白鳥山


- GPS
- 05:37
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 1,091m
- 下り
- 1,086m
コースタイム
天候 | 晴れ 気温:登山口0.8度、標高1000m−0.7度、山頂−1.9度 風:5〜10m |
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過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
除雪終了地点から直ぐ山側に入る。しばらくゆるい傾斜の植林地。雪は完全に腐ってストップスノーとなっている。 そのまま尾根に入るが、小さなポコが4-5個ある。一番下は藪が濃いため、帰りは向かって右から巻いて滑走した。それ以外は僅かな登り返しなのでカニ歩き。 地図に山姥ノ洞、鳥居杉と記載されている区間は複雑な小さな沢地形が入り組んでいて、それぞれ左岸に雪庇を形成している。 登る時は右に向けてトラバースしたり沢床の歩けるところを進めば良いが、滑走時は雪庇が見えず、トラバースするところや沢床に降りる場所が分かりにくい。トレース通りに降るとせっかくの斜面が勿体ない。ジレンマ。 小屋は西側2階から入れる。今日は雪面から一跨ぎで入れた。雪が多い。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
バラクラバ
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
ツェルト
ピック付ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
ゴーグル
クトー
アイゼン
火器
バッテリー
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感想
23日の猿ヶ山からの帰り道、今度の週末はどうしましょうかの相談。土曜日だと午後は用事があるとチカウさん。天気は土曜日の方が良いのだけど、と僕。なら、土曜日午前中で済むとこに行かんまいけ、白鳥山でどないや?とKさん。しばらく雪降りの山行が続いていたので、晴れたら綺麗な山に行きたいなと思っていた僕も大賛成。
白鳥山の冬のメインルートは、上路神社から取り付く北西尾根と、少し東の除雪終点から取り付く北北西尾根。今回は北北西尾根から行く。
ヘッ電で出発して、杉林の緩斜面から林道を離れて尾根筋へ。標高350mから531pまでがいつもの藪地帯だが、多雪の今年、登りでは苦労は少ない。雪面は腐れ雪から軽いモナカ雪、モナカの皮の硬さがだんだん減って行くほどに踏み込むラッセルになって行くが、せいぜい踝までの沈み。ここしばらくの激ラッセルとくらべれば楽勝。
山姥の洞、鳥居杉の辺りを通り、山頂直下に突き上げる小尾根へ。主稜線に合流すると残り標高差30mほど。あれ、ここではもう山頂の小屋が見えている筈だが、と思いながら山頂に到達。小屋はあったがえらく低い。雪に半分埋まっていて、風のせいで小屋を取り囲んでいる外輪山の雪の高さは2階の屋根に近い。冬の入口である2階の窓に梯子を使わずに入れた。ここには1、2月の積雪期だけで過去7回来ているが、こんな雪の多さは僕には初めて。
同じ位の標高差の、先日猿ヶ山の2/3の所要時間で登れた。午後用事のチカウさんにもまだ余裕で、1時間ほど小屋で過ごせた。僕から提供の栗餅ぜんざいが好評で狙い通り。缶詰のゆであずき、瓶詰の栗、しゃぶしゃぶ用の薄切り餅を合わせて煮たてただけだが、甘く暖かい汁物がここでは最高に美味いのだ。
さて下りましょうと外にでると、ワカンの3人ptが丁度登頂。少し下るとスキーの3人pt、さらに後続も来た。ご苦労様、新雪斜面は僕らが荒らさせていただきます。ご容赦。
頂上直下はウインドパック、下って行くとサンクラストであろうモナカ雪。いずれも軽くてブレーカブル、滑りは難しくない。青い海に向かっての滑降はここならでの爽快さ。下部の藪斜面も概ね絶妙に回避し、杉林に下りれば間もなく駐車地にゴール。今日も行く先選定ドンピシャでした。
午後からはずせない用事があり、今日はヤマに入らない予定だったが、ニシデン師匠とKさんが「午前中完結でもよいので行こう」とうれしいことを言ってくれたので、白鳥山に行くことになった。シンモンさんも付き合ってくれて、4人PTでいざ出発。
去年は師匠と北西尾根から登ったので、今日は天気も良いので県境尾根から登りたかったが、帰宅時間が決まっているので、とりあえずKさんの提案した北北西尾根から登る。
早朝なのでヘッドライトを灯し、Kさんの指示とおり進んでいく。私はこのルートはここ数年来ていないので、新鮮だ。皆で先頭をまわし、世間話をしながらのんびりと登って行く。最初は踝ラッセルだが、途中から脛ラッセル、一部ブーツラッセル箇所もあった。登りながら、モナカ雪面なので、滑りを心配して、多少気弱になる。こんな時はバリバリモナカを粉砕するポンツーン159を選択し、後塵の憂いをなくすようにすべきだった。
たいした難所もなく、無事に山頂へ。360度の大展望だ。なんと剱岳もその秀麗な姿を見せてくれた。白鳥山頂から剱を見たのは初めてだ。どれだけでもこの光景を見ていたいが、風も強いのでそそくさと小屋の中に入り休憩だ。
一通りおやつの交換などをしたあと、師匠が皆にぜんざいを作ってくれ、ふるまってくれた。最高にうまかった。ありがとうございました。小屋の中の雪を掃除して、外に出る。
外では後続が来て、少し会話する。○○岳○会の方々であった。いつも草刈など登山道整備ありがとうございます。いろんな方々が登山文化を支えているので、少しでも協力する気持ちを忘れないようにしたい。
そうこうしていると師匠がなにやらざっくから取り出した。ニコンの一眼だった。これまで師匠の愛機はオリンパスのTGだったが、この度ボディだけ新規購入されたとのだった。もともと写真にも造詣が深い人だから一眼も持っていても不思議ではなかったが、これからさらにパワーアップした写真を見せて頂けることだろう。
滑走は、上部はそこそこ楽しめ、下部は多少モナカになっているが、なんとか滑り降りてきた。藪もKさんの指示とおり東側に避けて、杉の植林地帯へ。無事に車に戻り、楽しい半日が終了した。お三人さん、ありがとうございました。また、ご指導お願いします。
◇装備など
・頭部:ワイルドカントリーフォーカス+フェニックススキー防寒帽子
・インナー:上 アクティブスキン+モンベルジオライン、
+canrulerインシュレーションシャツ(山頂にて)
下 アクティブスキン
・アウター:GWスキージャケット&テイトンブロスパンツ
・スキー:BDカーボンメガワット178、TLT radical ST
・靴:スコットコスモス
・グローブ:コメリハンドフィットポリエチ手袋 +Hestra スキーグローブ
・ザック:オートルート45
・消費:パン1個、いちご大福1個、スポーツ羊羹1本、ぜんさい、桜餅1個、レモンティ150cc
白鳥山に冬に来るのは三回目。
一回目は職場の連れと初めてコラボしたとき。残念ながら連れのシールトラブルでピークに至らず下山した。
この時、駐車地の前に停めていたのがNishidenさんとSOUさんだった。
朝、ご挨拶したのを覚えている。まだIMPに入る前のこと。
夏には栂海新道から朝日岳、雪倉岳、白馬岳と上り栂池に下山したが、これが唯一の夏の白鳥山。
冬の二回目はNishidenさんとの「酉から戌へ」山行。
一生の思い出になる山行だった。
まず白鳥山避難小屋手前でクラックに落ちてしまった。底が見えないクラックだったが、たまたまストックが引っかかって宙ぶらりんになったものの助かった。なかなかの恐怖体験。
その後栂海新道に沿って犬ヶ岳まで行き、「酉から戌」をcomplete。
翌日は初雪山への稜線を歩き、北斜面から下山した。
そして今日が三回目。
前回の登行ルートとほぼ同じだったので、思い出しつつ登る。雪の量や雪庇の発達具合は断然今回のほうがすごい。
前回も真っ白な斜面にワクワクしたが、さらに上書きされた。
稜線ではもう落ちたくないのでさすがに雪庇側には近づかなかった。
前回より埋まった避難小屋に驚いたが、ちゃんと入れて安堵した。Nishidenさん作のおしるこで温まった。いつもありがとうございます。
この小屋は素晴らしいロケーションです。今度は宴会ですね。
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