膝下ラッセル!? 雪の清八山〜本社ヶ丸
- GPS
- 13:48
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,167m
- 下り
- 1,157m
コースタイム
- 山行
- 9:37
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:37
天候 | 快晴 時おり強風 気温マイナス12度前後 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
笹子駅〜変電所前・・・雪はくるぶしくらい。 フカフカでアイゼン不要 変電所〜登山ポスト・・・雪は足首上くらい まだアイゼン具用 登山ポスト〜清八峠・・・高度を上げるにつれて雪が増える。フカフカの新雪なのでつぼ足だとズルズル持っていかれる 清八峠直下は本来の登山道のところは太腿まで吹き溜まっている場所があり、登山道を外れざるを得なかった。 清八峠〜清八山・・・スネ〜膝下ラッセル 清八峠〜本社ヶ丸・・・膝下〜ところにより膝上ラッセル。造り岩と前衛峰、本社ヶ丸直下は露岩と積雪で足の置き場に迷う。ちょっと危ない。 本社ヶ丸〜角砥山・・・スネ〜膝上ラッセルここだけ一部スノーシュー使用 角砥山〜林道・・・くるぶしぐらいまで積雪ところどころ吹き溜まりに膝下まで深雪 林道〜登山道入り口・・・雪は気にするほどではない。 |
写真
感想
買ったまま一度も出番のないスノーシューを使ってやろうと、身の程知らずにも雪の後を狙って清八山に向かいました。
当初の予定では清八山から三ツ峠への予定で、帰りには三ツ峠グリーンセンターでひとっぷろ浴びるか、と虫のいいことを考えていたのですが、事前の準備不足というかなんと言うか、スノーシューや新調したばかりのアイゼンの装着がうまく行かず、ペースも上がらずどんどん時間が過ぎていきます。 スノーシューはそもそもフカフカの新雪に弱く、おまけに急傾斜ではまるで役に立ちません。序盤は結局ただの重石になってしまいました。
さて、下界は5〜10cmほどの積雪でしたが、高度が上がるにつれ雪は深くなり、峠の直下の吹き溜まりでは腰近くまで積もって正規の登山道の突破が不能なレベルになっていました。 自分がモタモタスノーシューやアイゼンを外したり付けたりしている内に追い抜いて先行していった中年女性が引き返して樹林の中を突っ切るように進んでいったので自分もその後を追っていきます。 ちなみに自分たちが入山する前に、おそらく日の出を狙っていたであろう地元の写真愛好家らしきトレースはずっとあったのですが、それは途中から峠を無視して清八山頂上方面に直登していっていました。
さて、中年女性は「頂上手前のテラス(多分造り岩のこと)まで行く」と本社ヶ丸の方へ向かい、自分は清八山へ向かいます。 途中まであったトレースはなぜか頂上手前で忽然と消え、最後は自力ラッセルでしたが、誰も頂上を踏んでいない新雪を踏んでの登頂というのはまた格別でありました。
で、当然のことながら三ツ峠方面のトレースはありません。 当初、11時までに清八山に着けたら三ツ峠へという予定でしたが、既にかなり時間をオーバーしているし、経験不足の自分がトレースの無い道、しかも不明瞭な御巣鷹山の露岩帯の登りをこなせるとも思えません。 登れたとしても日没までに下山するのは難しいでしょう。 そのため昨年も積雪のある状態でもなんとかなった本社ヶ丸に転進することにしました。 快晴でしたがかなり強い風が吹いてきたので弱気になったのも否めませんが。
本社ヶ丸方面に向かうと先ほどの女性がやはり造り岩から引き返してきました。 雪も深く、風も強いのでもう撤退するとのことです。 体力、経験的にも自分より優れていそうな方でしたが、この積雪だと前衛峰と真の山頂の辺りの露岩帯がすごく危なそうという判断でしょう。 自分は「前何とかなったからトレースあれば行っちゃえ」 というまことに人任せの安易な考えで進みました。
途中積雪が多く通常のルートを取ろうとしても引き換えした跡があり、多分ここに通い慣れているであろう先行者もかなりの苦労をした事が想像できます。 露岩帯は前回来たときよりさらに沢山フカフカの雪を被っており、経験の浅い自分からすると非常に恐ろしいところでしたが何とか突破し本社ヶ丸にも無事登頂しました。 風も止んだことですしカップめんでも作りたいところでしたが、清八山から信じがたいほど時間を食ってしまったため、日没までに安全マージンをとって下山しようとしたら昼食は断念せざるを得ませんでした。 清八山にはこのルートと三ツ峠で三回来ましたが、いずれも昼食抜きなのは因縁でしょうか。
本社ヶ丸からの下山ルートは稜線の吹き溜まりで積雪が多く、常時膝下までもぐるような状態だったのでついにスノーシューを使いました。 新雪に弱いのでどちらにしても潜ってしまうのですが、ある程度はツボ足より楽が出来た気がします。
さて、清八峠からこっちずっと他人のトレース頼みだったのですが、時間を気にしてとにかく早くトレースをたどることにばかり気をとられ、地図も確認していなかったため前回と違うルートを取っていることに気付きませんでした。通称「ヤグラ」といわれる工業用ロープウェーの滑車の残骸のところで稜線を離れ沢に降りていく道をとっているつもりが、気づかないうちに角砥山の分岐から下降していたのです。 途中、林道を横切ったり、鉄塔を通過したりと少し共通点があるため、「なんかおかしいな?ヤグラ無かったよな?」という違和感を宙ぶらりんにしたままどんどん降りて行き、完全に「おかしい!」と気付いたのは渡渉をせず、林道をほとんど歩かず線路脇に出てしまった時でした。
どちらも地図に記載されている正規のルートですし、無事に着いたから良かったようなものの、地図も確認しないでトレースをたどり続けたのはあまりにも慎重さを欠いた行動と言わざるを得ません。 去年は登山道に入る前にそれで遭難しかけたわけで、また反省点が出てきてしまいました・・・。
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