七ヶ岳は周回が面白い
- GPS
- 04:49
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 745m
- 下り
- 794m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
黒森沢はロープがあるのでいいが、沢靴のほうが快適に登れる |
写真
感想
今週辺りは紅葉がいいかなあと思い福島の七ヶ岳に行ってみた。先日荒海岳に登った時にこの山が3百名山だと聞いたのでそれなりに有名らしい。ここには二度登っているが今回は黒森沢を通過する周回コースとした。黒森沢は沢靴があったほうがいいとのこと。一般路なのに必要かなとは思ったが自分の持っている沢靴は山道もそれほど問題なく歩けるのでそれで行くことにした。
初めての登山口はいつも緊張する。舗装はされているものの狭い林道を伝っていくと急に道が広くなり目的の場所に出た。ただ先着の車はない。七ヶ岳本山は登ってもこの登山口から縦走では時間もかかる。敬遠されているのだろう。そんなことを思っていたら神戸ナンバーの車が一台上がってきた。遠いところから来ているなあと思うが自分の車は鈴鹿ナンバー、大差ないか。挨拶をすると単身赴任で宇都宮に来ているとか。私の逆パターンだ。ナンバープレートだけではなかなか判断できない。この人はここから七ヶ岳までの往復だそうだ。上で会えるといいなと思ったが結局会えず。
さてまずは黒森沢の登山口まで林道歩きだ。ほとんど水平移動だがこのあたりは紅葉が盛りである。もう標高1000mぐらいまで降りてきている様子。この道からは北の方が開けて見える。そこには平らな地形が展開している。先日行った駒止め湿原方面のようだ。駒止め湿原は期待外れだったあのフラットな地形はやはり気になる。もう少し探索してみようか。
林道を歩いていくと黒森沢を通過する形になる。登山道が現れないのでおかしいなと思いつつ行くと広い駐車場と林道のような広さを持った登山口に着いた。ここから南下するらしい。道はすこぶるよく、沢らしきものも一向に現れない。このまま稜線まで出てしまうのかとも思ったがそんなことはなく、少し巻き道のようなところを通って護摩滝に出た。
なかなか立派な滝で両側にロープが垂れ下がっている。ここを登るのかなあ。でもそこに取りつこうとすると淵に一度入らねばならぬ。どうしようかなと思って振り返ると巻き道を見つけた。なんだ、ここから行けばいいのか。そう思ってそこから巻き上がるとすぐに滝の上部に出た。上から見るとちょっと落差がある。そしてここから先を見るとずっと滑が続いている。斜度は緩いがそこにロープがたくさん下がっている。それを持って歩けば安全だ。さらに今日履いてきた、沢靴もしっかりとグリップしてくれる。水が入ってきて冷たいが、もしここを登山靴で行ったら水に入らぬように相当苦労したに違いない。でも滑を沢靴で歩く分には快適そのもの。沢登りというには物足りないが一般路としては十分楽しめる沢歩きだ。しかも結構長く続く。結局ほとんど稜線近くまで滑の続く沢だった。これなら夏でも結構いいかもとそんな気にさせるルートだ。
稜線に飛び出したところは大きく西側の展望が開けていた。山頂部が白くなっているのは会津駒に燧ケ岳。その南には白根山や日光連山がある。最近では結構見慣れてきた風景だ。晴天の下こうした景色を見られるのはうれしい。
そしてここから10分もかからずに登頂。先ほどよりもいい景色が待っていた。那須や大佐飛、鶏頂山なども見えている。どれもこれもこの一年ぐらいで登った山だ。今日は遠くの山が見えないがこれだけ見えれば十分といえる。ここで長居をしてもよいのだが時刻は10時半前。まだお腹も空いていないのでランチには早すぎる。先に進もうか
七ヶ岳はここから七つの小さな峰を越えていくのだが巻き道などはなくひたすら稜線上を歩く。高低差はそれほどないので大したことはないが、展望が少ないのが残念。どこでランチにしようかなと思いつつ行くととうとう最後のピークである下岳に来てしまった。今までのピークは展望がなかったのでここも期待薄かと思ったが、それはいい方に外れた。
南側が大きく開けており程よい広さがある。人はいないし時刻もランチにいい時間。喜んで休憩場所とする。そこでひとりラーメンを作っていると男性が一人逆方向からやってきた。てっきり七ヶ岳の往復と思ったらどうもわけのわからぬところを
歩く人らしい。やあひどい藪だったと言ってニコニコしている。地図出してルートを尋ねるが、なるほど道の書かれていないところを歩いているようだ。会津の藪も結構深いと思いうのだが好きな人はいるもんだ。
7ヶ岳に向かって去ったその人を見送ってラーメンを食べ終わると今度は単独の女性が現れた。ルートは下岳から7ヶ岳の縦走でそのまま西に向かって降りるらしい。この人も七ヶ岳の往復ではない。聞けば4時に東京の自宅を出て駅から登山口までは8キロぐらい歩いてきたらしい。目的の下山口のバスの時間も気になるという人だった。今時、日帰りでそんなに長い林道歩きをする人も珍しいのでは。ただ少し話をすると白山も夜行日帰りだったとかいうのでなかなか健脚らしい。白山の話が出るとつい自分もうれしくなって、そこでまた話が続く。山の話は尽きないが先を急ぐ人なので適当に切り上げ気を付けてと言ってお別れする。七ヶ岳本峰は多くの人が訪れるがこの下岳を歩く人はユニークな人が多いのだろうか。
まあ帰ろう。ここからは登りがないので気分的にはすごく楽。P1326の分岐にはすぐ着いてしまう。そこからは本格的な下りだが、そうはいっても標高差で300mもない。どこかでお茶でもしようかなと思う間もなく登山口に近づいてしまったが下るにつれてブナが多くあらわれまた紅葉も目立ってきた。急ぐこともないのでそこを十分満喫しつつゆっくりと登山口に戻った。登山口には車は自分の以外には無し。朝出合った人も、もう帰ったのだろう。ダートの林道をバイクが一台通り過ぎていくだけだった。
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