岩戸山ー城山ー幕山ー南郷山縦走
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- GPS
- --:--
- 距離
- 33.9km
- 登り
- 1,818m
- 下り
- 1,840m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:JR根府川駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
熱海駅から岩戸山への直登ルートは廃道同然ですので、注意して下さい。 |
感想
熱海駅を出ると、外はまだ暗く、ものすごく寒い。温泉地らしく、道路の側溝などから湯気が立ち昇っている中を登って行く。
ゴルフ場の近くまでは「MOA美術館」の道標が沢山あって、それに従って、急な坂道を進む。美術館のすぐ手前で、左に曲がり、今度はゴルフクラブを目指す。ゴルフクラブの入口のすぐ先、道が左に急カーブするところで「岩戸山 1時間20分」の古い道標を発見した。
道標は右を指していて、そこには、簡易舗装の林道があった。 順調に登山口を発見して、気を良くして進んで行くと、すぐ先に、携帯の基地局の建物があった。そこから、山道に入るようだが、その先の道がなくなっている。しかし、ここに地面に落ちた「岩戸山→」の道標があるから、ここから取り付くしかないのだろう。
このルートは、登山地図で赤破線になっているルートだが、それにしても、入口から踏み跡が見つからないとは、なかなか厳しそうだ。
それでも、尾根に取り付いてしまえば、明瞭な踏み跡があるのだろうと、ヤブをかき分けて入ってみる。しばらくごそごそとやってみたが、道が見つからない。少し登ってみると、今にも崩れそうな不気味な廃屋を発見した。更にその先で、ネクタイが木に吊るされているのを見つけ、ますます気味が悪くなる。しかし、何より怖いのは、このハコネダケの猛烈なヤブだ。ビッチリと詰まって生えていて、固く、背の高さは2mを越えている。見通しが利かず、自分がどこにいるか分からなくなってきた。尾根に乗っている筈なのだけど、何の踏み跡も発見できない。取りあえず、廃屋まで戻ろうと引き返すも、壁のようなハコネダケに行く手を遮られ、それもままならない。
薮の中で、あがいていると、獣道のような踏み跡を発見した。それを進むと、大きな倒木とヤブで塞がれている。もしかして、これが登山道なのかもと、その倒木を越えると、踏み跡は続いている。尾根にも乗っているようだから、これが正しいルートなのだろうと、進んで行く。両脇をハコネダケに囲まれたトンネルのような中を登って行く。山頂までこんな感じでいければ助かると思ったのだが、左右からハコネダケがどんどん迫ってきて、道が細くなってきた。倒木も多い。
そして、肩のような所に登った辺りで、再び道を失った。尾根から外れないように、しばらくうろうろと探すと、薄い踏み跡を見つけ、初めて赤テープも発見した。再び、薮の間をかき分けて進む。しなったヤブに顔をシタタカと打たれて、もう嫌になってきた。しかも、そろそろ山頂というところで、ハコネダケの壁に行く手を塞がれた。
踏み跡は、西側に下りて行ってしまうので不安になるが。登山地図を見ると、岩戸山の山頂手前から西に巻いているから、直登ではなく、これで良いようだ。
そちらを下って行くと、再び登りに転じて、ハコネダケが途切れて、ススキの草原に変わった。ススキは背も低く固くないので助かる。しかし、道はあるような、ないような薄さで、気が抜けない。ススキをかき分けながら登って行くと、不意に登山道に飛び出した。
私が来た方向に向いた道標には「通行止め→」となっている。それはそうだろう、ここに「熱海駅(90分)→」とか書かれていたら、恐ろしいことになる。といっても入口からヤブだから、不用意に入って行く人もいないだろう。
岩戸山の頂上は、そこからすぐだ。山頂に着いても、心身ともに疲れ果てて景色を眺めるゆとりがない。
予定より遅れてしまったので、十国峠はパスして、城山を目指すことにした。途中、富士の雄姿を見たら、少し元気がでてきた。
城山は、落合橋の東から直登するルートが地形図にだけ、書かれている。ここを登ってみる計画を立てていたのだけれど、岩戸山で心が折れてしまい、このルートは諦めた。登山地図に書かれているルートであれだけ酷かったのだから、私の手に負えるような道があるとは思えない。
仕方がないので、相当な大回りになるけれど、車道を使って城山を目指す。でも、おかげで温泉街の味わいのある古い建物を見ることができた。
頂上直下にある登山口?を入って少し進むと、私が登ろうとした尾根に合流する。そこには踏み跡のようなものは確認できなかったから、判断は正しかったようだ。
城山からの眺めはすばらしい。雲の切れ間から漏れた日差しが、海に反射して輝いている。初島がぽっかりと海に浮かび、その先には大島が見えた。
城山から隣の幕山を目指す。下る途中、しとどの窟に立ち寄ると、巨岩の下に石仏が沢山。幕山は、結構な登りだ。ロッククライミングをしている人を横目に登って行くも、足の疲れが酷く、途中で一度休憩。
幕山山頂で、ようやく腰を下ろして、食事を摂り、少し落ち着く。山頂は寒く、日が陰ると震え上がるほどなので、すぐに南郷山に向かった。
予定では、真鶴駅に下りる予定だったけれど、そちら側は大規模な工事をしていて騒音が酷く、ゴルフ場を見下ろしながら下るのもつまらないと、根府川駅を目指すことに。こちらの道は、車両通行止めの道が続き、静かな林道歩きが楽しめた。最後は、眼下にどこまでも広がる海を眺めながらの下りだ。
それにしても、最近、山にあまり行かなくなったせいか、脚力が急激に弱まってきているようだ。駅に着く頃には、足が言うことを聞かなくなっていた。
コメント
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自分は普段ですら歩いたりしていないので足腰どころか体力までも落ちている事間違い無しだと思います。
平日の普段の日に腕立てやウォーキング的な体力作りなんかしていますか?
boneさん、ご無沙汰しております。
普段は何もしてないので、私も体力が落ちまくりです。
この季節での足袋山行は足が冷えるでしょ?
boneさん、どうも。
今回は足袋ではなく、トレッキングシューズです。足袋で、この距離歩いたら、私の足では、持たないと思います...
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