記録ID: 397352
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ハイキング
九州・沖縄
障子ヶ岳全ルート 福岡県
2014年01月19日(日) [日帰り]
体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 11:35
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 2,248m
- 下り
- 1,993m
コースタイム
10;24 呉登山口 11:15 障子ヶ岳分岐
12:01 飯岳山(大阪山) 12:35 障子ヶ岳分岐
14:38 大宰官道分岐 15:03 394mピーク
15:55 障子ヶ岳 16:38 味見公園登山口
12:01 飯岳山(大阪山) 12:35 障子ヶ岳分岐
14:38 大宰官道分岐 15:03 394mピーク
15:55 障子ヶ岳 16:38 味見公園登山口
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
GPSログの説明 GPSログをカシミール3Dで開くと 7個のログが展開します。 呉登山口から飯岳山・障子ヶ岳・味見公園登山口縦走 4116OosakaSyouji.gpx 2014/01/16 田川郡香春町の国道201号線を行橋方面に進み、仲哀トンネル西側手前を右方向の呉ダムに進む。ダム奥のカーナビポイント 33.6704/130.8789 周辺に30台ほどの駐車スペースがある。駐車場の上部の錆びたトタン板の直ぐ右側が登山口である。登山道は林道を5〜6回横切りながら、まっすぐ登って行く。途中、 登山道から外れて林道の途中にある「呉中平雪穴」に立寄る。かなり大きな円形の深さは5mもあろうか。明治期に造られた雪の貯蔵庫だそうだ。最後の林道を横切ったところが、障子ヶ岳への縦走路であるが、まず山頂に行こう。稜線上を少しアップダウンすると、前方に大阪山のアンテナ群が見えて来る。胸の高さまである笹薮の中を登って行くと、アンテナ郡が現れる。ここはいつ来ても笹薮である。さらに200mほど進むと、大坂山山頂(標高 573m)に到達する。これから行く障子ヶ岳や平尾台、福智山系が良く見える。往路を戻り、稜線から下り始めるころに、直進できそうな道があり、マーキングもあったのでしばらく行くが、踏み跡もない悪路となった。先ほどの、最後の林道を横切ったところまで往路を戻る方がベターである。ここからしばらくは歩きやすい道が続くが、御手水ルートとの分岐(標識は何もない)付近から、踏み跡の全く見えない藪が続く。しばらくで歩きやすい道に変わった。なぜか余った境界杭が放置されたピークを通過する。仲哀越を通過し、大岩が見られるようになる。岩を刳り貫いて埋設している、三角点に到着。下ると、飯塚六四会さんの「小呉」への分岐表示がある。これが小呉登山口と上野登山口を結ぶ「太宰官道」のはずだ。これまでもかなりのアップダウンがあったが、かなり急な斜面を登ると、394mピークを通過する。下ってかなり広い大岩展望所に到着。しばらく眺める。進むと鞍部に「石鍋越」の標識が現れる。最後の急こう配を登りきると、上野登山口からは裏側の、障子ヶ岳山頂に到着する。山頂を下ったところが、上野登山口分岐で記帳箱がある。これからは道の良いハイキングルートとなる。須川分岐、宮原分岐を過ぎると、桜の名所、味見公園登山口に到着する。 カーナビポイントは 33.7017/130.8754 で数十台の駐車スペースがある。桜の季節には大勢が集まるところでもあり、障子ヶ岳への、もっとも楽な登山口である。登山口は、香春町から勝山町への、味見トンネルの香春側の手前100mを、左手前に曲がり、標識に従い2〜3Km進むと味見公園に到着する。 沿面距離10Km 行動時間6時間15分 上野太宰官道口⇒稜線小呉分岐⇒七曲り口往復 4118DazaiKandou.gpx 2014/01/18 みやこ町上野地区に「障子ヶ岳登山道入り口」と「太宰官道」の標識がある。 カーナビポイント 33.6910/130.8958 ここから侵入して、若宮八幡宮を右に見ながら進み、太宰官道の標識付近に駐車する。標識に従い左手の太宰官道を進む。コンクリート舗装道が続き、太宰官道の説明板を過ぎたころ、T字路に当たる。右は舗装路、しかし左にマーキングがある。太宰官道ルートの分岐点だろう。右は石鍋越コースと思われる。左に道を取るとすぐに踏み跡もまばらになった。マーキングがあるので見落とさないように進む。足元の悪い石だらけの道だ。この頃には踏み跡は全くなく、GPSとマーキングが頼りとなる。稜線手前100mの右手に、マーキングの集中している個所に出会ったので、そちらに進むがどうもあやしい。元に戻り直進方向に見つけたマーキングに従う。マーキングがたくさんある。どうやらショートカットらしい、急な登りが続く。やがて稜線の「小呉」への分岐表示に到着したので、小呉に向かう。ここからは、はっきりした道が続き、植林帯へ入る。後半は林道を歩くことになり、やがて前方に車道が見えてくる。七曲り(小呉)登山口である。 カーナビポイント 33.6813/130.8777 現在の新仲哀トンネルができる前の、旧仲哀トンネルへの道らしい。新仲哀トンネルの香春側から旧道を上がったところである。帰りは稜線まで戻り、稜線からは落ち着いて、道らしいルートを探しながら歩く。やはり歩きやすい道が太宰官道であろうと思われる。 沿面距離5Km 行動時間2時間35分 上野の旧官道登山口⇒稜線石鍋超⇒山頂 往復 4119KyuuKandou.gpx 2014/01/19 昨日の太宰官道取り付のT字路まで車で行き、T字路を昨日と逆の右の舗装路を行く。200mほど歩くと、飯塚六四会の標識が現れた。「太宰官道 林道」とある。舗装路は左にカーブしており、マーキングは直進の植林帯に入っていく。しかし、すぐにマーキングが途切れた。GPSで確認すると、舗装路を行ってもよさそうなので、舗装路を行く。500mほどで行き止まりとなったので標識まであと戻る。帰宅後地図上で確認すると、行き止まり地点は、昨日の太宰官道まで50mの距離であった。標識地点で再度マーキングを探すと、杉の木に巻いた白のマーキングが見つかった。踏み跡は全く無いので、GPSに目的地である石鍋超をセットして、ナビゲーションしながら登る。植林帯は踏み跡はないが少しは歩きやすい。マーキングは右の沢沿いにあるが、倒木や伐採樹が至る所にあるので、マーキングを遠目に歩きやすいところを進む。大岩が現れたころから、雑木も増え、反やぶ漕ぎ状態で進む。雪も見えてきた。昨日の官道が荒れていると思っていたが、この道はそれ以上に荒れている。悪戦苦闘の末やっと目的地の稜線上「石鍋超え」に到着。ここの標識には「旧官道ルート」と書いている。直進が石鍋なのであろう、マーキングが見えるので進むが、ものの10mで藪に入っていった。しばらく進むが藪が切れないので断念して、山頂に向かう。石鍋超えから300mで山頂だ。ところが山頂のふもとでルートが右にそれたらしい、急登だ。四つ這いになり、ストックの柄をピッケルのように地面に刺して登る。滑りながらなんとか頂上に到着して、下を見ると勾配は80度に近い。頂上にはうっすらと雪が積もっている。帰路はマーキングは気にせずに、歩きやすい道を下る。 沿面距離3.7Km 行動時間2時間45分 上野登山口⇒稜線上野分岐 Syoujitake130.gpx 太宰官道分岐を1Kmほど直進すると、障子ヶ岳の取り付に到着する。登山道はよく整備されており、桜が随所に植えられている。はじめは階段状の道が続くが、やがて急こう配の坂道となる。稜線に着いたところに、上野分岐の標識と記帳箱がある。山頂は左に300mである。 味見登山口⇒障子ヶ岳 Syoujitake01.gpx 香春町から勝山に向かう味見トンネルを出て500mほどで、右手に入る道路際に「障子ヶ岳登山道入り口 3.8Km」の標識がある。 カーナビポイント 33.7075/130.8807 入った林道の道端に数台の車を止められるスペースがある。今回は林道を侵入して カーナビポイント 33.7043/130.8784 に取り付の標識がある。ここからの道は、暗くじめじめした記憶がある。やがて宮原登山口からのルートに合流する頃から、道幅も広く明るくなる。稜線に出ると宮原登山口分岐の標識がある。ここを左に行くと障子ヶ岳山頂である。 宮原登山口⇒障子ヶ岳 MiyabaruMyTRK.gpx 香春町から勝山に向かう味見トンネルを出て味見登山口を通り過ぎ、右斜め前方に右折し、小学校の手前を右折し、直進すると宮原集落に入る。入ってすぐの交差点に「障子ヶ岳城址登り口 宮原口」の標識があるので右折する。カーナビポイント 33.7054/130.8881 集落の中の狭い道を車で進んで行くと、千女房桜の公園がある。そこを過ぎると障子ヶ岳登り口と書かれた取り付がある。 カーナビポイント 33.7037/130.8829 付近に車を止め林道から左の山道に入っていく。しばらく雑木林の中を歩くと、右から味見口からの道が合流する。そこからは歩きやすい道となる。稜線に出ると宮原登山口分岐の標識がある。ここを左に行くと障子ヶ岳山頂である。 須川登山口⇒障子ヶ岳 SugawaMyTRK.gpx 香春町から勝山に向かう味見トンネル手前に、2014年1月現在、工事中の桜味見トンネルがある。カーナビポイント 33.6999/130.8645 右手の橋梁の付け根に、林道への出入り口を示すマーキングが遠目に見える。橋梁下部に下り、林道を進むと、チエーンで進入禁止としたところに出る。 カーナビポイント 33.6968/130.8674 付近に車を停める。登山口が全く分からない。稜線上には標識があるのだが。 仕方がないのでGPSのやぶ漕ぎ覚悟で林道を直進する。やがて林道を外れ、道なき道をGPSで進む。目標は稜線上の須川分岐。藪は漕がなくても良かったが、杉林の急登を登り詰めたころ、須川分岐50m手前の登山道に到着。須川分岐を右に行くと障子ヶ岳山頂だ。帰路は正式ルートを下るが、急坂である。やがて道もマーキングもあやふやになり、やぶ漕ぎも始まる。結局最後はGPS頼りとなり、駐車点から川を挟んだ対岸にたどりついた。 |
写真
撮影機器:
感想
障子ヶ岳は、標高427m。この障子ヶ岳には城跡があり、地元ではこれを牙城跡と呼んでいる。味見公園登山口や上野登山口のルートはきれいに管理されていて、気持ちのいい山城跡である。まるで、庭園を鑑賞するような美しさである。上野登山口からは太宰官道もある。官道とは古代律令制の頃、国によって、都から地方に向けて作られた、通信交通の幹線道である。西海道(九州)は大宰府まで続き、さらに大宰府から九州各地に向けて官道が整備された。今日歩いた道は、西海道豊前路の一部である。官道は目的地へ向けてできるだけ最短距離、一直線に作られており、勝山町上野の集落を経由して、豊前から香春町鏡山に向かった。古代は道に沿って駅が作られており、豊前路には九つの駅があった。そのうちの一つが多米駅で勝山にあった。 律令制崩壊後も官道は変更されながら、江戸時代には宿場町の「新町村」(現勝山新町)と香春町をつなぐ街道の一部であった。この登山を機会にいろいろ勉強できました。
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コメント
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papitoccsさま
昨日障子ヶ岳に登ってきました。この記録にある「味見登山口」からです。
出だし本当にじめじめですね。
本来ここから行こうと思ってなかったのでpapitoccsさんの地図をプリントして持っていったのがすごく役に立ちました。当方GPSとかスマホとか持ってないので。
正確な記録ありがとうございます。
勝手なんですがまた参考にさせてください。
お役に立てて光栄です。
でもこの時期の障子ヶ岳って夏草がすごいですね。
びっくりしました。
冬から春にかけての障子ヶ岳はもっと素敵ですよ。
特に上野登山口からの春は桜がきれいです。
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