金時山〜明神ヶ岳縦走ハイク
- GPS
- 08:05
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,159m
- 下り
- 1,436m
コースタイム
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 8:06
天候 | 快晴、山頂はやや風あり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
小田急の直行バス。2,000円弱。30分おきに出ていて便利すぎる。 強羅〜都内 箱根登山鉄道、小田急小田原線。小田急は運賃が安くて助かる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
金時山〜明神ヶ岳はぬかるみ多し。 |
写真
感想
登山初心者だという知人を案内した。新宿からアクセス良くて、かつ景色満点で楽しいところと言えばここしかないだろう。
新宿から乙女峠登山口直行バス始発便に乗車。
乙女峠登山口から植林帯を縫うように進むとほどなく乙女峠へ。冠雪した富士山が雄大だ。
峠から山頂までは、綺麗に刈り整えられたササに彩られた明るい冬枯れの小道が続く。南方には噴煙上がる大涌谷を抱えた箱根山を、北にはどデカい富士山を眺めながらゆるりと歩く。
火山特有の赤黒いスコリアを踏みしめつつ急に盛り上がった岩場を越えれば人で賑わう空間。金時山に到着。冷たい西風を防ぐ岩陰に陽だまりを見つけ腰をおろした。
テルモスに入れてきた熱湯を注いでカップ麺を作る。うまいんだよなぁ、これが。冷えた身体がゆっくりとほころんだ。
天下の秀峰と仰々しく記された物々しい標識で写真撮影。金時山と言えばこれだ。この鼻についた感じがなぜか憎めない。所詮、富士山が無ければこの山も無名だったろうにと思いつつも、天狗の態度が可愛らしく感じる。
金時山から南下しさらに先を行く。大きな駐車場を有した矢倉沢峠までは人が多い。子供連れパーティーと度々すれ違う。老若男女誰もが幸せな笑みを浮かべる。それにいくばくかの元気をもらう。これが登山の良さでもある。
峠から西方はばったり人影が絶えた。遠く唸る西風を聞きながら静まり返った陽だまりのササ道を幾重にも連なるピークを越えてひたすら歩く。
いつかいつかと思いながらやっとたどり着いた明神ヶ岳は最高の演出で迎えてくれた。海だ。房総半島、三浦半島から広大な太平洋を挟んで伊豆大島、八丈島、伊豆半島を一望できた。さらに北側も丹沢山塊の全容、富士山、愛鷹山と奥多摩方面まで遠望できた。金時山から明神ヶ岳へ続く縦走路も見渡せて歓びもひとしお。実に素晴らしい。
さてここでもカップ麺を食す。テルモスのお湯をコンロで再煮沸して注ぐ。温かい食べ物を胃に流し込むとこの上ない満足感が押し寄せてきた。
すでに日没時間が迫っているので、この辺りで下山としよう。斜陽にきらめく太平洋を眺めながら黄金に光を放つ枯れ葉を踏みしめて箱根の谷底へと降りていく。最後に別荘地を抜けて優雅な空気感に羨ましさを感じながら人生の余裕の大切さをしみじみと感じ取り帰路についた。
箱根登山鉄道から小田急線で都内へ滑り込み、22時前に帰宅。自宅アパートで湯船に浸かり幸せを噛みしめた。
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