千石岩(リードソロシステムを試してみた)


- GPS
- 05:02
- 距離
- 0.8km
- 登り
- 16m
- 下り
- 18m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
今日は誰もいない貸切状態なので時間を気にせずにやれました。
※ここに記載されている方法は、確立されたシステムでもなければ、安全なものでもありません。筆者の備忘録的なものなので十分に注意してください。登攀はあくまで自己責任でお願いします。
百均で購入したバイク荷台用のバンジーコード2.8mを3本束ねてショックアブゾーバーを自作。
メインロープを少し弛ませて、その間にこいつをカラビナでロープにクローブヒッチで連結。
擬似的にダイナミックビレーが出来るはず。
これでグリグリがお腹あたりに真直ぐに位置してロープの繰り出しが容易になり、また墜落のときにビレイ側のロープがロックし易くなったり、頭から落ちたりする可能性が軽減されると思われる。
これで中間支点にロープを手繰るとき、まずマイクロトラクションからロープを適量引っ張っておくことで、ロープの重みでグリグリからのロープの引っ張りにくさを解消できると思われる。これによりロープのクリップに手間取って手繰り落ちすることへのリスク軽減が期待できる。
期待通り手を離していてもグリグリがビレイ側のロープをロックしてくれた。ありがとうグリグリ!
想像以上に落下距離が伸びたのはショックアブゾーバーが効いてくれたからでした。そのため落下による衝撃荷重がかなり軽減されたように思います。
もしソロでロングルートのマルチピッチなら、登り返しの前に下部のビレイを解除して、重い荷物をその末端に括り付けて、登り返したあとにレイジングシステムを構築して引き上げるという面倒な作業が発生します。
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
グローブ
防寒着
雨具
靴
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
トポ
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ロープ
クライミングシューズ
ハーネス
ヘルメット
チョーク
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
ロープスリング
セルフビレイランヤード
キャメロット
ストッパー
カム
ナッツキー
アッセンダー
ディッセンダー
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感想
平日に休みが取れたので近場の千石岩に岩登りに行きました。平日ということもありビレイしてくれるパートナーもいないので、以前から気になっていたリードのソロシステムを試してみました。
私は長らくソロクライミングは恐ろしくてできないものと思っていました。理由は、まず私の世代では長谷川恒男のような天才クライマーたちの限られた領域という先入観があります。そして、当時はソロ用に使える信頼できるデバイスが無く、ロープに結び目を付けて解きながら登ったり、ムンターヒッチやシャントなどを駆使して墜落に備えなければならず落下時の信頼性が極めて低いと思いました。また、下部支点が固定されているので落下したときのダイナミックビレーが出来ず衝撃荷重が軽減されません。これは落下したとき、たぶん命は助かるかもしれないが、体への衝撃は相当なもので、岩壁にもダイレクトに衝突してしまい骨折などの危険性も高いというような認識でした。かつて天才クライマーと呼ばれた森田勝でさえもソロ登攀中の落下で死の淵に立たされていることなどからも、ソロでは絶対に落ちられないという思いが強くありました。なので私のような下手の横好きレベルでは到底出来るものではないと思っていました。それにもかかわらず、ソロクライミングへの憧れだけはありました。他人に頼らず一人で挑戦することへの何かしらのカッコよさがあります。
数年前にネットでソロクライミングのシステムについていろいろ研究されていることを知りました。
その中で今の自分の持っているギアでも出来るものを探していたら、ヨーロッパのほうでルベルソやグリグリを改造してソロ用のデバイスに利用するのが流行っているらしいことを知りました。また、ガッツンビレイの対策もいろいろ考案されていて、メーカーからも色々なショックアブゾーバーが出ていますが、私は、バンジーコードを使った方法が手軽に出来そうに思いました。
ネットで色々と紹介されている通りだと、落下しても大丈夫みたいでなので、ソロへの心のハードルが少し下がったような気がしてきました。
手元にギアはそろっている!憧れのソロクライミングを試してみたくなってきました。色々調べて勉強した結果、グリグリを利用する方法を試すことにしました。ただし、ひとつ気になる点はグリグリを改造しなければならないということです。グリグリの先端のプラスチック部分にドリルで穴を開けて、チェストハーネスに固定するためのコードを通さなければなりません。コレって本当に大丈夫か?当然メーカーの保障は無くなります。それよりグリグリの強度に問題は発生しないのか?どうしても精密なギアに穴を開ける不安感が払拭できません。他に何かよい方法はないのか?外付けでコードを通せる何かを接着剤か何かで付けられないか?などと色々考えてグリグリ3を眺めていたら、ちょうど良さげなところに2mmの細引きを通せる位の隙間がありました。ためしに細引きを通してみたら何かよい感じがします。本来のロープをロックする機能とも干渉するようには見えませんし、色々いじって見ても干渉しそうに無いように思います。もちろんメーカー本来の仕様外の使い方なので、この状態で使用したときのメーカー保障は一切無いものと考えるべきです。今回は、それを承知の上でこの方法で試してみることにしました。
※ここに記録されている方法は、あくまでも試行錯誤の段階で、確立されたシステムでもなければ安全なものでもありません。筆者の備忘録的なものなので十分に注意して頂きたいと思います。登攀はあくまでも自己責任でお願いします。
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