長者原〜雨ヶ池〜坊がつる(極寒!雪上テント泊)
- GPS
- 05:35
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 458m
- 下り
- 452m
コースタイム
15:30 長者原登山口
16:48 雨ヶ池
17:30 坊がつる
12/29(日)
10:15 坊がつる
11:16 雨ヶ池
12:12 長者原登山口
天候 | 12/28(土) 15:00 曇り時々晴れ・-4℃(長者原) 18:00 晴れ時々曇り・-6℃(坊がつる) 23:00 晴れ・-8℃(坊がつる) 12/29(日) 晴れ時々曇り 【ウェア】 ドライレイヤー:ファイントラック フラッドラッシュスキンメッシュ ベースレイヤー:モンベル ジオライン M.W.ハイネックシャツ ミドルレイヤー:スキー用フリース(ハーフジップ) ミドルレイヤー:モンベル・クリマエアジャケット インシュレーション:モンベル・アルパインダウン ジャケット ソフトシェル:マムート アルティメイト ライト ジャケット AF パンツ(厚手):モンベル O.D.ライニングパンツ 登山中はドライレイヤー+ベースレイヤー+ソフトシェルで十分でした(フリースは暖まったら脱いだ)。グローブは薄手のインナーと作業用グローブの二枚重ね。ビーニーとネックウォーマーで暖かです。テン場に着いてから、クリマエアジャケットとダウンも着込みました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
大分自動車道・九重IC〜長者原駐車場まで、当日の路面積雪・凍結なし。チェーン規制なし。冬季の道路状況は適時把握のこと。 くじゅう周辺ライブカメラのリンク集や道路状況が見れます→http://www.kuju-walker.net/links/index.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山道は良く踏み固められているので、歩きやすい。 ・雨ヶ池コースのみなら6本爪クランポンで十分。チェーンスパイクでも問題なかった。 ・従って、積雪直後でなければショートゲイター同様に十分。 |
写真
感想
週末の天候は問題がなさそうだったし、珍しく仕事の予定が入らなかったので、雪上キャンプと洒落込んでみました。問題はテントがダブルウォールのフルメッシュだということ。冬季にも使用できるシングルウォールのテント(アライのXライズ)は数年前に人に貸したまま戻ってきません(-_-;)。う〜ん、どうしましょう。と悩む振りはしても心は雪の坊がつるへ飛んでいました。ここはシュラフの二枚重ねで何とかしてみましょう(笑)。大事なのはマットによる断熱なので、これも対策をすることに。ということで防寒対策として以下の装備を準備しました。
1)シュラフ Д皀鵐戰襦U.L.スパイラルダウンハガー#3
2)シュラフ◆Д皀鵐戰襦U.L.スパイラルダウンハガー サーマルシーツ
3)シュラフカバー:モンベル・ポルカテックススリーピングバッグカバー
4)グランドシート:専用フットプリント
5)テントマット:MPIオールウェザーブランケット
6)スリーピングマット Д機璽泪譽好函Ε優エアートレッカー(エア)
7)スリーピングマット◆Д螢奪献譽好 ソーライト(ウレタン)
さて、雪上泊をこれらの装備と夏テントで乗り切れるでしょうか?(笑)
【12月28日(土)】
仕事が思ったより押してしまい、出発が遅くなりました。そんなこんなで今回の登山口となる長者原駐車場に到着したのが15時過ぎ。でも大分自動車道・九重ICからここまでの道路は積雪も凍結もなくて良かった。準備を終えて登山口に取り付いたのが15:30のこと。坊がつるへ到着予定は2時間後。この時期は日没が17:15位だからテントの設営は暗くなることを覚悟しなきゃ…。それでも、天気は上々だし、何より眼前に広がる雄大な雪景色にテンションがあがります。
今回のルートは雨ヶ池越の約5km、2時間の行程。タデ原湿原を抜け30分ほどで広葉樹林の中の休憩所に着きました。登山道は積雪がしっかりと踏み固められていて歩きやすい。木の根が張り出している無雪期より歩きやすいくらい。ここで登山道は二つに分かれています。一方は「←雨ヶ池」とあり、もう一方には「指山→」と立て札。どちらを通っても雨ヶ池に行くのですが、個人的に「指山→」ルートが好きです。踏み跡もしっかりしているから大丈夫だろうと思い今回もそちらを進みました。…が、しばらくすると踏み跡が薄れてときました。あれあれ?こっちに進む人はあんまり居ないみたいです。そのうち膝下位の積雪を進む様相に。踏み固まった登山道に合流するまで、えっちらおっちら…ルートは間違っていませんが疲れました…。
つるべ落としに日が暮れてゆきます…。坊がつるに到着した頃には日没を過ぎてしまっていました。薄明のうちにテントの設営を急がねばなりませんが、結構な強風です。8〜10m/sくらいでしょうか。ザックからテントを引っ張り出したとたん、凧のように広がって飛ばされそうになります。強風下でのテント張りにはコツがいります。
まずはテントが風に飛ばされないように中にザックを放り込みます。次に四隅をペグダウン。それからポールを伸ばし立ち上げるという手順です。フライを張る頃には周囲も暗くなり、ヘッドライトを点けながらの作業となりました。
テント内にシートを重ね、さらにゴアテックスのソフトシェルも引き(ゴアは断熱性が高いです)、エアマットとウレタンマットの上にシュラフを広げてようやく一心地つきました。僕の夏テントは「ケルティ・サリダ2」という、インナーフルメッシュ。フライとの隙間から雪が吹き込んできます(笑)が、シュラフカバーもしてるし問題無さそうです。二重のシュラフに足を突っ込んでみると…うん、いけるでしょう!
上はフリースとダウンジャケットを着込んで問題なし。
ここまで設営を終えると腹が減りました。夕飯はアルファ米にレトルト中華丼とラーメンです。…ところがストーブのガスボンベを夏用のままで持ってきていました。ガスは冬用のハイパワー仕様でないと火力が出ません。いつもよりお湯を沸かすのに時間がかかり、食事を終えた頃には20:30になっていました。さあ、山荘へ酒の仕入れと温泉に浸かりに行きましょう。山荘までの道は10分たらず。夜空にはくっきりとした星々が今にも落ちてきそうです。
毎回思うことですが、法華院温泉山荘は最高です(笑)。湯ノ花のやたら多いぬるめの湯に入り、じっくりと冷えた身体を温めます。浴槽で山荘泊り客の方とお話しましたが、坊がつるでテン泊と言うと「寒いでしょ〜?」と皆さん言われます。ええ、寒いです(笑)。でもインナーメッシュとは言えませんでした(笑)。
風呂を上がる前に持参した水筒2つに温泉水を詰めました。これは湯たんぽにするためです。風呂上りに酒を買い込み休憩室でビールを一本飲むことにします。ちなみにこの山荘は酒が安いのも嬉しいですよね。缶ビールは北アの半額くらいですよ。休憩室では大勢の登山者が(なぜかジェンガで)盛り上がっていました。女性の方と少しだけお話しましたが、山荘裏手でテン泊しているそうです。凄いなぁ。
坊がつるの我が家に戻って、買い込んできた焼酎をお湯割りにして(この寒さでビールを飲む気にはなれません)魚肉ソーセージをつまみにチビリ…。吐く息がすごい白さです。煙草の煙かと思うくらい(笑)。テント内の気温はマイナス10℃くらいでしょう。時折、風が吹いては雪が舞い込みます。ランタンの灯りの下で、持って来た文庫本を読むのですが、手袋をしたままではページがめくれない(笑)。手袋を外すと、寒さにかじかんで、めくれない(笑)。更には余りにも面白いミステリーなので寝れない、という困った状況です。結局、灯りを消したのは23時を回っていました。
【12月29日(日)】
翌朝、ブルっとひと震えして目が覚めました。湯たんぽは既に冷え切って、シュラフカバーにはうっすらと雪がかかっています。それでも十分に安眠できたと言えるでしょう。吹雪いていれば無理でしょうが、安定した天候であればこのテントでも雪上泊はできました。でも次回はもうちょっとマトモなテントにします(笑)。
湯たんぽにした水筒には湯ノ花の浮いた温泉水が入っているので、水場に行って朝食用の水と入れ替えます。スティックコーヒーを飲みつつ、フリーズドライの五目御飯とコンソメスープを作りました。昨夜は飲みすぎた上に夜更かししたので、起床はかなり遅めとなりました。今回は登山ではなく冬のテン泊が目的だったので、ゆっくりゴロゴロしてから帰ることにしましょう。そうそう、坊がつるのトイレですが、冬は凍っているせいか臭気がしませんね。まあ、どうでもいい話ですね(笑)。
テントを撤収し下山開始。行きと違ってのんびり楽しみながら戻りました。途中、多くの登山者ともすれ違いました。皆さん冬山を楽しんでいますね。ヘルスセンターで昼食にうどんを食べて、さあ、楽しかった休日もおしまい。明日からまた頑張って仕事しましょう。
山はいいなぁ。頭がからっぽになって、心がいっぱいになる。
さあ、次はどこの山に行こうか。
坊がツル
最高ですね〜・・
超〜楽しそう〜
わたしも明日から楽しんできます
いち
コメントありがとうございます!
「九州たい焼きの会」楽しそうですね。
明日の九重は好天のようですね、楽しまれて下さい。
というか、うらやましいです(笑)。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する