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Yamareco

記録ID: 3989685
全員に公開
アルパインクライミング
赤城・榛名・荒船

荒船山艫岩 昇天の氷柱

2022年02月11日(金) [日帰り]
 - 拍手
tanukigo その他2人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
07:53
距離
5.5km
登り
705m
下り
869m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
1:51
休憩
5:55
合計
7:46
距離 5.5km 登り 711m 下り 879m
8:52
35
9:27
14:16
2
14:18
14:33
5
14:38
14:41
0
14:41
14:49
0
14:49
15:01
3
15:04
15:25
0
15:25
16
15:41
15:45
13
15:58
16:01
34
16:38
ゴール地点
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2022年02月の天気図
アクセス
一般登山道
出だしよりラッセル
2022年02月11日 08:02撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
2/11 8:02
一般登山道
出だしよりラッセル
霧氷と艫岩
2022年02月11日 08:50撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
2/11 8:50
霧氷と艫岩
艫岩基部をトラバース
2022年02月11日 08:55撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
2/11 8:55
艫岩基部をトラバース
1P
着雪が多い
2022年02月11日 10:02撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
3
2/11 10:02
1P
着雪が多い
1P
登攀開始
2022年02月11日 10:13撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2/11 10:13
1P
登攀開始
2P
2022年02月11日 11:14撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
2/11 11:14
2P
3P
2022年02月11日 12:04撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
3
2/11 12:04
3P
氷は発達しているもガサ氷
2022年02月11日 12:09撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2/11 12:09
氷は発達しているもガサ氷
4P
傘は無かった
2022年02月11日 12:51撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
2/11 12:51
4P
傘は無かった
振り返ればニードルが美しい
2022年02月11日 12:52撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
4
2/11 12:52
振り返ればニードルが美しい
出だしはドライ
2022年02月11日 13:50撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
2/11 13:50
出だしはドライ
氷に乗り移る
2022年02月11日 13:55撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
3
2/11 13:55
氷に乗り移る
屑傘をスタンスに利用
2022年02月11日 14:05撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
2/11 14:05
屑傘をスタンスに利用
2022年02月11日 14:07撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
3
2/11 14:07
終了点より振り返って
2022年02月11日 14:08撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
3
2/11 14:08
終了点より振り返って
撮影機器:

装備

個人装備
50mダブル2本 21スクリュー1本 17スクリュー5本 13スクリュー5本 180スリング1本 120スリング2本 アルパインヌンチャク10本 カム#0.5〜#1 リンクス ノミック

感想

昨シーズン登攀した昇天の氷柱。4Pと短いものの各ピッチ変化に富み非常に楽しむ事が出来た。
今シーズン、ネット上に上がる画像には昨年と違った氷の付き方を目にする。ルートは同じでも氷の付き方が変化すれば新たな新鮮さを楽しむ事へ期待し、冬季アルパインを楽しみに昇天の氷柱へ行ってきました。
登攀日前日、関東平野に大雪注意報が出された。山間部は間違いなく大雪に見舞われる事は確信したも、登攀日は晴れ予報。山間の形状より雪崩のリスクは少ない為、決行し早朝、アプローチ開始地点である荒船山登山口へ到着。駐車場までは除雪がされスムーズにアクセス出来たが、駐車スペースは除雪されず隅の方に駐車しアプローチ開始。
3連休初日とも有って、別パーティーやハイカーの先行を予想していたが先行はいなくアプローチ開始よりラッセル。思いの外、雪は深く膝下のラッセルを続け一般道離脱地点の一杯水の標識へ。  此処まで霧氷が美しく、膝下のラッセルとは言え乾雪の為、苦ではなかった。久々に雪山ハイクの楽しさを感じつつ目的である昇天の氷柱へ艫岩基部をトラバース。此処から緊張が入り乱れる。積雪も深まり場所によっては股下まで埋まる。 無駄な体力の消耗と共に取り付きへ到着。
想定していた以上の積雪だった。現に取り付きより望む1P目の氷のセクションは氷壁に着雪が多く有る事から、上部ミックスセクションは奮闘的な登攀が予想されるのは確実と実感した。山屋としてか、取り付き敗退は無い!
準備を整え登攀開始。( )内は個人的な体感グレード スケル
1P(⁻ 40m)
氷は発達していた。80°程の傾斜なので所々着雪が有る。着雪の為スタンスの置き場に難儀しながら、高度を上げる。傾斜は緩いが思いの他、氷質が悪くガサ氷だったため慎重に高度を上げ上部洞穴直下へ。氷が発達しているのでそのままの直上は不可な為左のチムニーへラインを移す。バックアンドフットでジワジワ高度を上げ終了点である立木まで。
2P(⁻ 35m)
段々の短い氷壁を処理し上部暖斜面に。暖斜面とは言え、積雪が多く足元は氷床の為気は抜けない。  スクリュー2本にて支点構造。
3P(后35m)
例年の記録からすると殆どがミックスのセクションだったが今シーズンは完全な氷のセクションだった。丁寧に氷にスタンス ホールドを求めるもこの区間もガサ氷の為緊張を強いられる。救いは右岸壁に打たれたハンガーが露出していた為、安心して突っ込めた。 傘直下10m程の氷床にてスクリュー2本で支点構造
4P(后35m)
本来傘越えが核心区間だろうが、今シーズンは傘は発達していなかった。更に左岸にはベルクラも無く右岸の屑氷を頼りに高度を上げる。スタンスはドライ、ホールドは屑氷に決めたアックスを頼りに慎重に抜けた。 そのまま行けばルンゼ状を詰め上部立木帯へ抜けるが、雪崩のリスクを考え左寄りの斜面より抜け登攀終了。

多降雪直後の登攀とも有って奮闘できる登攀を楽しむ事が出来ました。
冬季アルパインは気象条件、氷質によって全くルート状況が変化するので登攀を行う度に新鮮さを感じ楽しいと実感。

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