ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 354128
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

左俣谷〜奥丸山〜右俣谷、秋。

2013年10月06日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
18.7km
登り
1,538m
下り
1,528m

コースタイム

5:00駐車場―5:30ホテルニューホタカ前の左俣ゲート―6:33わさび平小屋―7:11奥丸山登山口―9:24中崎尾根稜線ー10:41奥丸山山頂11:02―12:15槍平小屋12:25―13:08滝谷出合―14:22白出沢出合―15:11穂高平小屋15:25―16:05新穂高ロープウェイ前の右俣ゲート―16:22駐車場
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 2時前に自宅を発ち、ひるがのSAでパンと牛乳で朝食。平湯経由新穂高まで特に問題はありませんでした。
 4時半に新穂高の無料駐車場に着きました。駐車場は8割方詰まっていましたが、上から2段目の駐車場に停めることが出来ました。ひと寝入りしようと横になり、窓から空を見ると満天の星。外に出るともう眠る気は失せ、そのまま出発しました。
コース状況/
危険箇所等
 駐車場から左俣ゲート、暫くはヘッデンをつけて歩きます。30分もすると明るみ始めます。、笠新道登山口、わさび平小屋を経て左俣谷を渡る橋までの車道に問題はありません。橋を渡って進むと車道は右に折れます。そこに奥丸山の道標があります。すぐに車道は終り、ここから登山道が始まります。はじめは緩やかなトラバース道ですが、すぐに勾配が増し、ジグザグに登ります。道は踏まれていますが、所々崩れた場所もあります。要所要所にロープが張られています。中崎尾根に上がり着くまで何回も休みます。尾根に着いてほっとする間もなく、ヤセ尾根の急登が続きます。ゼイゼイ登って頂上かと思いきや、今度はどんどん下ります。下りは楽だけど、その分登らなければなりません。登山口から誰ひとり出会うこと無く、山頂に着きました。360度、全て北アルプスです。
 下りは槍平に向かいます。かなりの急坂です。途中、千丈乗越へ向かう中崎尾根の道を分け、再び急坂を下ります。ロープや小さな梯子が掛けられています。河原に降りつき、赤リボンを見つけながら下ると、槍平に着きます。
 槍平から白出沢までは岩を辿って下ったり、登ったりします。白出沢からは車道歩きで楽になりますが、長い車道歩きはウンザリです。
 奥丸山は、道もはっきりしていて、道標も整備されているので迷うことはありません。
予約できる山小屋
槍平小屋
左俣方面に入ります。
2013年10月07日 08:49撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
10/7 8:49
左俣方面に入ります。
ホテルニューホタカ奥の車止めゲート。ここで入山届を出します。
2013年10月07日 08:51撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/7 8:51
ホテルニューホタカ奥の車止めゲート。ここで入山届を出します。
わさび平小屋でひと休み。
2013年10月07日 08:52撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/7 8:52
わさび平小屋でひと休み。
ススキの向こうに中崎尾根が見えます。
2013年10月07日 08:52撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
10/7 8:52
ススキの向こうに中崎尾根が見えます。
小池新道分岐にあるこの橋を渡ります。
2013年10月07日 08:53撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/7 8:53
小池新道分岐にあるこの橋を渡ります。
橋の路面に大きな文字で。
2013年10月07日 08:54撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
10/7 8:54
橋の路面に大きな文字で。
橋からの道、突き当たって右に曲がります。まだ車が通れます。
2013年10月07日 08:55撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/7 8:55
橋からの道、突き当たって右に曲がります。まだ車が通れます。
すぐに登山道があります。はじめはなだらかなんですが。
2013年10月07日 08:56撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/7 8:56
すぐに登山道があります。はじめはなだらかなんですが。
すぐに勾配が増し、ジグザグに登ります。
2013年10月07日 08:57撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
10/7 8:57
すぐに勾配が増し、ジグザグに登ります。
こんな道もあります。
2013年10月07日 08:58撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
10/7 8:58
こんな道もあります。
ブナの黄葉が奇麗です。
2013年10月07日 09:00撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
10/7 9:00
ブナの黄葉が奇麗です。
振り返ると、笠ヶ岳が見えるようになります。
2013年10月07日 09:01撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
10/7 9:01
振り返ると、笠ヶ岳が見えるようになります。
トラヒモロープが掛けられています。
2013年10月07日 09:02撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
10/7 9:02
トラヒモロープが掛けられています。
中崎尾根に登りつくと、目の前に穂高が。
2013年10月07日 09:03撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
10/7 9:03
中崎尾根に登りつくと、目の前に穂高が。
先週、先々週はあそこにいました。
2013年10月07日 09:06撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10
10/7 9:06
先週、先々週はあそこにいました。
道端には、赤い実をつけたゴゼンタチバナが沢山います。
2013年10月07日 09:07撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
10/7 9:07
道端には、赤い実をつけたゴゼンタチバナが沢山います。
中岳、南岳です。
2013年10月07日 09:08撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
10/7 9:08
中岳、南岳です。
大キレットです。
2013年10月07日 09:09撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
10
10/7 9:09
大キレットです。
槍が現れました。
2013年10月07日 09:11撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
10/7 9:11
槍が現れました。
奥丸山頂上に着きました。
2013年10月07日 09:14撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
10/7 9:14
奥丸山頂上に着きました。
セルフタイマーで記念撮影です。
2013年10月06日 10:42撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
17
10/6 10:42
セルフタイマーで記念撮影です。
笠ヶ岳〜弓折岳〜西鎌尾根のパノラマです。
2013年10月07日 09:15撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
10/7 9:15
笠ヶ岳〜弓折岳〜西鎌尾根のパノラマです。
槍・穂高です。
2013年10月07日 13:04撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
10/7 13:04
槍・穂高です。
あっという間に槍は雲の中へ。
2013年10月07日 09:17撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8
10/7 9:17
あっという間に槍は雲の中へ。
滝谷ドームから切れ落ちる滝谷の全容です。
2013年10月07日 15:53撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
10/7 15:53
滝谷ドームから切れ落ちる滝谷の全容です。
眼下の槍平に向かって下ります。
2013年10月07日 09:19撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/7 9:19
眼下の槍平に向かって下ります。
千丈乗越への分岐です。
2013年10月07日 09:20撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
10/7 9:20
千丈乗越への分岐です。
秋です。
2013年10月07日 09:22撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
10/7 9:22
秋です。
河原に降り立ちました。
2013年10月07日 10:59撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/7 10:59
河原に降り立ちました。
槍平小屋でひと休み。
2013年10月07日 11:00撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/7 11:00
槍平小屋でひと休み。
滝谷出合の橋を渡ります。
2013年10月07日 11:03撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/7 11:03
滝谷出合の橋を渡ります。
白出沢出合に着きました。
2013年10月07日 11:03撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/7 11:03
白出沢出合に着きました。
穂高平小屋のイチゴクリームのカキゴーリ、身に沁みました。
2013年10月07日 11:04撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8
10/7 11:04
穂高平小屋のイチゴクリームのカキゴーリ、身に沁みました。
うんざりする車道を下ります。
2013年10月07日 11:07撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/7 11:07
うんざりする車道を下ります。
新穂高ロープウェイ駅奥の右俣ゲートに着きました。
2013年10月07日 11:08撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
10/7 11:08
新穂高ロープウェイ駅奥の右俣ゲートに着きました。

感想

 槍・穂高の稜線と、笠ヶ岳・抜戸岳・弓折岳と続く稜線に挟まれた大きな谷。谷の真中に、西鎌尾根の千丈乗越から続く中崎尾根が伸びています。これが谷を二分し、右俣谷と左俣谷が形成されています。中崎尾根の最高峰が奥丸山で、北アルプス南部の山の絶好の展望台と云われています。地図でその位置を見れば成程と思われます。

 今日は天気予報では晴れ。新穂高から左俣に入り、奥丸山に登って右俣を下る計画で、長い行程になりそうです。ヘッデンを点けて歩き始めました。左下肢が痺れますが、今日はまだ軽い方です。登山道に入ると、今度は右腰部に鈍痛が出現します。なんだかお腹の調子も良くありません。ジグザグの急登、何度ももう引き返そうかなと思います。休み休みノロノロと登り、へろへろになって中崎尾根に登りつきました。目の前に穂高の峰々が飛び込んで来ます。ここまで来ればもう大丈夫だろうと思い、尾根を進みます。最初は緩やかな尾根歩きですが、すぐに勾配が増し足が重くなります。右に中岳・南岳、大キレットを挟んで北穂・涸沢岳・奥穂・ジャン・西穂。前穂もちらっと見えます。左に錫杖・笠・抜戸・弓折と、赤や黄色に染まった木々の間から見えるこれらの山々。こうなったらもう頂上に行くしかありません。
 
 遮ぎるもののない奥丸山頂上では、360度、どこを見ても北アルプス、噂にたがわぬ展望が待って呉れていました。笠から弓折、西鎌から槍、穂高から焼岳、ぐるりと北アルプスに囲まれたそのど真ん中、ここに居るのはわたしだけ。こんな贅沢な事はありません。頑張って登って来て良かった。先週辿った北穂高岳から涸沢岳への稜線、そこからY字型に切れ落ちる白い谷、鳥も通わぬ滝谷が全容を見せています。

 青空の下、しばし北アルプスに抱かれていましたが、いつまでもいるわけにはまいりません。槍平に向かって急下降。もう10月なのにこの日は真夏日。持参した水2Lはほぼ無くなり、槍平で1L給水。槍平から滝谷出合、さらに白出沢出合までの道は歩きにくい石伝い。白出沢からは車道。歩きやすいが長い道。途中、穂高平小屋で頂いた掻き氷の旨かったこと。小屋の主人曰く、「ショートカット道と車道を比べて見ましたが、所要時間は同じでした。車道を下った方がいいですよ」。お言葉通り車道を下りましたが、もううんざりです。

 駐車場を出て、戻るまで11時間以上、わたしの足はへろへろで、下肢の痺れも腰の痛さも、お腹の調子の悪さも、みんな何処かへ飛んで行ってしまっていました。なんだか自分の足ではないような感じです。
 帰りに汗を流した日帰り温泉、「ひがくの湯」は、正真正銘の源泉かけ流し。気持ちの良い露天風呂でした。
 少々長い行程でしたが、それに見合う十分な満足感が得られました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1346人

コメント

おっ、奥丸山!!
はじめまして、お越しをいただきありがとうございます。

笠ヶ岳に登った後、息子がやたらと「奥丸山」を話題にし、色々調べていて、「変だな」と思っていたのですが、この景色を想像してたのかもしれません。
(藪こぎがある、と説明されたので、保留にさせました)

ようやく納得しました。

ありがとうございます。
2013/10/31 13:02
コメいただき有難うございます。
 fuararunpuさん、息子さんと頑張って山登り、いいですね。
 奥丸山へは、右俣・左俣のどちらでも踏み固められていますが、新穂高から中崎尾根を登る古い道は荒廃しているようです。
 素敵な眺めが待っていますので、是非お登り下さい。
2013/11/1 8:28
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
槍ヶ岳/飛騨沢ルート/新穂高温泉起点槍平経由
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
槍ヶ岳 〜新穂高から双六、西鎌経由〜
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら