計画の経緯】
前年にザクロ谷を遡行したメンバーで、今回は北又谷と不動川を狙った。まずは、S田の強い希望で北又谷へ。
【山行】
○遡行1日目
最近は北又ダムに湛水していないということが分かっていたので、予約しておいたタクシーで、ダムサイトから北又小屋へ。ダムの柵を適当に越えて入渓すると、暫くはゴーロだったが、よくある越道峠からの入渓点の手前に瀞が出てくる。ここでウェットスーツを着用し、早速の泳ぎとなった。その後は特になく魚止滝。難しくはないが、落ちたら再び浮き上がってこられない可能性すらあるので、慎重に右をへつって登った。
ここからはゴルジュとなり、この先に期待がもてる。流されたらやばそうな、緊張する渡渉を、適宜ロープを出しながら進むと、程なく大釜淵。反転流に乗って楽に取りつけるが、ラストのS田は失敗して1回転し、事故例もある場所だけに少々ひやりとした。
続いて又右衛門滝。tamoshimaが沢靴のまま空荷で右から登ろうとしたが、スタンス細かく失敗してドボン。クライミングシューズに履き替えたS田が登り、お助けを出してくれた。
その後も迫力あるゴルジュが続き、緊張する渡渉やへつりを繰り返させられ、面白いながらも少々うんざりするほどである。が、暫くするとゴルジュは終わり、ゴーロ主体の沢に。白金沢出合の手前まで進んで初日は終了。
○遡行2日目
三段の滝までは概ねゴーロ。三段の滝は、右壁を人工登攀している記録を見ていたが、オブザベしてみれば、左が登れそうではないか。tamoshimaが途中まで偵察で登り、行けそうと判断したのでkumassiyがリード。落ち口だけ少々いやらしいが、問題なく登れた。帰ってから調べたところでは、最近岩が崩れて左が登れるようになったようだ。
以降は大して印象に残っておらず、暫くしてサルガ滝。登れないかとオブザベしてみたが、不可能ではないかもしれないが非常に厳しそうなので、定石通り右巻き。その後はほぼゴーロばかりになり、まあ綺麗なゴーロではあるものの、飽き飽きする。水も減ってきたのでウェットスーツを脱いだところで、チョイ泳ぎが出てきて、ゲッと思うこともあったが、難所はなく、カナホリ谷出合まで進み、少し戻ったところで幕営。
○遡行3日目
3日目は朝から天気が悪くてモチベーションが上がらない。カナホリ沢を分け、初雪山に直登する沢に入っても、殆どゴーロで、1つだけあった小滝も手応えがない。殆ど記録がないので、どんなさわが楽しみだったが、残念。
その後、沢はいくつにも枝分かれし、源頭の様相となってくるが、相変わらず薮っぽい沢で、登れない滝を巻き、小滝を2つほど超えると水涸れ。懸念した薮は濃くなく、割と楽に山頂に出られたのは良かったが、山頂はガスガスで何も面白くない。
○下山
よく手入れされた作業路を下り、適当な所から相又谷へ。1つだけ懸垂下降の滝があった以外はかなりの凡谷で、むしろ、何故かあった古い石積み堰堤の方が興味深く、印象に残った。こんなところに、何の目的で作ったのだろうか。調べてみても分からなかった。
堰堤群も終わって長いゴーロを下っていくと、なんだか人工的な土斜面が見えてくる。近付いてみるとそれは延伸中の道路工事で、まさに沢に土砂を落としているところだった。この下を歩くのは危険すぎるので、沢下降は強制終了。ここで建設中の林道に上がり、工事の方に挨拶してから、林道をひたすら下って車に戻った。
【総評・感想】
北又谷は黒部の代表的な沢ということで、期待して行ったが、2日目、3日目はほぼゴーロ歩きであり、期待外れであった。1日目の水量の多いゴルジュはなかなか面白いし美しいものの、わざわざ2泊以上も使って行く沢だろうか、というのが正直なところである。まあ、こういう緩やかなゴーロが続く沢が好きな人も多いということだろう。せっかく初雪山に登頂したのにガスガスだったのも残念だった。とはいえ、有名な沢に一度は行けて良かったと思う。
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