権現堂山 信仰の小さな里山

2022年02月06日(日) [日帰り]

• GPS: 01:21
• 距離: 1.6km
• 登り: 169m
• 下り: 149m

コースタイム

日帰り

• 山行: 1:06
• 休憩: 0:16
• 合計: 1:22

9:45 最終民家付近
10:34 10:50 権現堂山
11:07 最終民家付近

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

最終民家入口付近に駐車スペースがある。…のだが、除雪されていないので道路の除雪跡に車を停めた。1台停めるのがやっと。

コース状況／危険箇所等

危険な場所は特にない。

その他周辺情報

東和温泉が近い。近代的な日帰り温泉施設だが湯量が豊富で源泉かけ流しだ。
http://www.towa-spa.co.jp/
大人600円。

写真

道の除雪終点ポイントに車を停めた。1台限定。

車を捨て徒歩にて道の先へと進む。結構雪が深そうに見えるので今日はスノーシュー装着だ。

道の突き当りに権現堂山への登山道を示す標識が立てられていた。これが唯一の標識だった。新しいものではないが道に従って足跡がついている。ツボ足で入山した人がいたようだ。

足跡に導かれて森へ入っていく。今日はいい天気だ。樹冠から見える青空が素晴らしく青い。

登山道は途中から北へと進路を変える。途端に勾配が急になる。

山の中腹では伐採作業が進行中。森の一角が切り開かれ青空が見えていた。

作業道が登山道を分断している。まだ土の断面が新しい。付近の伐採のために最近作られた道のようだ。

伐採のおかげ？で見晴らしが良くなっている。石鳥谷とか紫波とか、おおよそそのあたりが俯瞰できている。

作業道を横断すると道はさらに急になり一気に山頂を目指していく。日当たりが良すぎて雪解けが進んでおりスノーシューはかえって邪魔だった。

急坂を登りきると道は短い尾根道へと続いていく。このあたりは野鳥の囀りに満ちていた。とても平穏な空間。

なにやら人工物が見えてきた。山頂に着いたようだ。入り口にあった標識には山頂まで60分とあったが、よほどのんびり歩かない限りそんなにかからないと思う。

山頂には宝剣などが祀られていた。宝剣の土台も人工的な石垣のようにも見える。

近くの木には山頂プレート。

ツボ足の足跡の主が三角点を掘り起こしていったようだ。労せず三角点をゲット。ありがたい。

山頂からの眺望。里の方角の樹木が切り払われており麓の景色が良く見える。コーヒーなどをいただきつつ少々休憩。

天気は良いのだが空気が冷たい。すぐに体が冷えてくる。長く休んではおれず下山にかかる。

下山は爆速。あっという間にスタート地点まで戻ってきてしまった。ちょっと物足りないくらいだが今日は時間がないのでここまで。お疲れ様でした。

感想

ちゃってぃ

午後から用事があったので短時間でサクッと登れそうな山…ということで、花巻にある権現堂山に登ってきた。小さく地味な里山だが、宮沢賢治の作品にも登場するらしく、その界隈ではそれなりに有名な山のようだ。
麓から登山口まで一切標識の類は無いので登山口を探し出すのがまずは最初の関門かもしれない。除雪されているか心配していたが最終民家までは除雪が入っていた。ただし夏は有るという駐車スペースは雪で埋まっているので1台停めたら終わりといった感じ。先行者が居たら万事休すだった。
地形図に道の表記は無いが、最終民家から山頂までしっかり道が繋がっていた。昔は大迫に抜ける道が通っていたというが、現在の登山道がそれなのかどうかはわからない。山頂に宝剣が奉納されているので古くから信仰の山ではあったようだ。
山の南斜面だったため日当たりがよく、思っていたより積雪は少なかった。というか、場所によっては地面が露出するほど雪解けが進んでいて、そういう場所ではスノーシューは邪魔になった。ツボ足でも登れただろう。今年はギアのチョイスが難しい。
静かで明るい良い山だと思ったが、中腹付近で大規模な伐採事業が進行中だ。もしかしたらここ数年でガラッと雰囲気が変わってしまうかもしれない。