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Yamareco

記録ID: 384186
全員に公開
雪山ハイキング
奥多摩・高尾

秀麗富嶽十二景(五番/奈良倉山)

2013年12月22日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
09:22
距離
19.6km
登り
1,913m
下り
1,732m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

 
07:30 小河内神社BS
08:40 イヨ山(979.1m)
09:20 ヌカザス山(1175m)
10:35 鶴峠分岐
10:45 三頭山西峰(1527m)-10:55
12:15 向山分岐
12:50 鶴峠ー13:00
14:15 奈良倉山(1348.9m)-15:00
16:50 小菅の湯
天候 快晴!!
過去天気図(気象庁) 2013年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
 
【往路】
 <電車>
 05:28 立川駅
 06:51 奥多摩駅
 <バス>
 07:00 奥多摩駅BS
 07:30 小河内神社BS

【復路】
 <バス>
 17:23 小菅の湯BS
 17:40 金風呂BS着
 17:43 金風呂BS発
 18:20 奥多摩駅BS
 <電車>
 18:34 奥多摩駅
 19:10 青梅駅着
 19:19 青梅駅発
 18:48 立川駅
コース状況/
危険箇所等
 
【麦山の浮橋(ドラム缶橋)】
 小河内神社BSは、奥多摩湖畔上流に位置し、BSから湖を見下ろすとドラム缶橋こと麦山の浮橋が対岸に渡されています。
 浮橋は多少揺れますが、手すりがあるので落ちる心配はありません。
 浮橋は、以前、ドラム缶で作られていたためドラム缶橋と呼ばれ、以後、ポリエチレン・発砲スチロール製の浮きに変わってからもドラム缶橋の愛称で呼ばれ続けているようです。


【小河内神社BS→三頭山】
 浮橋で奥多摩湖を対岸に渡り山道を少し登って奥多摩周遊道路を右に進んで5分ほど歩くと左に登山道の道標が現れ、緩急織り交ぜた杉の植林帯の中を進んでいきます。
 時々木々の間から奥多摩湖がちらちらと見えるときがありますが、ほとんど景色は見えず、登り下りをくり返しながら進み、傾斜がだんだんきつくなってきます。
 路面は表面が凍った雪が現れ、歩みを進めるたびに表面が割れてズボッと沈み込みます。
 地味なイヨ山、ヌカザス山にそれぞれ到着するも眺望はあまり利きません。
 ツネ泣き坂から急登になり、鶴峠分岐を経て、さらに高度を上げていきます。
 夏道では、三頭山西峰直下で左方向に巻き道を進み、御堂峠に合流して木段を登って頂上に至りますが、この日は直登して山頂の西15m程の尾根に至る踏み跡をたどり三頭山山頂に到着しました。
 山頂は、檜原都民の森エリアになり、急に人が多くなりました。


【三頭山→鶴峠】
 三頭山山頂から西に延びる稜線に沿って鶴峠を目指します。
 サラサラのパウダースノーに一人の登山者が下った踏み跡があったのそれを頼りに進みました。
 積雪は30cmほどで、すねの辺りまで雪で埋もれます。
 下り始めは稜線上を進み、途中からピークを巻くように北側斜面に登山道が築かれています。
 神楽入ノ峰の前などところどころ登り返しますが、下り基調で進みます。
 高度を下げると杉の植林帯に入り、道幅のある林道を抜けると舗装路(上野原丹波山線)に出合ったところが鶴峠です。


【鶴峠→奈良倉山】
 鶴峠から「JTの森 小菅」を抜けて奈良倉山を目指します。
 JTの森を右手にして分水嶺となっている左の登山道を登ります。
 高度を上げるにつれて雪が深くなり、吹き溜まりでは40cm程のところもありました。
 踏み跡はありませんが、赤テープや指導標が十分にあるので道迷いの心配はありませんでした。
 松姫峠への分岐の手前で九十九折りの急登を登り、分岐から左に大きく迂回して奈良倉山山頂に到着します。
 奈良倉山の山頂は樹林に囲まれ富士山の眺望はありませんが、南に10mほど進んだ所に展望が開けた場所があります。


【小菅の湯】
 鶴峠から小菅の湯に向かうバス路線がありますが、今年は4月13日〜6月2日・9月28日〜12月8日が運行期間です。
 富士急山梨バス(http://www.yamanashibus.com/u-iio-limited-timeH25.pdf)

 小菅の湯(http://www.kosugenoyu.jp/)
ドラム缶橋こと麦山の浮橋
ここからスタート(L)
2013年12月22日 07:29撮影 by  DSC-WX300, SONY
5
12/22 7:29
ドラム缶橋こと麦山の浮橋
ここからスタート(L)
途中から、雪の登山道へ。
積雪量もさほどではなく、テンションが上がります(r)
2013年12月22日 08:41撮影 by  EX-ZR1000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/22 8:41
途中から、雪の登山道へ。
積雪量もさほどではなく、テンションが上がります(r)
イヨ山(979.1m)(L)
2013年12月22日 08:41撮影 by  DSC-WX300, SONY
12/22 8:41
イヨ山(979.1m)(L)
ヌカザス山(1175m)(L)
2013年12月22日 09:22撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 9:22
ヌカザス山(1175m)(L)
一面の銀世界(L)
2013年12月22日 09:31撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 9:31
一面の銀世界(L)
三頭山へ(L)
2013年12月22日 09:39撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 9:39
三頭山へ(L)
積雪約30cmほど(L)
2013年12月22日 09:57撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 9:57
積雪約30cmほど(L)
雪の稜線歩き(L)
2013年12月22日 10:00撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 10:00
雪の稜線歩き(L)
雪を踏みしめ三頭山へ(L)
2013年12月22日 10:02撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 10:02
雪を踏みしめ三頭山へ(L)
日光に照らされ、枝先に付いた氷が輝いています(r)
2013年12月22日 10:39撮影 by  EX-ZR1000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/22 10:39
日光に照らされ、枝先に付いた氷が輝いています(r)
三頭山西峰(1524.5m)(L)
2013年12月22日 10:44撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 10:44
三頭山西峰(1524.5m)(L)
雪化粧した富士山@三頭山山頂(L)
2013年12月22日 10:45撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 10:45
雪化粧した富士山@三頭山山頂(L)
雪を纏った雲取、鷹ノ巣方面
いいなぁ(r)
2013年12月22日 10:50撮影 by  EX-ZR1000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/22 10:50
雪を纏った雲取、鷹ノ巣方面
いいなぁ(r)
見上げると枝先が凍っている(L)
2013年12月22日 10:55撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 10:55
見上げると枝先が凍っている(L)
鶴峠に続く踏み跡(L)
2013年12月22日 11:04撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 11:04
鶴峠に続く踏み跡(L)
踏み跡を辿って果敢に攻めるLArcさん(r)
2013年12月22日 11:05撮影 by  EX-ZR1000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/22 11:05
踏み跡を辿って果敢に攻めるLArcさん(r)
下りも果敢に攻めるLArcさん(r)
2013年12月22日 11:44撮影 by  EX-ZR1000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/22 11:44
下りも果敢に攻めるLArcさん(r)
クールダウン中のLArcさん(r)
2013年12月22日 11:46撮影 by  EX-ZR1000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/22 11:46
クールダウン中のLArcさん(r)
まだ動かないLArcさん(r)
2013年12月22日 11:47撮影 by  EX-ZR1000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/22 11:47
まだ動かないLArcさん(r)
LArcさんの抜け殻(r)
2013年12月22日 11:48撮影 by  EX-ZR1000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/22 11:48
LArcさんの抜け殻(r)
踏み跡をたどって鶴峠へ(L)
2013年12月22日 11:54撮影 by  DSC-WX300, SONY
12/22 11:54
踏み跡をたどって鶴峠へ(L)
向山との分岐(L)
2013年12月22日 12:15撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 12:15
向山との分岐(L)
登山道は杉の植林帯へ(L)
2013年12月22日 12:36撮影 by  DSC-WX300, SONY
12/22 12:36
登山道は杉の植林帯へ(L)
鶴峠バス停
残念ながら今年の運行は終了していました(r)
2013年12月22日 12:50撮影 by  EX-ZR1000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/22 12:50
鶴峠バス停
残念ながら今年の運行は終了していました(r)
鶴峠から奈良倉山へ(L)
2013年12月22日 12:57撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 12:57
鶴峠から奈良倉山へ(L)
ここも雪道(L)
2013年12月22日 13:07撮影 by  DSC-WX300, SONY
12/22 13:07
ここも雪道(L)
振り返ると三頭山(L)
2013年12月22日 13:27撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 13:27
振り返ると三頭山(L)
頼りになる先導者rgz91さん(L)
2013年12月22日 14:12撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 14:12
頼りになる先導者rgz91さん(L)
奈良倉山(1348.9m)(L)
2013年12月22日 14:15撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 14:15
奈良倉山(1348.9m)(L)
ご褒美をいただきました(r)
2013年12月22日 14:17撮影 by  EX-ZR1000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/22 14:17
ご褒美をいただきました(r)
山頂標示付近は木々に覆われ眺望がないと思ったら…
いざビューポイントへ(r)
2013年12月22日 14:18撮影 by  EX-ZR1000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/22 14:18
山頂標示付近は木々に覆われ眺望がないと思ったら…
いざビューポイントへ(r)
秀麗富嶽(L)
2013年12月22日 14:18撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 14:18
秀麗富嶽(L)
奈良倉山天望所からの富士山
逆光気味ですが、遮るものなく富士山を望むことができます(r)
2013年12月22日 14:19撮影 by  EX-ZR1000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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12/22 14:19
奈良倉山天望所からの富士山
逆光気味ですが、遮るものなく富士山を望むことができます(r)
帰路は、自分たちの足跡を辿ります(r)
2013年12月22日 15:02撮影 by  EX-ZR1000 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
12/22 15:02
帰路は、自分たちの足跡を辿ります(r)
小菅の湯(L)
2013年12月22日 16:50撮影 by  DSC-WX300, SONY
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12/22 16:50
小菅の湯(L)

感想

 
【計画】
 今年3月、秀麗富嶽十二景を登るきっかけを作ってくれたのは、会社のヤマ友rgz91さんです。
 二人とも残す一座は奈良倉山になったので「最後の一座は一緒に極めよう」と計画を立てました。
 ルートはわざわざ三頭山を登って一旦鶴峠まで下り、再び登り返して奈良倉山に至るものです。
 奈良倉山へのアプローチは他にもいくつか考えられますが、ドラム缶橋こと麦山の浮橋が渡されたこと、骨のある山歩きをしたかったことから私が提案したところ、rgz91さんに採用された(飲んでもらった)ものです。
 大月市が選定した秀麗富嶽十二景なのに、出発地は東京都奥多摩町、終着地は山梨県小菅村となります。


【雪中行軍 その1】
 3日前に都心にも雪が降る予報でしたが、所によってチラチラと降った程度で積雪はありませんでしたが、山には予想より多く積もっていました。
 ヌカザス尾根は北斜面で日当たりが悪いため表面だけが凍り踏み込むとザクッと音を立てて足が雪に沈みます。
 踏み跡は複数あるので、そこに足を乗せて歩けばズボンのすそを濡らすことなく進むことができました。
 陽が高くなり、明るい日差しに向かって雪山ハイクを楽しむことができました。


【雪中行軍 その2】
 三頭山から鶴峠へは踏み跡は、同じ方向、鶴峠に向かわれた方がわずか一人でした。
 このルートは二人とも通ったことがなかったため、この踏み跡がなければ断念していました。
 先行した方には感謝です。
 三頭山から下り出すとすぐに深い雪に足を取ら、傾斜が急なところでは滑って転ぶこともありました。
 スパッツを持参しなかったため、ズボンのすそは徐々に濡れ、靴の中にも雪が侵入して靴下が冷たくなっていきます。
 それでもめったにない雪道歩きのためテンションが高く苦痛を感じることなく、柔らかい日差しの中、雪や氷で輝く枝先を目にしたり、雪の上に身体を投げ出したり存分に楽しむことができました。


【雪中行軍 その3】
 鶴峠から奈良倉山への登山道には、初めのうち踏み跡がひとつあったものの、途中からなくなりバージンスノーを進むことになりました。
 ここまで勢いに任せて腿上げに近い状態で進んでいたせいで足に疲労が蓄積されていたようで、途中で足が攣って進むことができなくなりました。
 rgz91さんに先導を交代してもらい、進んでは攣り、腿を伸ばしては進みをくり返し頂上に向かいます。
 陽が当たらない上、行動しない時間が続くと徐々に体が冷えてきて思うように体が動かなくなってきます。
 吹き溜まりを通るとサラサラの雪がすねまで覆い、足元から忍び寄る寒さによって気力も低下していきます。
 辟易とし始めたころ山頂が近づき、気力を取り戻して奈良倉山頂上に立つことができました。


【秀麗富嶽十二景】
 秀麗富嶽十二景は、山梨県大月市が市内全域に散らばる山の頂から富士山の眺めが美しく望める景色を12選定したものです。
 大月市は、富士山の北東に地位するため北斜面を望むこととなり、また、日中は逆光となります。
 12の景色は、場所によって富士山の周囲に重なる山並みが異なる上、季節や時刻により情景は様々です。
 それでも安定感のある円錐形のシルエットや、何より圧倒的な存在感に変わりはなく、その山容が見えるだけで得をした気分になったり、励まされた気分になる存在です。
 十二景の中でどこからの眺めが一番良かったか、一つだけ選ぶのは難しいのですが、最後の奈良倉山かもしれません。
 富士山のすそ野まで大きく開いていて、まるで山々が奈良倉山からの眺めを邪魔しないように避けている感じです。
 今回は、奈良倉山に至るまでに三頭山に立ち寄ったため、山頂で十分な時間を確保することができませんでした。
 バスの運行が開始される4月になったら、まっすぐ奈良倉山を目指したっぷりその景色を楽しむんでこようと思います。


【暦】
 東京(東京都)
 2013年12月22日(日)
 日の出 6:47
 日南中時 11:39
 日の入り 16:32
 月の出 21:02
 月南中時 2:52
 月の入り 9:31

【本山行の発端】
 大月市が選定する秀麗富嶽十二景巡りを始めたのは昨年の秋頃。
 昨シーズンで半分程度を巡ることができ、上出来だと思っていた。
 会社及び山行の先達たるLArcさんに「『秀麗富嶽十二景』はお薦めですよ☆」とお声掛けしたのは今年3月。
 気が付けばものの一月であっという間に追い抜かれていました。
 しかし、先日LArcさんとご一緒した小金沢連嶺縦走及び先週の鬼退治により、二人とも奈良倉山を残すのみとなったところ、嬉しいことに、LArcさんから最後の一座を極める山行にお誘いいただき、ご一緒させていただくことになりました。

 ありがたいことに、前回の小金沢連嶺縦走のときと同様、今回の行程案もLArcさんが提案してくださったのだが…
 
 「???」

 目指すのは大月市にある山であるはずが、スタートは奥多摩湖湖畔の小河内神社となっているではありませんか。
 詳しく見てみると、ルートは、三頭山(1527m)〜鶴峠〜奈良倉山(1348.9m)となっている。
 これはもはや、縦走というよりも、違う山を2つハシゴするようなものでは…
 ここでLArcさんから一言。

 「こういうドMなルート、好きでしょ?」

 不思議と、腹が据わるものです。

【三頭山】
 奥多摩駅から小河内神社BSへの車中、眺めた山々が白くなっていることに気付きました。
 数日前、都心ではほとんど降らなかった雪が、奥多摩の山々には降ったということなのでしょう。
 ヌカザス尾根に入り、しばらくは落ち葉が積もる道を進んでいたところ、途中からその上に雪がかぶさるようになりました。
 序盤は、表面がシャーベット状の道を踏み締めて進んでいたところ、標高が上がるに連れて雪質が変化し、新雪に近い状態になるとともに積雪量も多くます。
 そして、積雪量が増えるにつれて、私たちのテンションも上がっていくのです。
 実は、ヌカザス尾根は、先月訪れたときに苦しめられた記憶があったのですが、そのトラウマをあっさり払拭してしまうくらい、順調に進むことができました。
 山頂からは、富士山はもちろんのこと、白く染まった雲取、鷹ノ巣方面の山々も楽しむことができました。
 
【三頭山〜鶴峠】
 鶴峠への道は、二人とも未踏であったものの、一人の踏み跡が残されていたため、ありがたくこれを辿って進むことにしました。
 基本的には下り基調の道であるものの、積雪量はヌカザス尾根よりも多くなっており、足を踏み出すごとに沈む足を持ち上げるという、いわば腿上げ状態であった。
 思うように行軍のスピードは上がらないものの、下り斜面で雪と格闘するのはスキーのように楽しく、雪に体を投げ出してしまおうかと思案していたところ、LArcさんに先を越されてしまったり、雪に残された人間以外の足跡に思いを馳せてみたり…
 普段の山行では味わえない要素が盛りだくさん。
 途中でイノシシを追っている猟師さんとのべ3回出会い、鶴峠までの登山道の状況などを教えていただきました。
 
【鶴峠〜奈良倉山】
 鶴峠から奈良倉山を目指します。
 序盤は、道もはっきりしているため、シャーベット状の雪を踏みながら淡々と登ります。
 途中、林道との合流が何度かありますが、基本的には木製の道標やピンクテープがあるので、踏み跡がなくても迷うことはありませんでした。
 ただ、登るにつれてやはり雪は深くなるもので、やや広い樹林帯に入り、ルート取りの自由度が増すと、一瞬戸惑うことがありました。
 しかし、注意して周囲を見回せば、道標なりピンクテープが見つかりました。
 あと数十センチ雪が深ければ、道標も雪に埋もれてしまっていたのではないかと思うと…
 半ば雪をこぎながら辿り着いた奈良倉山は、山頂標示の十数メートル南に「天望所」があり、富士山を望むことができます。
 他の秀麗富嶽から見る富士山は、道志山塊や三ツ峠など何かしらの山々が立ちはだかるものですが、奈良倉山から眺めると、それらが綺麗に左右に控えているため、富士山の裾まで綺麗に眺めることができます。
 秀麗富嶽の中でも稀な存在なのかもしれません。

【ポスト秀麗富嶽】
 本山行をもって、とりあえず、秀麗富嶽十二景を全踏破することができました。
 同じ秀麗富嶽の中でも、山頂までの行程や、眺める富士山の姿も様々です。
 しかも、その多くは中央線沿線の駅からアクセスが良いというのもメリットです。
 これからも、登る季節を変えたり、山歩きに興味のある友人を誘ったりして訪れてみたいと考えています。

 ところで、秀麗富嶽の山々を訪れると、そのいくつかには「山梨百名山」という標示が併設されていることがあります。
 南アルプスや八ヶ岳、奥秩父縦走をこなしたLArcさんに尋ねてみたところ、すでに30数座を踏破されているとのこと。
 私も確認してみたところ、まだ20数座。
 あまりこれらのカテゴリーに固執すると、山頂を踏むことが目的となってしまい、本末転倒となるところ、山梨百名山には、道志山塊や富士五湖周辺の山々など、非常に魅力的な山域が多数含まれていることから、今後の山行計画の参考にしたいとは考えています。 

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コメント

こんばんは!
LArcさん, rgz91さん、はじめまして、かな

お二人の踏み跡をヌカザス山以降ずっと追っかけてた者です。 私は三頭山の避難小屋泊でしたが、翌日の鶴峠までと、奈良倉山の山頂までは数少ない踏み跡の2人分がお二人だったとはお世話になりました

三頭山下り、鶴峠までの猟師さんが昨日も奈良倉山に登るといってた若者2人がいたよ、と言ってましたが、きっとお二人のことだったんですね 。特に奈良倉山では二人分の踏み跡しかなくて後続としては楽チンさせていただきました。山頂で周回され下山されてた踏み跡に、一瞬この先は一人か ?と思いましたが、松姫峠へは踏み跡多数で大丈夫でした。

それにしても、このコースを早朝からとはいえ日帰りで行かれるとはいつもながらガッツリでしたね 。そういえば、LArcさんの御坂山塊縦走レコもがっつり歩かれてるなと感心してました。
2013/12/24 23:16
こんばんは!
レコ、拝見させて頂きました。
う〜む。
確かに、これは縦走では無いですね
山、二つ登ってます!

スゴイ体力ですね
私は、三頭山の頂上で、体力の限界に近かったです。
まだまだ、修行が足りません。

でも、今年から山に復帰したばかりですから、
そう思うと、まぁまぁか?
なんて、自己満足でもあります。

何処かで、お会い出来たら良いですね。
よろしくお願い致します
2013/12/24 23:43
こんばんわ(*^^*)
rgzさんはじめまして(*^^*)
ラルクさん、こんばんわ(*^^*)

秀麗富嶽十二景 、来年回ろうかなと考えています(*^^*)

レコ参考にさせていただきますね(*^^*)
2013/12/25 0:16
LArcさん、rgz91さん、こんばんは!
ををっ??
22日早朝の奥多摩駅でニアミスしているような。
とは言え、自分はまさかの寝過ごしに
放心状態だったんですけどね…

それにしても「ガッツリ」コース ですね〜
「オツネ」に号泣 させられた身からすると
ヌカザス尾根を上った後に
もう一山行く気力があるのが不思議です〜

今回の奈良倉山でお二人とも
秀麗富嶽十二景 完登なんですね!
おめでとうございます!!

自分は奈良倉山では「敗戦」していますので
行ってみたくなりました〜
2013/12/25 0:22
ShuMaeさんへ
ShuMaeさん、コメントありがとうございます。

rgz91さんと「三頭山避難小屋泊もありだね」と話していたのです。

小屋を利用していたらお会いできたと思うと残念です。

実は私たちの計画はShuMaeさんが歩かれたコースだったのですが、積雪によるペースダウンによりやむなく奈良倉山から鶴峠に戻ったのです。

レコを拝見して無理をしなくてよかったと思った次第です。

ShuMaeさんのレコはこれからも注目させていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。
2013/12/25 0:34
ringo-yaさんへ
ringo-yaさん、コメントをいただきありがとうございます。

本山行の成功のカギはringo-yaさんにあると言って過言ではありません。

バージンスノーではなかったにもかかわらず、ツボ足による歩行があんなにも大変だったとは、身にしみてよくわかりました。

そこを切り開いたのですから、本当に感謝・感謝であります。

私はというと、最後は足が攣る始末で、決して体力があると言われる程のものではありません。

今回は1日違いでしたが、いつかお目にかかれるのを楽しみにしております。
2013/12/25 0:38
robakunさんへ
robakunさん、コメントをいただきありがとうございます。

秀麗富嶽、すごくよかったです。

私のようなもののレコが参考になるかどうかわかりませんが、少しでもお役にたてれば幸いです。

また、御一緒できれば、なお幸いであります。
2013/12/25 0:40
すごいコースですね!
LArcさん、こんばんは!
rgz91さん、初めてコメントさせて頂きます。

気持ち良さそうな写真たくさんのレコですね

↑でkeichiro01さんがおっしゃってるのと全く同感です ヌカザス尾根を登った後に、もひとつ行っちゃうというのが驚きです

それとは反対にあんまり驚かなかったのは、LArcさんのお茶目っぷりですね

青空と雪景色満載のガッツリ三頭山&奈良倉山、お疲れ様でした〜
2013/12/25 0:47
keichiro01さんへ
keichiro01さん、いつもコメントいただきありがとうございます。

コースについては、私仕様になってしまい、ちょっと反省をしているところです。

雪を侮っていたのを痛感したのは奈良倉山を目指して登っているときでした。

オツネさんあたりは、踏み跡もあったおかげで、まだ雪山ハイクを楽しめる余裕がありました。

その後、腿上げ歩行がアラフィフに与えたダメージは大変大きく大幅なペースダウンでした。

そのせいで今回のメインである奈良倉山では昼食時間込みで滞在時間がわずかという景色を堪能するには不完全燃焼に終わりました。

keichiro01さんの「敗戦」とは雲ですね。

私も別な意味で「敗戦」です。

春先にバスが運行したら、keichiro01が歩かれたのと同じコースで再訪したいと考えています。
2013/12/25 0:52
funky_bbbさんへ
funkyさん、コメントを頂戴しありがとうございます。

クールダウンの写真、見つかってしまいましたね。。。

雪景色がそうさせたのだと思います。

しかし、山歩きとは五感で感じるものですよね。

目にする景色や花、耳に届く鳥のさえずりや水音、木や土の香り、そして、ほほに当たる雪の冷たさ・・・・

そして、靴に入る雪・・・濡れる靴下・・・冷たい指先・・・感覚がなくなる指先・・・

後半は暖かいお風呂を求めていました。
2013/12/25 0:59
おちゃめなラルクさん♪
 ラルクさん、こんにちは
  rgz91さん、はじめまして

 1枚目からさっそく!あの橋を渡ってみた〜い と思いました
 あ!言われなくてもわかってます!
 落ちる確率高めなアルガです

 ラルクさんが雪につっこんでる写真がカワイイですhappy02
 同じ日、違う場所で、アルガたちも雪にダイブしてましたよ
              でわでわ
2013/12/25 13:28
快晴の青空の下、快適歩きですね!
LArcさん、rgz91さん、こんばんは!

快晴の青空に白銀の尾根歩き!
写真、存分に楽しませて頂きました

奈良倉山はあまり馴染みのない山でした。
裾野まで良く見渡せる好展望!行ってみたくなりました。

LArcさんは先日の私の奥多摩三山レコで、”橋が架かったので行かねばなるまい”とコメント頂きましたが、スタートからいきなりのドラム缶橋で早速有言実行ですね

ヌカザス尾根の登りから鶴峠への下降、奈良倉山への登り返し、さらには直前の積雪と実に濃い内容のものという認識で読ませて頂きましたhappy01

今年もあと残りわずかとなりましたが、雪山レコ引き続き楽しみにしております
2013/12/25 21:14
algaeさんへ
アルガさん、コメントをいただきありがとうございます。

浮き橋は奥多摩湖の水位が下がっていたので、最近敷設されたので行ってきました。

アスレチック感覚で楽しいですから、是非お越しください。

アルガさんたちも丹沢で雪に突っ伏していましたね。

やらずにいられませんよね♪

雪が降って喜ぶのは犬だけじゃないんですよね。
2013/12/26 0:19
kiyoponさんへ
Kiyoponさん、いつもコメントをいただきありがとうございます。

kiyoponさんに触発されて浮き橋に行ってきました。

そのせいでレコをご覧になった方々から、おかしなコースをとったと思われてしまいました。

雪を踏んでの山行はテンションが高く気持ちよく登ることができました。

富士山を愛でる山行は一区切りつきましたが、再訪してみたい山でした。
2013/12/26 0:30
完登おめでとう!
Larcさん、rgz91さん、秀麗富嶽十二景完登おめでとうございます。ガッツリ歩きですね。

三頭山から鶴峠の間の紅葉はとても素晴らしかったですよ、今年も歩きましたが。そんな時期もお薦めします。

Larcさんのクールダウン→まだ動かない先輩、私的に受けました
奈良倉山も色んなコースがありますが、春に坪山と併せて花を愛でながら、富士山を愛でながら歩くのが好きです。

同志山塊、富士五湖のエリアは私の大、大好きなエリアです。是非歩いて下さい。この周辺の山は尾根バリでかなり楽しみました。

先輩のLarcさん、後輩のrgz91さんコンビにお会いしたいと思っていますが、ばったりがあったら面白いですね。
2013/12/26 9:03
あらら・・こんなところで雪山を楽しんでいたのね
こんちわ

ふふふ・・いいですね・・雪・・

わたしは嫁に怒られて家から出れません(^^;

雪山・・素敵ですねぇ・・行きてぇよ〜〜

勝手に楽しまないように、フォローしてやる

       でわでわ

天気良くて最高ですね。

今度会ったらサインくださいね
2013/12/26 12:56
hukusiaさんへ
hukusiaさん、いつもコメントありがとうございます。

山梨百名山を制覇したhukusiaさんからしたら、秀麗富嶽十二景なんざちっぽけな存在です。

雪山気分は良かったのですが、紅葉の季節もよさそうですね。

そして花が咲き誇る春も。

hukusiaさんのブログには沢山のきれいなお花が載っていますね。

それを見ていたら春が待ち遠しくなりました。

私も山でお会いするのを楽しみにしていますが、珍道中の私たちに遭遇しても見て見ぬ振りをしないでくださいね。

でも、hukusiaさんにお目にかかるにはバリルートを歩かないと・・・
2013/12/26 22:42
uedayasujiさんへ
ウエダさん、コメントをいただきありがとうございます。

結構積もっていたので存分に楽しめました。

情景が異なると気分も変わりますね。

ウエダさんは奥さまに軟禁状態?

せっかくの装備が使えずもったいないですね。

奥さま孝行に励んで御機嫌をとって、早々にお山に繰り出せる日が来ることを祈っています。
2013/12/26 22:52
ShuMaeさんへ
コメントありがとうございます。

あの雪の中、避難小屋に泊まられたのですね。
さぞかしお寒かったことと思います。

ShuMaeさんは、奈良倉山にとどまらず、その先まで行かれたのですね。
私たちはとてもそのルートを貫徹する気力がありませんでした。

私たちも先行された方の踏み跡に大いに助けられました。
少しでもお役に立てたなら幸いです。
2013/12/28 20:09
ringo-yaさんへ
コメントありがとうございます。

あの踏み跡はringo-yaさんだったのですね。
山頂に近くなるにつれ、深くなっていく雪道を切り拓かれたとは!!!
あの踏み跡がなければ私たちは撤退を余儀なくされていたことと思います。
本当にお世話なりました。

いつかどこかの山でお会いできる日を楽しみにしております。
2013/12/28 20:13
robakunさんへ
robakunさん、コメントありがとうございます。

秀麗富嶽十二景は、登っている方の登山ブログをたまたま発見したことがきっかけでした。
何人かの知人にもお薦めし、LArcさんにも気に入っていただけたようでした。

ぜひぜひ登って、表情の違う様々な富士山を堪能していただければと思います。
2013/12/28 20:15
keichiro01さんへ
keichiro01さん、コメントありがとうございます。

先月、ヌカザス尾根を登ったときに、非常に苦しい思いをしまして、LArcさんから計画を持ちかけられた当初は不安だったのですが、雪でテンションがあがったのか、心理的にはあっという間に三頭山に到達することができました。

秀麗富嶽は午前中に頂上に辿りつきたいところ、今回は午後になってしまったので、逆光気味になってしまいました。
春になったら、早い時間に頂上に到達できるコースで再挑戦したいと思います。
2013/12/28 20:26
funky_bbbさんへ
funky_bbbさん、コメントありがとうございます。

三頭山から鶴峠までの稜線は、比較的綺麗な雪が豊富に積もってまして、寝転がりたい気持ちを抑えながら進んでいたところ、先行するLArcさんが立ち止まり、ダイブしていました。
体が冷えるのではないかと心配になるくらい、ゆっくり雪と熱い抱擁を交わしていました。

そんなLArcさんに引率していただいたおかげで、最後までやりぬくことができたのだと思います。
2013/12/28 20:33
algaeさんへ
algaeさん、コメントありがとうございます。

ドラム缶橋は、私も2度目だったのですが、二人で連れ立って歩いていると、シーソーみたいにガタンゴトン揺れるので楽しいです。
湖の中から見渡す周囲の山々の景色も素敵ですよ。

新雪を見ると、飛び込みたくなりますよね。
私も飛び込みたかったのですが、LArcさんに先を越されてしまいました。
2013/12/28 20:40
kiyoponさんへ
kiyoponさん、コメントありがとうございます。

奈良倉山は、秀麗富嶽を登り始めて知った山です。
大月市が選定している山にもかかわらず、奥多摩に近い場所に位置していることもあり、マイナーなのかもしれません。
しかし、富士山を裾野まで綺麗に見渡せるのは、秀麗富嶽の中でも随一かもしれません。
是非、ご自身の目で奈良倉山からの富士山を堪能してみてください。
2013/12/28 20:43
hukusiaさんへ
hukusiaさん、コメントありがとうございます。

今年は、秀麗富嶽や奥秩父など、山梨県にお邪魔することが多い年でした。
いい山いっぱいの山梨県です。
空気が澄む秋になったら、富士五湖周辺の山に、と思っていたのですが、天気と予定がうまく合わず、行くことは叶いませんでした。
是非、より近い場所から富士山を楽しんでみたいと思います。
そして、どこかの山でhukusiaさんにお会いできることを楽しみに、精進を続けたいと思います。
2013/12/28 20:54
uedayasujiさんへ
uedayasujiさん、コメントありがとうございます。

今回は、思いもかけず、雪の奥多摩を楽しむことができました。
先月苦しんだはずのヌカザス尾根が別のものに感じられるくらい気分が高揚していたようです。

まだ雪の季節は続きますので、uedayasujiさんの山行への早期復帰を祈念いたします。
2013/12/28 20:55
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