有馬富士


- GPS
- 01:50
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 205m
- 下り
- 214m
コースタイム
- 山行
- 1:42
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 1:50
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備された道。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
非常食
飲料
地図(地形図)
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
---|
感想
左ひざの腫れと痛みは大分おさまっては来たものの、まだまだ足をフルに曲げることはできない状態が続いている。ここでちゃんと治しておかないと、元に戻らなくなるとの危惧はぬぐえない。ということで、先週に引き続き極々短い行程で楽々歩ける場所を選ぶことにした。先週は小富士山だが今日は有馬富士だ。舞鶴若狭自動車道からきれいな富士山型のその姿を眺めたことはあるが、ちょっと登る対象にはならないなー、と思って何年かが過ぎた今日、ついに踏破のチャンスが来たわけだ。
三田のこの辺り、とんがった形をした小山がいくつもあって、あれかな、これかな、と首を左右に幾度か動かした頃、有馬富士公園の駐車場に到着。すると、眼前に本物の有馬富士が我々を待ち構えていた。わかってはいたが、近くで見るとますます小ぶりの富士山なのである。ではあるが、妙に和む風景だ。それに素晴らしい天気!ここ数日は晴れていたかと思うと黒い雲がやってきて、ザーっと冷たい雨が降る、不安定な天気だったが、今日は空は真っ青、風もなくポカポカん陽気となった。
まずは有馬富士公園の散策路を東寄りに進み、舗装された道を福島大池の袂へとゆっくりと下っていく。鮮やかに紅葉したイロハカエデなどを愛でながら、秋の穏やかな陽を浴びてのんびりした気分に浸る。ぽつりぽつりと紅葉狩りの人々が行きかう。福島大池を前にせりあがる有馬富士の様子はなかなかいい構図なのだが、池の水は一部に残るだけでほとんど干上がってしまって、見栄えがしないのが残念だ。
標識に導かれて「有馬富士」方向へと山道を入る。ここも色づき始めた広葉樹のトンネルで、差し込む陽の光が木々の葉を照らし心地よい。この先、山らしくなるのかと思いきや、再び別の駐車場に出る。大人数の団体が三田市の車とともに集結していて、きっと自然観察会か何かなのだろう、なかなかの賑わいだ。我々はその脇を抜けて一路、有馬富士を目指す。
駐車場のすぐ上の地点から、左の山中に木組み階段の小道が登って行っている。この道に入り、ヒノキを主体に雑木を混ずる林の中をひとしきり登る。途中、林道をまたいで進むうちに、周囲の林は常緑と落葉の広葉樹林に変わる。正面に開けた場所が見えてくる。ここで複数のルートが交叉し、道標に従って山頂方向へ。ルートは右90度に曲がってゆく。その後しばし平坦である。やがて登り加減になると、「わんぱく砦」の標識が現れる。ここからは岩場で、わんぱく砦とはこの岩場に与えられた名であることが察せられる。わんぱく砦の名から、小さな岩場が想像される。てっきり眼の前の岩のかたまりで終わるものと思っていたら、なんのなんの、ここから山頂直下までその岩場が続いているのだ。しかも、その傾斜は進むにつれて強くなる。その意外な展開に、おじい、おばあペアも何だか気分が高揚して、わんぱく心を炸裂させるのだった。岩場からは真下の福島大池を囲む富士公園の全容が見下ろされ、さらに三田盆地とそれを取り巻く里山群が一望のもとに眺められる。素晴らしい眺望だ。
岩場を越えるとすぐに山頂である。山頂の標識のすぐ後ろに、国土地理院と彫り込まれた石柱がある。四等三角点であろうか。山頂には四方から道が上がってきており、何人ものハイカーが眺めを楽しんでいた。低い丘にしては見事な眺望である。
さて、山頂からは西側に尾根筋を下る。ここは木組み階段が続く道で、傾斜が急で眺めはない。先ほどの「わんぱく砦」を通るルートから登ったのは正解だったと思った。急傾斜の区間は、舗装林道に降り立つところで終わる。ここから林道をゆるゆると下っていく。まばらに紅葉した落葉広葉樹の林を抜けると、福島大池の端に飛び出した。ここから池の西岸に沿う遊歩道を南に辿る。四分の三くらいが干上がった池の端には、大きく成長した魚が多数、死んで転がっているのだった。少々不気味な光景である。さらに進むと、巨大な流紋岩の岩盤が現れ、その上を橋がかけられているところに出る。この橋から福島大池側を見ると、今登ってきた有馬富士が正面にまるで屏風の絵柄のようにその全容を見せているのだった。
きれいに整えられた有馬富士公園の遊歩道を多くの散策者と共に進めば、まもなくして出発点の駐車場に戻ることができた。こんな楽ちんな小山の散歩でも、なんとなく山歩きをした気分になれるから不思議だ。まだ11時前。この時間なら、三田の旧市街にある「蕎麦いち」の開店に間に合いそうだ。久々に新蕎麦を味わって、山里の秋を堪能することとしよう。
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