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記録ID: 3844716
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雪山ハイキング
北陸

【奥越】新雪の荒島岳

2021年12月18日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.9km
登り
1,236m
下り
1,219m

コースタイム

日帰り
山行
7:25
休憩
0:25
合計
7:50
7:00
120
荒島岳登山口駐車場
9:00
130
しゃくなげ平
11:10
11:20
60
荒島岳
12:20
12:35
135
しゃくなげ平
14:50
荒島岳登山口駐車場
天候 雪(時々強風を伴って激しく降る)
過去天気図(気象庁) 2021年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口駐車場に駐車。除雪車による除雪が確保されているので問題なく停められる。除雪が間に合っていない場合は、登山口駐車場に上がる坂の下の国道に沿ったスペースに停めることも可能。
コース状況/
危険箇所等
・最も一般的な勝原ルートの状況です。登り出しで30cmほどの新雪。中荒島岳(荒島岳の少し手前にある小ピーク)手前まではツボ足でもスネ程度の沈み込みで何も着けなくても歩けた。中荒島岳手前以降は積雪が若干増えてスノーシューで膝程度のラッセルあり。
・全体的に積雪量がまだ十分ではなく、ヤブが埋まりきっていない。山頂へと続く美しい雪稜を見るためには、あとひと降りかふた降りは大雪が必要と思われる。もちが壁(しゃくなげ平の後に現れる急登箇所)も、積雪が十分ならルート選択と急登ラッセルが面白い箇所だが、現時点ではまだ夏道の切り開きが明瞭で坦々と登るのみ。
夜が明けても雪の降りしきる中,登山口駐車場をてきぱきと除雪する除雪車。頭が下がります。
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夜が明けても雪の降りしきる中,登山口駐車場をてきぱきと除雪する除雪車。頭が下がります。
登り出しの旧勝原スキー場跡で新雪30cm。ツボ足でスネ程度なのでそのまま登っていく。
荒天が約束された今日はさすがに誰も登ってないだろう,と思っていたら,他にも単独の方1人と3人パーティ1組がいらっしゃった。さすが荒島岳…。
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登り出しの旧勝原スキー場跡で新雪30cm。ツボ足でスネ程度なのでそのまま登っていく。
荒天が約束された今日はさすがに誰も登ってないだろう,と思っていたら,他にも単独の方1人と3人パーティ1組がいらっしゃった。さすが荒島岳…。
スキー場跡を登り切ると,登山口の標識の手前で先頭の3人パーティの方々が休まれていたので,トレースのお礼を申し上げ,先に進む。
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スキー場跡を登り切ると,登山口の標識の手前で先頭の3人パーティの方々が休まれていたので,トレースのお礼を申し上げ,先に進む。
今回の寒気で大分積もったかな,と期待していたのだが,思ったよりも積雪が少ない。まだ藪が埋まり切っておらず,登山道どおりに進んでいく。
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今回の寒気で大分積もったかな,と期待していたのだが,思ったよりも積雪が少ない。まだ藪が埋まり切っておらず,登山道どおりに進んでいく。
でも,しゃくなげ平までの区間にあるブナの森が結構好きなので,楽しみながら登っていく。やっぱりいいなぁ。
でも,しゃくなげ平までの区間にあるブナの森が結構好きなので,楽しみながら登っていく。やっぱりいいなぁ。
嵐の一夜の後で真っ白に凍り付いた大きなブナを左右に眺めながら行く。
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嵐の一夜の後で真っ白に凍り付いた大きなブナを左右に眺めながら行く。
一面の樹氷。青空だったら綺麗だっただろう。
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一面の樹氷。青空だったら綺麗だっただろう。
しゃくなげ平。まだ看板も大分出ている。
通常はここから雪がさらに深くなるのでスノーシューを履いたが,期待に反してそれほど積雪は増えず,結局,少し進んでからまた脱いでしまった。
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しゃくなげ平。まだ看板も大分出ている。
通常はここから雪がさらに深くなるのでスノーシューを履いたが,期待に反してそれほど積雪は増えず,結局,少し進んでからまた脱いでしまった。
もちが壁の急登。積雪が十分にあればルートファインディングと急登ラッセルが楽しい箇所だが,まだ積雪が足りず,登山道の切り開きを坦々と登る(ちなみに,既に鎖は雪に埋まっている)。
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もちが壁の急登。積雪が十分にあればルートファインディングと急登ラッセルが楽しい箇所だが,まだ積雪が足りず,登山道の切り開きを坦々と登る(ちなみに,既に鎖は雪に埋まっている)。
もちが壁を越えると,樹氷がいっそう厚みと美しさを増す。
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もちが壁を越えると,樹氷がいっそう厚みと美しさを増す。
稜線上もまだまだ藪が出ている。この藪がみんな埋まるころには,美しい雪稜が出現しているはずだ。
ここまでほぼツボ足で来たが,中荒島岳までもう少しというところで,ようやく沈み込みが膝を越え少し辛くなってきたため,スノーシューを履く。
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稜線上もまだまだ藪が出ている。この藪がみんな埋まるころには,美しい雪稜が出現しているはずだ。
ここまでほぼツボ足で来たが,中荒島岳までもう少しというところで,ようやく沈み込みが膝を越え少し辛くなってきたため,スノーシューを履く。
中荒島岳の看板。積雪が平均以上の年の厳冬期は,この看板がほぼ完全に埋まるくらいになる。
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中荒島岳の看板。積雪が平均以上の年の厳冬期は,この看板がほぼ完全に埋まるくらいになる。
今日は完全な冬型気圧配置で,しかも今季最大の寒気と来ているので,ホワイトアウトで山頂までは無理だろうな,と思っていたのだが,意外にも,何とか視界もあるし風も思ったほど強くない。山行を続行。
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今日は完全な冬型気圧配置で,しかも今季最大の寒気と来ているので,ホワイトアウトで山頂までは無理だろうな,と思っていたのだが,意外にも,何とか視界もあるし風も思ったほど強くない。山行を続行。
ここまで来るとさすがに新雪が多くなり,スノーシューでも部分的に膝越えラッセルとなり,ちょっとしんどいが,一歩一歩登っていく。
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ここまで来るとさすがに新雪が多くなり,スノーシューでも部分的に膝越えラッセルとなり,ちょっとしんどいが,一歩一歩登っていく。
風雪に仄白くかすむ稜線を振り返る。
風雪に仄白くかすむ稜線を振り返る。
山頂が近づくと,やっと藪がほとんど雪の下となり,美しい雪原となる。
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山頂が近づくと,やっと藪がほとんど雪の下となり,美しい雪原となる。
これらのうつくしい樹氷の木々も,あと何回かの大雪を経て,全て雪の下に埋まるだろう。
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これらのうつくしい樹氷の木々も,あと何回かの大雪を経て,全て雪の下に埋まるだろう。
山頂に到着。
クリスタルパレスと化しつつある山頂のお社。
ゆっくりしたかったが,さすがに山頂に吹きすさぶ氷雪まじりの風の中に立っていると,たちまち手袋やウェアがガチガチに凍り付き,体が冷え切っていく。テルモスのお茶をひとくち口にして,山頂を後にした。
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クリスタルパレスと化しつつある山頂のお社。
ゆっくりしたかったが,さすがに山頂に吹きすさぶ氷雪まじりの風の中に立っていると,たちまち手袋やウェアがガチガチに凍り付き,体が冷え切っていく。テルモスのお茶をひとくち口にして,山頂を後にした。
帰りはもう急ぐこともないので,美しいブナの森をきょろきょろ眺めながらゆっくり下っていく。
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帰りはもう急ぐこともないので,美しいブナの森をきょろきょろ眺めながらゆっくり下っていく。
良いなぁ
だいぶ下ってきたところで,青空が。西高東低が緩んできたと見える。ガラス細工のような樹氷が青空に映えて美しい。
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だいぶ下ってきたところで,青空が。西高東低が緩んできたと見える。ガラス細工のような樹氷が青空に映えて美しい。
一夜の嵐で雪をたっぷり被った,立派なブナの木。
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一夜の嵐で雪をたっぷり被った,立派なブナの木。
旧勝原スキー場跡まで下ってくると,対岸の山々のガスも取れはじめた。小黒見山と仏原山。荒島岳に登りに来るたびに,今度登ってみたいなぁ,と思うのだが,まだ登る機会を得ない。
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旧勝原スキー場跡まで下ってくると,対岸の山々のガスも取れはじめた。小黒見山と仏原山。荒島岳に登りに来るたびに,今度登ってみたいなぁ,と思うのだが,まだ登る機会を得ない。
振り返る山稜はいちめんの樹氷で白く輝いていた。
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振り返る山稜はいちめんの樹氷で白く輝いていた。

装備

備考 スノーシュー使用(中荒島岳の手前以降)。現時点では雪が柔らかいためピッケル・アイゼンは不要。

感想

 今季で一番強い寒気,そして大雪と強風の予報。こういうときは,森がきれいな低めのお山で楽しむに限る。
 当初の計画では,九頭竜川流域の,とある藪山に登ろうと思っていたのだが,実際に現地に来て見ると,おもったより積雪が少なく藪が全く埋まっていなかったため敬遠し,結局,無難に(?)荒島岳に登ることにした。
 もちろん,こんな全国的な暴風雪の日に山頂まで登れるとは思っていなかったし,しゃくなげ平までのブナの森(けっこう立派)の雪景色を楽しむだけでもいいかな,と思っていたのだが,いざ様子見で稜線に上がってみると,一応視界もあるし,風も思ったほど強くないしで,山頂まで登れたのは僥倖だった。
 しかし,今回の大雪でもまだまだ積雪が足りず,美しい雪稜を歩けるようになるまでには,あと何回かまとまった降雪が必要そうだ。それでも,真新しい雪を踏んで歩く楽しさは十分に味わえる。
 下部のブナの森もやっぱりよかった。真っ白な新雪と,その中に立ち並ぶ冬ブナの幹の複雑な地衣の模様を眺めてくらした一日だった。

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