左俣谷〜奥丸山〜右俣谷、秋。


- GPS
- --:--
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 1,538m
- 下り
- 1,528m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
4時半に新穂高の無料駐車場に着きました。駐車場は8割方詰まっていましたが、上から2段目の駐車場に停めることが出来ました。ひと寝入りしようと横になり、窓から空を見ると満天の星。外に出るともう眠る気は失せ、そのまま出発しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場から左俣ゲート、暫くはヘッデンをつけて歩きます。30分もすると明るみ始めます。、笠新道登山口、わさび平小屋を経て左俣谷を渡る橋までの車道に問題はありません。橋を渡って進むと車道は右に折れます。そこに奥丸山の道標があります。すぐに車道は終り、ここから登山道が始まります。はじめは緩やかなトラバース道ですが、すぐに勾配が増し、ジグザグに登ります。道は踏まれていますが、所々崩れた場所もあります。要所要所にロープが張られています。中崎尾根に上がり着くまで何回も休みます。尾根に着いてほっとする間もなく、ヤセ尾根の急登が続きます。ゼイゼイ登って頂上かと思いきや、今度はどんどん下ります。下りは楽だけど、その分登らなければなりません。登山口から誰ひとり出会うこと無く、山頂に着きました。360度、全て北アルプスです。 下りは槍平に向かいます。かなりの急坂です。途中、千丈乗越へ向かう中崎尾根の道を分け、再び急坂を下ります。ロープや小さな梯子が掛けられています。河原に降りつき、赤リボンを見つけながら下ると、槍平に着きます。 槍平から白出沢までは岩を辿って下ったり、登ったりします。白出沢からは車道歩きで楽になりますが、長い車道歩きはウンザリです。 奥丸山は、道もはっきりしていて、道標も整備されているので迷うことはありません。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
槍・穂高の稜線と、笠ヶ岳・抜戸岳・弓折岳と続く稜線に挟まれた大きな谷。谷の真中に、西鎌尾根の千丈乗越から続く中崎尾根が伸びています。これが谷を二分し、右俣谷と左俣谷が形成されています。中崎尾根の最高峰が奥丸山で、北アルプス南部の山の絶好の展望台と云われています。地図でその位置を見れば成程と思われます。
今日は天気予報では晴れ。新穂高から左俣に入り、奥丸山に登って右俣を下る計画で、長い行程になりそうです。ヘッデンを点けて歩き始めました。左下肢が痺れますが、今日はまだ軽い方です。登山道に入ると、今度は右腰部に鈍痛が出現します。なんだかお腹の調子も良くありません。ジグザグの急登、何度ももう引き返そうかなと思います。休み休みノロノロと登り、へろへろになって中崎尾根に登りつきました。目の前に穂高の峰々が飛び込んで来ます。ここまで来ればもう大丈夫だろうと思い、尾根を進みます。最初は緩やかな尾根歩きですが、すぐに勾配が増し足が重くなります。右に中岳・南岳、大キレットを挟んで北穂・涸沢岳・奥穂・ジャン・西穂。前穂もちらっと見えます。左に錫杖・笠・抜戸・弓折と、赤や黄色に染まった木々の間から見えるこれらの山々。こうなったらもう頂上に行くしかありません。
遮ぎるもののない奥丸山頂上では、360度、どこを見ても北アルプス、噂にたがわぬ展望が待って呉れていました。笠から弓折、西鎌から槍、穂高から焼岳、ぐるりと北アルプスに囲まれたそのど真ん中、ここに居るのはわたしだけ。こんな贅沢な事はありません。頑張って登って来て良かった。先週辿った北穂高岳から涸沢岳への稜線、そこからY字型に切れ落ちる白い谷、鳥も通わぬ滝谷が全容を見せています。
青空の下、しばし北アルプスに抱かれていましたが、いつまでもいるわけにはまいりません。槍平に向かって急下降。もう10月なのにこの日は真夏日。持参した水2Lはほぼ無くなり、槍平で1L給水。槍平から滝谷出合、さらに白出沢出合までの道は歩きにくい石伝い。白出沢からは車道。歩きやすいが長い道。途中、穂高平小屋で頂いた掻き氷の旨かったこと。小屋の主人曰く、「ショートカット道と車道を比べて見ましたが、所要時間は同じでした。車道を下った方がいいですよ」。お言葉通り車道を下りましたが、もううんざりです。
駐車場を出て、戻るまで11時間以上、わたしの足はへろへろで、下肢の痺れも腰の痛さも、お腹の調子の悪さも、みんな何処かへ飛んで行ってしまっていました。なんだか自分の足ではないような感じです。
帰りに汗を流した日帰り温泉、「ひがくの湯」は、正真正銘の源泉かけ流し。気持ちの良い露天風呂でした。
少々長い行程でしたが、それに見合う十分な満足感が得られました。
はじめまして、お越しをいただきありがとうございます。
笠ヶ岳に登った後、息子がやたらと「奥丸山」を話題にし、色々調べていて、「変だな」と思っていたのですが、この景色を想像してたのかもしれません。
(藪こぎがある、と説明されたので、保留にさせました)
ようやく納得しました。
ありがとうございます。
fuararunpuさん、息子さんと頑張って山登り、いいですね。
奥丸山へは、右俣・左俣のどちらでも踏み固められていますが、新穂高から中崎尾根を登る古い道は荒廃しているようです。
素敵な眺めが待っていますので、是非お登り下さい。
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