鯖街道ウルトラマラソン
- GPS
- 11:04
- 距離
- 79.3km
- 登り
- 2,178m
- 下り
- 2,124m
コースタイム
天候 | 晴れ後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
5/19 18:24京阪出町柳駅−19:13京橋駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大会運営が良く、危険箇所はありませんでした。 その他、私設エイドが多数あり、地域社会に支えられた素晴らしい大会です! ただ、前半のロードから気になっていたことを一言。 それは、ランナーが道幅いっぱいに広がって走ること。 クローズドコースじゃないのに道の端を走らず、真ん中を走る人の多いこと。 車が近づいてきたことを大声を掛けてようやく気付く人も。 自分の前後左右も確認せずに最短コースを進もうとする姿が多くて残念でした。 事故が起こらなかったことが救い。 ずっとレースが継続できる様、自分も含めてお互いが気をつけること。 改めて感じました。 |
写真
感想
いよいよ春シーズン最大の楽しみ、鯖街道ウルトラマラソン。
大阪に住むボクらおっさん世代にとって、福井県若狭地方は夏に海水浴を楽しむ避暑地。
その若狭は小浜から京都の出町柳までのAコース通称「本鯖」と呼ばれる76km。
他方、途中の梅の木からのBコース通称「半鯖」が42km。
鯖街道は若狭で捕れた鯖などの海産物を行商で京都の町に運んだ道。
「京は遠うても十八里」...記念館を訪れて昔の人はスゴイなーと感心しきり。
鯖街道と呼ばれるルートはいくつもある様で、根来坂峠(標高875m)、八丁平(同870m)、杉峠(同850m)の山々をロードでつないだAコース本鯖が今回のコース。
前日に家出か、夜逃げか、と思える様な自分の荷物と5人用のテントを担いでJR大阪駅へ。
チームのメンバーと合流して電車、バスを乗り継いでJR小浜駅前へ。
当日の受付場所である台場浜公園までトボトボと約1km。
フライなしで簡易的にテントを設営、寝場所を確保してビールの買い出し、しばし男子会。
15時を回る頃、御食国若狭おばま濱の湯で疲れを癒やし、受付を済ませる。
近くに温泉があるのは嬉しい♪
夕食は小浜駅近くの居酒屋で海の幸を堪能、そして明日へ備える。
(駅前には飲食店がたくさんあります。)
当日は5時から5時40までに集合して6時スタート。
テントの撤収も考えて3時起床予定。
しかし、深夜に...あー花粉や(泣)
鼻水と鼻づまりが酷く、エ○タック鼻炎薬を投薬。
これが効かず寝不足、しかも頭痛。(ア○ガードを切らしたのが痛かった!)
寝不足でボーとして食欲もなく、持参した爆弾おにぎりの代わりにカロリーメイトのゼリーでエネルギー充填。
頭痛あり、膝痛あり、止むなくロキソニン一錠目投薬。
膝痛はGW後半の大峰山縦走の時に。何でこんな時に?
2週間の間、日曜の生駒ラン以外は休んでいたのに痛みは残り、痛い目に遭うのは数時間後。
練習以外でフル以上の距離は走ったことないし、脚も不安やけど、楽しもう。
風景、会話、そしてエイド。
何とか8時間台でゴールしたい。
序盤、市街地のロードを抜けて清流横の国道を山間部へ。
どのレースも「前半つっこまない」「笑顔でゴール」の気持ちを強く持ち、緩やかな上りを6'05''/kmでゆっくりと。
27km地点の百里小屋でチームの先輩二人と再会、アドバイスをいただく。
「ここからアホほど退屈な平坦なロードが15kmも続くから飛ばすなよー!」
「後で潰れるぞ!」
もう膝が「イヤヤ!イヤヤ!」言うてますけど...(苦笑)
5'40"/kmで入るも、左膝全体に痛みが回ってきた。
右膝をかばってか、ヤバイよなー。6'20''/kmまで落とす。
半分の39kmまで、せめて次のエイドまで、ロキソニン二錠目は我慢したい。
やっぱりアカン...32kmすぎの私設エイドで左膝の痛みに我慢できず(痛)
カステラとオレンジジュースをいただき、投薬。
どこまで持つかな...?
36kmの川合エイド到着。
リスタートも7'00''/km前後で、フラフラと歩を進める。
50km地点のの尾越のエイド...残り26km。
もう空も真っ黒やん。
雨脚が次第に強くなる。
事前の天気予報が「雨」から「昼からにわか雨」程度になっていたので、レインシェルは置いてきた。
代わりにウインドシェルを着用してリスタート。
さてさて、林道を進むも、めっちゃ寒い。
雨が身体を叩き、霧が濃くなり、視界が悪い。
ガケ下にはクロカン仕様のジムニーが横たわっている。
あんまり見たない光景やわー(怖)
こんな状況で根来坂峠から順位を前後してきた京都から来た男性と併走。
なんか救われた。
会話しながら次のエイドまでゆっくりと。
男性はレジ袋を片手にゴミを拾いながら。
素晴らしい!「なかなか出来ひんよなー」。感心する。
雨脚が強くなる中、次のエイドの手前で再び京都の男性と併走。
彼は先ほどと違い、赤いノースフェイス製のUTMFロゴ入りののレインシェルを着用。
カッコイー!
聞けば、STYの選に漏れ、UTMFのボラに参加されたとのこと。
そのレインシェルは支給だって。羨ましい♪
イヤイヤそれだけ働いてきたんだから、当然ですよね。
しばらくして、ようやく杉峠のエイド。
「お疲れ様ー!」エイドから声がかかり、嬉しくなる。
ここが最後のピーク。
そして豆腐ソーメンをいただき、三錠目のロキソニンを投与して再出発。
膝ちゃん、頼む!
ここからが鞍馬へ向かう延々と続く悪名高きロード下りの激坂。
体験者が「鞍馬の下りで脚を潰して、最後の鴨川沿道で心が折れる」と評する最後の難関。
脳ミソまで響くくらいの振動!
しかし、ロキソニンのおかげか、ランニングハイか、魔法か、何故か身体の感覚が鈍く、左脚を引きずりながらでも、ゆっくり走って下れる。
ロードで走るリズムが単調やったから行けたんかな、トレイルが続いたら無理やったかも。
だんだん視界が晴れ、雨がやみ始める。
そして、待望の鞍馬エイド。
あと12kmちょっと!
グレープフルーツがうまーい♪
ここは観光地なので、車の往来も多く、走り難い。
ウェアも乾いてきたところで、市街地へ。
再出発!
一度止まったら、また走れるか?
不安いっぱいでエイドに立ち寄り、その親切さに癒やされ、走り始めの激痛に顔を歪めて走り始める。
最後のエイドまであと4km。
残念ながら、再び強い雨が。
前を走るランナーに追いつき、しばらく併走。
「10時間切れるかな!?」
「このペースでは微妙どころか、無理やろ(悲)」
「最後まで楽しみましょー!」
お互いに励まし合いながら、フラフラと走る!
長い...
「お帰りなさーい!」
「お疲れ様−!」
エイドから元気な声がかかる。
最後のエイドで、ここまでがんばってこれた理由が解った。
エイドの掛け声に励まされてたことを。
感謝。
最後のエイドもお茶と梅干し。
そしてご自慢の自家栽培のミニトマト。
これも美味しかった♪
「ありがとうございました!行ってきます!」
「行ってらっしゃい!最後までがんばって!」
やっぱりええわ。
エイドとのこのやり取り♪
最後の鴨川沿道5km。
なぜかしらペースがガクンと落ちる。
.皆が体験する「心が折れる」ってイメージ!?
膝の痛みも最高潮に達し、さっきまでの魔法は解けたみたい。
長い...たった5kmやで。
もう8'00"/kmぐらいがやっと。
やがて出町柳手前の橋の下周辺に多くの人が見える。
「ラストー!」
「ナイスラン!」
「お疲れ様−!」
みんなが次々に声をかけてくれる。
何なん?この声援...嬉しすぎるやん。
「ありがとうございまーす!」
ゴール!
楽しかった!
いや、辛かった方が大きい...撃沈やったけど、完走した。
最高のレース運営に感謝!
道中会った方々、エイドの方々、応援してくれた方々。
ありがとうございました。
また、忘れられへんレースになった。
来年も絶対に出るよ!
8時間台目指して!
ゴール後。
GPSを切り忘れ、風呂屋まで計測(笑)
その帰り。
あの家出道具のひとつ、5人用テントは即座にコンビニから自宅に強制送還!
翌日。
左膝から足先までは象さんの鼻の様でした(泣)
自由に動くという意味ではなく、関節が視認できずという意味で(泣)
それにしてもお土産の焼き鯖と鯖寿司は絶品でした♪
昔の人はすごかった。
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