経塚〜深堂山〜蝙蝠ヶ岳☆茶畑の広がる信楽の里山に
- GPS
- 03:08
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 451m
- 下り
- 443m
コースタイム
天候 | くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
武士谷林道の入口にはチェーンが張られているが、この林道は車の往来があるので林道入口に停めるのは避けた方がよい |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース上には一般登山道はないが、基本的に藪のない歩きやすい道が続いている 最後の送電線鉄塔からは送電線巡視路あり |
その他周辺情報 | 下山後、朝宮茶のかたぎ古香園に http://katagikoukaen.com/ |
写真
感想
以前、猪瀬山に登った時のこと、送電線鉄塔の下の展望地から南東に形の良い山が三つ並んでいるのが目に入る。それぞれ経塚、深堂山、蝙蝠ヶ岳と呼ばれる山であることを下山後に知る。内田嘉弘氏による「京都滋賀南部の山」を紐解くと、いずれの山も取り上げられているが、尾根続きに縦走することが可能なようだ。
ヤマレコにおける過去の山行記録は数が少ないが、ほとんどの山行が東側の岩谷川の方から周回しているものが多い。林道歩きが長くなるが、西側の武士谷から周回することを考える。
国道を朝宮の浄水施設の前に車を停めて出発する。武士谷林道の入口にはチェーンが張られており、侵入することは出来ない。林道には真新しい車のタイヤの痕が目立つので車の往来があるようだ。
植林の中を15分ほど歩いたところで右手に分岐する細い林道がある。この林道を終点まで進むと正面に経塚への尾根が見える。
踏み跡こそ明瞭ではないもの尾根は切り払いがされたのだろう、広々として歩きやすい尾根が続く。経塚の山頂が近くなると林床には丈の低い笹が繁茂する。
経塚というのは、かつて近隣の寺が信長による焼き討ちの難を逃れるべく経本を山中のどこかに埋めたという逸話が山名の由来となっているらしい。
経塚から北上して次の深堂山を目指す。尾根上には小さなピークが現れるが、左右のどちらかにピークをトラバースする古道が続いており、ほぼ水平な快適な道が続いている。地図ではピークは明らかではないが、ピークca510mを過ぎてca490mのあたりは笹が繁茂する小ピークとなっている。
深堂山が近づくと樹林から忽然と広々とした茶畑に出る。綺麗に刈り込まれた茶畑の畝が管理の良さを物語っている。近隣の丘陵に至るまで驚くほど広い範囲に広がっており、なんとも非現実的であり不思議な光景だ。茶畑の中には多くの電線が張られ、せわしなく小さな風車が回っている。霜を防ぐためのものでその名も防霜ファンと呼ばれるものであることを上述の内田嘉弘氏の本で知る。
朝宮茶の茶畑であるのは間違いない。信楽や伊賀を訪れるのにR472を通るのでこの朝宮茶を知ったのだが、市場に出回る時には宇治茶になってしまうので知名度は低いらしいが、知る人ぞ知る高級茶である。
茶畑を過ぎると鞍部には峠越えの古道が通じているようだ。わずかな区間ではあるが急斜面の登り返しを過ぎるとなだらかな尾根を辿って深堂山に到着する。ここも樹林に囲まれて展望のない地味なピークだ。
深堂山からは最後のピーク蝙蝠ヶ岳にかけて、ほとんどアップダウンのないなだらかな尾根が続く。尾根は混合林となり時折、植林が現れるが尾根上は自然林の低木が続き、踏み跡は薄いが歩きやすい。
三角点のある蝙蝠ヶ岳は山名標がなければ通り過ぎてしまうような地味な場所であった。尾根を少し先に進むと送電線鉄塔が現れる。送電線の下は切払いがされているが既に下藪が繁茂しており、藪の切れ目を探して進むことになる。
送電線鉄塔に至ると今度は西側の展望が開ける。近くで一際目立つピークは猪背山だろう。西の空は雲の下は橙色に染まっているが、空は重苦しい
送電線鉄塔からは西側に伸びる尾根に巡視路がついているようだ。GPSを確認すると国土地理院の地図で破線が記されている尾根の一本南側の尾根に相当するようだ。巡視路はすぐに地図に記されていない林道に着地する。
谷に下降するとあとは延々と武士谷林道を辿るが、折しも小雨が降り始めた。林道を半ばほどまで歩いたところで、谷沿いにも整然とした茶畑が広がる。林道の車の轍はおそらくはこの茶畑を往来するためのものだろう。この谷沿いの茶畑も独特の幻想的な雰囲気を漂わせているのだった。
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