小野アルプス西部周回


- GPS
- 03:56
- 距離
- 8.4km
- 登り
- 486m
- 下り
- 478m
コースタイム
- 山行
- 3:25
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 3:56
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備された登山道 |
その他周辺情報 | 白雲谷温泉ゆぴか |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
今年最後のリハビリ登山。冬型は次第に強まりつつあり、明日は荒れた天気になるだろう。県北部はバンバン雪が降っていてとても行けそうにはない。壊れた膝をかばいながらのショートな山行ながら、面白げな場所に行きたい。ということで、今日は小野アルプスに出かけることにした。ここは「日本一標高の低いアルプス」をキャッチにしている里山で、南北アルプスの10分の一の高さしかない。200m足らずの丘が農村に囲まれて連なっている。
位置的には加古川のむしろ河口寄りの低地にあって、ここのところ足繁く通っている高砂・姫路の裏山、高御位山や桶居山の東にある。この辺りの地理的関係はイメージしにくいが、山陽自動車道を何度か走ったことがあれば、権現湖パーキングエリアのすぐ北側と聞いておおよその位置がわかるだろう。かく言うasakinu本人も今回ここに行くとなって小野アルプスの所在地を始めて理解したのだった。ふたを開けてみれば、asakinuの神戸市西区の職場から至近の位置にあったのだ。職場から北を眺めると幾筋もの山々が連なって見え、あの山々の正体は??と思って日々眺めていたのが、どうやら小野アルプス一帯だったようなのだ。
山陽自動車道を小野三木ICでおり、鴨池公園を目指す。その名に違わず、鴨池には多くのカモたちがのんびりと暮らしていた。バードウォッチングのメッカと聞いていたが、野鳥観察の人たちの姿はほとんどない。何軒かあるピッツェリアや喫茶店も廃業して久しい様子で、例によって日本の衰退が感じられ、一抹の寂しさを禁じ得ない。
ここから車道をしばらく西へと進み、小野市と加古川市の市境となる福てん峠から山道に入る。ウラジロが両側から伸びだして、葉に蓄えられた朝露が服を濡らす。あっという間に小ピークに達すると、南野山の手製標識が目に入る。なぜか南野陽子のほくろが意識に浮かび、そういえば南野陽子は兵庫県出身だったよな、などと考えながら先を急ぐ。すぐに次のピークに達する。ここには宮山の手製標識。この丘陵を愛する人々の存在を感じさせる。
次は岩山だな、と少し期待しながら進んでいく。やがて岩盤の露出したピークに達してここが岩山かな、と思うが、さらに少し進むと一段と大きな岩盤が現れ、一気に視界が開けて南に権現湖を一望できるスポットに達する。左手に岩山の標識を見て、なるほど、岩山だ、と妙に納得する。
この先、特に南側の視界が随所に開け、気持ちの良い稜線歩きとなる。岩山を越せば、次に待ち構えるは小野アルプス一番の人気を誇る紅山である。どんな山なのだろうか。道は尾根に沿って左へと旋回し、右手に視界が開けてくる。そして、視界に入ってきたのは、紅山の頂上から最低鞍部まで、まるごと、のっぺりと一枚の岩盤でできた岩尾根!圧巻である。そこを独りのハイカーが這いつくばるようにして登っている。これはなかなか面白そうだ。ここまで我々とは反対方向に行くハイカーばかりと出会っていたが、この岩尾根を下りに使う人が稀なためと理解できた。
紅山の山頂に立つのもつかの間、すぐにこの面白げな尾根の下降を開始する。山頂直下はやや傾斜が立っているもののさしたることもなく、快適に下る。ただ今日は強風が吹きつけているため、バランスを崩さぬように慎重を期す。とにかく尾根の背を外さずまっすぐに下る。
この先、惣山、アンテナ山、総山と続く。200メートル足らずの丘陵でありながら、アップダウンの多いコースで思いのほか体力を消耗する。仙台にいた頃、似たような丘陵群の七ツ森を登ったことを思いだす。七つのピークをいっぺんに登ると幸運に恵まれるということだったが、とてもじゃないが体力がついてゆかない。一山一山、里に降りては登りなおすという感じでしんどい行程だった。
雲一つない快晴に見えるが、時々顔に冷たいものがぶつかる。雪のようだ。風花というには雪の一粒は小さくて、降り注ぐその数はごくわずかである。総山を後にして登山口から車道を少々下り、再び山道に入って岩倉登山口へと向かう。のんびりした田園風景の広がる中を鴨池へと歩を進めれば、女池の向こうに今日歩いた小野アルプスの山々がまたおいでよと優しく手招きをするのだった。
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