8歳児とゆく真冬の美麗富士スポット・長者ヶ岳【山梨百名山】
- GPS
- 04:00
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 665m
- 下り
- 656m
コースタイム
- 山行
- 2:52
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 3:56
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山口のすぐそばにも駐車場があったっぽい |
コース状況/ 危険箇所等 |
東海自然歩道につき整備は万全 湖畔側から登るルートが工事中だった模様 |
その他周辺情報 | 奇石博物館 天母の湯 |
写真
感想
サンタに岩石標本セットと石さがしガイドブックをもらってからというもの、砂金掘りに石英探しにとすっかり石ころ熱の高まった息子さん。
春から秋にかけてはキノコを愛してやまない彼だが、冬はキノコのオフシーズン。心のすきまに忍び込んだのが鉱物だった。
そんなわけで、富士宮にある奇石博物館に行きたいのだという。去年末に毛無山に登った帰りに寄った「天母の湯」、そのとなりにあったのだ。その時はまだサンタが来ておらず息子も「行ってみたいかも」だったのだが石趣味が花開いた今となっては最高の行楽地に見えるだろう。
じゃあいっちょ行っときますか、って、おやまはどうしたのおやま! もうやまのぼりはきらいになったのかい!?
そうじゃないけど、と息子。ならば奇石博物館に近い山梨百名山に登ろう。思親山がいいけどそれより近いのは……長者ヶ岳だ。
家を7時に出れば登山口に9時、登っておりて14時なら博物館に行ける。よし!
と思って5時に起きて朝ごはんと山じたくを整えたのだけれど、どうにも息子はねむかった。頑張ってごはんをつめこんだけれど、出発が7時半を回ってしまった。
ヤマレコの山行計画で速さ1.2で計算したところによると、9時に登り始めれば12時に頂上にたどりつける。頂上でごはん食べたりして1時間過ごしてくだってきたら2時半、これならなんとか博物館行けるかな。
そして田貫湖畔駐車場到着、9:20。すでに登る前から30分のビハインドである。なので道中息子に「今日はあんまり遊ばないで登ろう、博物館行くぞ」と言いふくめておいてのスタートになった。
湖畔の駐車場からほんの少し歩いたところに登山口、東海自然歩道。そしてその横にも駐車場があった、でも満車っぽい。
しばらく木で段のつけてある道、たんたんと高度をあげていく。この手の道は地味にふとももに来る。息子はまだエンジンがかからない、博物館博物館言って励ます。
どうやら気温が低いらしい、シモバシラがまったく解けていない。息子は丹念に掘り出し、4階建てのビル! きれいな剣! などとやっている。あるいはシモバシラが土を大きく持ち上げているところで「ワナだ! きをつけろー」と叫ぶなど、楽しそうである。でもあんまり遊んでると博物館が!
湖畔からの道と合流(「キャンプ場分岐」)したあと、だらだらと階段が続く。それほど急ではないけれど、コンスタントにのぼるとけっこう足にくる。
しばらく登るとベンチとテーブルがあった(「富士展望地」)。先行するご年配のソロハイカーさんが息子を愛でてくれて先に発った。ここは富士山がきれいに見える、ちょっと一休みしよう。そして息子の装備をととのえよう。
ここからちょっと道はゆるくなる。しばらく進んで、休暇村富士方面からの道と合流(「休暇村分岐」)。ここにもベンチがあって、田貫湖と富士山が一望できる。これはまた絶景。
それなりにエンジンのかかった息子、いいペースで進んでいく。きれいな杉林をぬけて、空が明るくなったところでまたベンチとテーブル。さすが東海自然歩道、ポイントごとに休憩所が作ってある。こういう整備された系の山はちょっと久しぶりだね。
このあたりはもう尾根の上のほうなので、日当たりがすごくいい。傾斜もゆったりなので、とっても気持ちのいいハイキングだ。木々のすきまから空の広がりが見える。そして進行方向にも空が広がってきて、頂上。
長者ヶ岳に登りました!
到着時刻、11:25。登り始めが9:31だったので2時間を切ることができた。予想タイムより1時間のゲイン、がんばったね! 博物館行きたい気持ちは強かった!
この山の頂上は広場になっていて、富士山を見ながら座れる小さな丸太イス&テーブルやグループで座れるベンチ&テーブルがある。富士見席が空いていたのでここでごはんにする。
しかし、寒い!!!!! ふもととはあきらかに気温が違う、氷点下なのは確実、-1度とかよりもう少し低そう。手がギンギンに冷えてラーメンの袋がうまくあかない。簡易ガスボンベの火がどうにも弱い。かなり寒いぞこれ。思わず火のまわりに集まってしまう。
マルタイ棒ラーメン用のお湯をわかすついでにウインナーをゆでると息子がかぶりつく。ラーメンと野菜を一緒にゆでて、肉みそとタマゴを入れていただきます!
黒岳や十二ヶ岳、竜ヶ岳や毛無山からの富士山も最高だったが、長者ヶ岳からの富士山もまた格別。ここは広くは見えないけれど、田貫湖がいっしょに見える。
そんなふうにのんびりしていたら、もう耐えられないぐらい寒くなってきた。必死の思いでコーヒーと息子には抹茶ミルクをつくり、飲む。あったけー!
さあ山梨百名山の標柱と写真を撮って下りよう。のぼりがこれだけ速かったのだから、気を抜かずにくだれば博物館には余裕で間に合う。
くだりが得意な息子は速めのペースで快調にとばす。くだりが苦手な妻にとってもここは楽なようで、今まででいちばんおりやすいという。
最初のベンチで少し休憩。休憩村富士分岐のベンチは煮炊きしているハイカーさんがいたので通過、富士展望地のベンチでまた富士山見ながらひと休み。
林を走り抜ける息子に「忍者の写真撮ろうぜ!」なんてやってみたけれど、林の中はスピードでないよーと言われて断念するなどしているうちに地面が見えた。
登山口到着、57分でおりてきた。かなりいいペースでの山行になった。車に戻って13:30、ばっちりだ。さあ奇石博物館へ!
このあと奇石博物館で念願の宝石探しを堪能し、学芸員さんの熱のこもった説明を聞き、化石や光る石などの貴重なコレクションを見て楽しんだ。
おとなり天母の湯でゆっくりおふろに入っていたらお目当てだった桜エビの名店に行けなくなってしまい、むくれ上がった妻をなんとかなだめて富士市の魚料理屋さんに行き爆量の煮付けやフライを腹に詰め込み東名高速へ。低速で融雪剤をまく作業車集団に巻き込まれてつらかったものの21時前に帰宅。
山のぼりして宝石探して奇石大量に観て温泉入っておさかな大量に食べた1日。我が家の週末は毎度けっこう濃い。
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