記録ID: 4008680
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ハイキング
京都・北摂
比叡山、夏目漱石の道(松尾坂)
2022年02月18日(金) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 792m
- 下り
- 829m
コースタイム
天候 | 曇りときどき雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
(登山終了)叡電修学院駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
松尾坂は倒木多し。通れないほど重なっている地点には、迂回する道がある。 冬季、比叡山山頂付近はアイゼン必須。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
飲料
地図(地形図)
コンパス
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ヘッドライト
ダウンベスト
アイゼン
セーター
|
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感想
夏目漱石の小説『虞美人草』の冒頭は、主要登場人物の甲野君と宗近君の二人が比叡山登山を試みる描写から始まる。本筋とはあまり関係がない紀行文的なくだりであるが、二人が比叡山の風景についてああだこうだと書生論をぶって、頭でっかちの若者たちの物語がこれから始まることを予告する。二人はふもとの平八茶屋(令和のいまも現存している)から高野川に沿って歩き、川を渡って登山を始める。そこまでの描写から見て、おそらく描かれているのは現在のケーブル八瀬駅前から山頂につづく松尾坂であろう。ただ現在の松尾坂は半分林道を進むので、漱石が小説を書いた明治末年ごろの道とは多少違っていると思われる。二人が出会う大原女(おはらめ)も、今はもういない。大原女は、京都市中に山で切った炭を売り歩く行商を生業としていた。石炭石油がまだない時代においては、山の木々が日本人にとっての油田であり炭田であった。京都市中の燃料は、比叡山ほか京都周辺の山々から切り出した炭で賄われていたのであった。
松尾坂はあまり知られていないが、登りやすい道である。今日は出会わなかったが、ときどき鹿の群れにでくわすことがある。春になればウグイス、梅雨の頃になればホトトギスの鳴き声を聞くことができる。今日は早春の雪の中を歩いたが、小説の登場人物たちは春たけなわの比叡山を汗をかきながら登って行った。
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